大英博物館で開催された「Citi マンガ展」日本語版図録発売!

『マンガ! 大英博物館マンガ展図録』10月20日より発売

2019年、大英博物館で開催され大好評を博した「マンガ展」。
その公式図録の日本語版である『マンガ! 大英博物館マンガ展図録』が2020年10月20日(火)より発売される。
時代や掲載誌・出版社を横断し、広く文化としてのマンガを俯瞰し、一つの文化の物語を作り上げていくユニークな構成で、名作の原画を含む図版を多数掲載し、著名な漫画家や編集者のインタビューや、美術や歴史の観点からの考察記事も充実した、マンガファン垂涎の一冊となっている。

会場となった大英博物館がTwitterのヘッダー画像をアシリパさんをフィーチャーしたキービジュアルにしていたことも話題となった「Citi マンガ展」、日本語版図録でも表紙にキービジュアルが使用されている。
新進気鋭の若手漫画家による作品、強い女性、そしてアイヌという少数民族を描いた『ゴールデンカムイ』とアシリパはダイバーシティを体現するような漫画・キャラクターであり、本展においてキービジュアルに相応しいものとなっている。
展示においてもゴールデンカムイの図版が取り上げられているため、ファンは要チェック。

内容紹介

充実したインタビュー記事
ちばてつや・星野之宣・中村光・こうの史代・ヤマザキマリ・竹宮惠子・井上雅彦・赤塚りえ子など、人気漫画家や芸術家へのインタビュー記事のほか、漫画編集者や出版社代表、翻訳者、コミックマーケット主催者など、漫画にかかわるさまざまな人々のインタビュー記事を収録。

名作の原画を含む図版を多数掲載
『ゴールデンカムイ』『不思議の国のアリス』『ギガタウン 漫符図譜』『かくかくしかじか』『ウナギイヌの最期』「柳の木」『あした天気になあれ』『SLAM DUNK』『リアル』『聖☆おにいさん』『オリンピア・キュクロス』『商社の赤い花』ほか、多数の図版をオールカラーで掲載。

マンガを多角的にとらえる解説記事
「マンガの神様」「少女マンガとは何か」「戦後日本におけるマンガとスポーツ」「ソフト革命としての『キャプテン翼』」「マンガと音楽」「出版物としての性表現」「マンガ・ミュージアム」「マンガと法律」「北斎はマンガを描いたのか?」「帰ってきた妖怪たち」「グラフィック/ノベルの台頭とマンガ」「アニメの軌跡」「『ガロ』とオルタナティヴ・マンガ」ほか、美術や歴史の観点から考察した記事を多数掲載。

目次
第1章「マンガの読み方、描き方、作り方」
漫画家へのインタビューや原画、そしてマンガ制作における編集者や出版社の役割を見ていくことで、マンガを創るとは何かを探ります。

第2章「物語の力」
物語りの手法の歴史的ルーツと今日の実態を検証し、ストーリーを語る力が何なのかを掘り下げます。少女マンガの多種多様な表現を論じた論考もあります。

第3章「目に見える世界・見えない世界を描く力」
スポーツや冒険、SFや変身、愛とエロスなどの〈見える世界〉と、信仰や異界、ホラーなどの〈見えない世界〉を描く、さまざまなジャンルのマンガを探ります。

第4章「社会の中のマンガ」
商業ベースではないマンガ、ファンによる二次創作に始まり、コミックマーケットやコスプレを重点的に取り上げ、マンガの社会的役割について見ていきます。

第5章「線がもつ表現力」
葛飾北斎と暁斎、19世紀の西洋と日本の政治的風刺、そして現代の漫画家たちの作品との関係を、2本の論考で掘り下げます。

第6章「拡張するマンガ」
マンガのグラフィック・ノベルというジャンルへの展開、アニメへの移行などから、マンガの拡張による文化的影響を検証します。

『マンガ! 大英博物館マンガ展図録』 書誌情報
書名:マンガ! 大英博物館マンガ展図録
編著者表示:ニコル・クーリッジ・ルーマニエール・松葉涼子 編/松葉涼子 日本語版監修/山川早霧・飯原裕美  訳
定価:本体3,500円+税

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