新旧さまざまな都市体験と、テーマパーク、美術館、健康をアクセスよく楽しみたい……。あと、なんか生薬的なものをガッと飲んで健康になりたい……香港に行こう
最近の私の悩みの一つ、それは「並ぶの、しんどいよ〜」。
特に肩凝り、腰痛がつらい。人気の大型テーマパークや美術館に行くのが年々ハードになってきた。どこもかしこも、日本、人間、多すぎる。
でも、なんとか仕事の隙間に動いてテーマパーク的な非日常空間で、リフレッシュしたい。好きな映画のロケ地も体感したいし、名画も間近で観たい。
ついでに健康になりたい…!更に不老不死みたいな怪しいお薬も買って強くなってもっとバリバリ仕事したい!
そんな願いをすべて叶えてくれた限界オタクの香港旅行。
・香港ディズニーランド
・『トワイライト・ウォーリアーズ』撮影ロケ地展示
・M+美術館 ピカソ展
• 薬局&スーパー&街&生薬巡り
国内よりコスパが良いくらいのコンパクトな海外旅行で、それぞれ「テーマパーク体験」を感じられたので、紹介していきます。
映画ファンもそうじゃなくても必見!『トワイライト・ウォーリアーズ』ロケ地展示
まず最初に向かったのが、今回の旅の本命1。映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』の撮影ロケ地展示。


※2024年公開。監督:ソイ・チェン
展示は去年から空港、ショッピングモールAIRSIDE、そして九龍寨城公園に2025年㋆現在はあるようです。移動する展示……!現地の流動的な情報をキャッチする情報力が試されます。行動力のあるオタク達のSNSを必死で検索しました。オタクの皆ありがとう。


まず、7月の香港、すごく暑いです!
これ、普通の暑さではない……。高温多湿で、今のヤバい日本の夏の、更に体感倍くらい暑い。街行くおじさんがかなりの確率で上裸なのも納得です。私も命の危機を感じ、タンクトップ人間に。
駅から公園まではちょっと距離があるので、不安な方なタクシーも良いかも。香港、ウーバー使えばタクシーが常に4分以内に来てくれます。日本より呼びやすい。


公園の内部に、実際のセットが丸ごと残されていて、内部に自由に入れるという夢のような体験ができます。
入場料無料、整理券制・15分入れ替え制。割と猛スピードで回る必要がありますが、その分人も多すぎず、少し粘れば見たいところをじっくり見れます。
1日中整理券を回し続けて何度も入場するファンがいるらしいの、気持ちわかる。
入ってすぐ左にお土産屋があります。キャッシュオンリー。2025年7月現在、香水、コースター、Tシャツ、トートバック、模型キットなどが限定っぽい。重かったですが、ドールハウスが好きなので模型キットを購入。これで小さめのドールを家で九龍城砦にブチ込むことが出来ます……!




我々、信じられすぎており、何でもかんでも無邪気に置いてあってちょっと心配。他の観光客がセットにガンガン座っている。龍捲風の理髪店の椅子に、もしかして私も座って、良いのか……?


15分って、時間配分も何も急ぐしかない!足早に全てを回ります!






結構な規模なので、日本にあったら“トワウォランド”として大行列間違いなしかも。
日本のゲームのオタクは、トワウォ抜きにしても九龍的なごちゃごちゃに昔からロマンを抱きがちなので、とてもワクワクしました。
因みに龍兄貴の俳優さんルイス・クー氏は大人気俳優さんで、香港にいるだけで至る所で見る事が出来ます。


香港ディズニーランド:あまり並ばず楽しめる、夢の国


空港からアクセス良しです。空港の標識とミッキーの顔が高速の道路標識に並んでいる。全人類がディズニーランドに行くと思ってるんだ。空港とディズニーランドって同列の存在なんだ……。
今回は開園の30分前に到着し、レストランを予約。日本のディズニーと同じで、アプリで待ち時間をチェックしながら攻略します。
それでも10時に着けば充分。今日本のテーマパークは開演よりだいぶ前に並んでおかないと予約の戦場に上がれないし、レストランも一ヶ月前から予約しないとまともに入れないので、既にかなりかなり気楽です。日本にないアトラクションやショーに優先して向かいます。
インパして一番乗りで目指したのは、アナ雪のアトラクション「World of Frozen」。


混雑具合的に朝一がお勧め。それでも待ち時間一時間を超えません。
エルサがブチ切れていなかったので、おそらく『アナと雪の女王2』のストーリーに準拠していると思われるスリル満点のライド。
「あっエルサだ~」と無邪気にはしゃいだ瞬間、爆速で後ろ向きに落とされるスプラッシュマウンテン系アトラクションでした。私はどれだけ体を振り回されても大丈夫だけど、私の腰が突然の落下に悲鳴をあげている〜。
トイストーリーエリア


可愛い~。我々が玩具のスケール感。
香港ディズニーに各所にあるワゴンでは、ミニフィギュアを瓶に三分間詰め放題。トイストーリーエリアで実地しました。結構はみ出てても許してくれる。


続いて観劇ファンの私が全力で推したいのが、ライオンキングのショー、「Festival of the Lion King」。
360度ステージにフロートとキャスト、パペット、ロボットが融合した大型ショー。日本のショーの中ではかつてディズニーシーにあったリトルマーメイドのショーが近いでしょうか。


私がみた回はメインのライオンキャラはブラックのキャスト陣にまとめられており、ワイルドでわかりやすい。生歌とパフォーマンスも圧巻。


私は幼い頃からライオンキングの悪役・スカーが大好きなので、ハイエナ達を侍らせ大活躍して嬉しい。ライオンキング本編ではスカーは死んでしまうのですが、このショーでは「ま、待て!!」みたいなジェスチャーをした後シンバに許してもらい、ラストでは象のフロートに反省のポーズの後、何故か象に乗ってスカーもパレードへ参加。スカー生存ifだ!嬉しい~。




グッズ売場では、スカーとムファサのアロハシャツ&スカーの耳を購入。
世界で私しか使ってなさそうなディズニーファンアイテム、スカーの耳カチューシャ。大丈夫!?これ需要ありますか!? 私にあるので大丈夫かな。
こちらも絶対訪れたかった、香港版ホーンテッドマンション「Mystic Manor」。


エジプト系ホラーという古き良き雰囲気。日本のディズニーシーのタワーオブテラーでは爺が悪者なため、悪い爺だと思いこんでいたら、ペットの猿の粗相でこちらが呪いに巻き込まれる感じのストーリー。隣接のレストランには可愛いスイーツやアイスがが大量にあります。スフィンクスの形をしたエクレアなど、ビュッフェのビジュアルが良い~。


マーベルのエリアも日本のディズニーにないアトラクション多数!


お城のショーも有料エリアで鑑賞。火がごうごう、ドローぶんぶん、花火も噴水もあって最高~。ヴィランズメドレー、圧巻。


アトラクションの待ち時間も日本より短く、敷地面積もかなり小さいので往復しても疲れにくい。予約も現地で出来て快適度はかなり高め。とても楽しめました。
美術館M+:ピカソとアジア現代アートの遊園地
最近オープンした香港の新しいランドマーク「M+美術館」。


“アジア最大級のビジュアル・カルチャー美術館”を掲げており、建築自体も見応えあり。
今回の目当ては、「Picasso: Masterpieces from Musée national Picasso, Paris」展。
本場パリのピカソ美術館から約120点以上が来港中でした。チケットは予約しても現地でも買える!こちらも空いていて大変見やすいです。


大好きな「ゲルニカの馬部分のグッズ」を大量購入。
グッズエリアではピカソコラボの皿や文具も多数……でも持ち帰りのハードルが高くて断念(悔しい)。
日本の建築やグッズも多く展示してあります。






とても広いので、悔しいけれど展示を何エリアかあきらめざるを得ず。じっくり見たい方は丸一日とってもいいかもしれません。
途中で寝転んで工業地帯を見ながら寛げるエリアもあります。寝転び椅子が空いてるなんて日本では考えられない……。
絵描きがピカソっぽい絵を描いてもピカソっぽさを目指した感じが出てしまい、あまり良くない。
香港の本命お土産屋、“薬局”


そして、香港旅行の隠れメインイベント、タイガーバームと薬局、生薬巡り。
腰痛、肩凝りを一時的に緩和する塗薬として昔から定評のあるタイガーバーム。漫画家をやってるうちに、鋼のような肩凝りに加え、すっかり腰痛持ちになってしまったので、自分の常備薬や親戚へのお土産として、大量に仕入れたかったんです。


日本では白い瓶のタイガーバームしか手に入らないけれど、香港では温感の赤・チューブ・ミニ缶・湿布タイプなど種類が豊富。私は冷感タイプが苦手で、温感の赤いタイガーバームを求めて香港に来たといっても過言ではないのです。
限界漫画家の私は、悲しい事に毎日腰痛の薬を塗らなければなならない状態。なので、どこを歩いても十秒ごとに現れる薬局は宝の山。咳止めや風邪薬も、パッケージがどれも開発者のおじさんがデコラティブなSSRカードみたいになっており、おしゃれ~。お薬大好き!


この蝮のおじさん何の薬!?とググったら、咳止めらしい。咳止め、最高!のど飴!最高!
旅先で自分が一番飛びつくものが免税店のブランド品でもでもなんでもなく、薬局の薬になる……加齢と弱りを感じた瞬間。
あとはさらっと、香港の低コストで楽しめたスポット&食事をご紹介~。
⚫︎女人街
女性が喜ぶお土産街ということで、この通称らしい。本当か? 訪れたところ、とにかくブランドやキャラクターのパチモン天国。著作権意識が高いクリエイターなので足早に通り過ぎましたが、人格を剥奪されたサスケがちょっとかわいい。


●健康祈願の線香を焚きまくり。


パワースポットで電子マネーでおみくじを引いたら「下下」だったのでよくわからないけど記憶から削除。
跪く用のエリアがあり、どの方も跪いてド迫力に髪を振り乱しておみくじを祈祷していたので、私も這いつくばって祈祷。


うおおー肩凝り腰痛全ての不調治りますように。良い仕事できますように……。母が健康でありますように……。最終的に地下ファイトで拳一つでのし上がれるほど強くなれますように……。
●健康のためなら何でも食らう!亀ゼリー美味しい。


私の強い希望で、詳細はわからないんですけど、とにかく健康に良いらしい亀エキスのゼリーのお店に寄りました。友人は突然亀を食わせられて渋い顔だった。
味は完全に薄い泥沼を食べている感じで、甘い蜜の袋が二つついてきます。蜜が切れたら泥を食うしかない。


私は結構泥とか啜れる方なので、追い亀エキスを買って亀ゼリーを飲みながら街歩き。水分補給にはならないな……。


●輪ゴムみたいな麺。
ミシュランとってた。この輪ゴム、美味しすぎる~。この下からワンタンが出てくるっ!


●モンスターマンション
室外機、多~!人間が多いんだね。


●移民の方中心の治安の悪いマンション
換金所と果物屋しかない~!怖めの雰囲気。


●香港のオタクビル
中野ブロードウェイよりテナントだらけ。なんか店いれようよ~。




●ザ・ペニンシュラ香港
高級チョコを購入するも、あまりにクソ暑いのでチョコは瞬時に液体になり、日本まで持って帰れない事に気付き、その場で食べる。母に持って帰りたかった…。香港限定のミルクティー味のチョコを食べれて満足!


●紅茶
リプトンのミルクティー、明らかに日本のリプトンより濃厚。何故!?日本のも濃厚にしてほしい~っ。マーク&スペンサーは日本未上陸のスーパー。紅茶が濃いよ!


おまけ:予言書が香港で大人気!?


今年「7月に世界が終わる」と書かれた日本の漫画が海外で爆売れしているという情報をSNSで見たのですが、真実でした。たつき諒さんの漫画が面出しされています。原神の画集より推されてる。
香港の人々は一体どんな気持ちで買っているんだろうか。
まとめ:アクセスよく夢を観るなら香港おすすめ。
並ばない夢の国や美術館、お薬、そして新旧の都市体験。
香港は海外の中では手軽に行けるので、旅行先に選ぶ方も多いと思います。私はだいたい五年ぶりの海外。海外旅行の勘をかなり忘れているため、近場と言えど万全な準備で挑みました。香港には香港島と呼ばれるセレブなエリアがありますが、今回は単純にセレブ地帯に行かない事により、庶民によるコスパ良好な旅を実現。まともな国内旅行よりお安めに、満足度の高い旅に出来ました。
次の旅行に迷ったら、思い切って香港に飛んでみては?
全てにあんまり並ばずに、リフレッシュできますよ~

