チェンソーマン、めちゃめちゃ面白い。ずっと面白い。
ジャンプ+で連載されている原作漫画の第2部はもちろん、アニメも動きと音がついたことで原作とは別の迫力が見られて最高。
なんといってもチェンソーマンの刃の回転描写やエンジン音が入ったことで、チェンソーとしての説得力が増したのが嬉しい。それに賛否両論あるが、映画的な演出を多用した異常なほどのしっとり感も個人的には好きだ。
俺はチェーンソーが出てくる映画が大好きだから。(チェンソーと表記するかチェーンソーと表記するか小一時間迷いましたが、以下はチェーンソーと表記します)
チェーンソー。本来は木を切る為の道具とはいえ、あまりにも危険で暴力的な見た目と大袈裟なエンジン音から、今やスプラッター映画にはなくてはならない存在だ。サムライに刀、ジェダイにライトセーバー、殺人鬼にチェーンソー。
特に映画に登場する、本来の目的から離れまくった暴力だけのために存在する異常なチェーンソーが愛しくて仕方ない。
そういうわけなので今回はおもしろチェーンソー映画、もとい映画のおもしろチェーンソーの話をするぞ。
スーパー義肢チェーンソー
まずは変わり種チェーンソーの王道『死霊のはらわたⅡ』を紹介したい。変わり種の王道というと変な言葉だが、実際そうなのでそうとしか言えない。
山小屋でついうっかり悪霊を復活させてしまったぜ! 悪霊に取り憑かれたやつは化け物になって襲ってくるぞ! 殺そう! みたいな古き良きスプラッターホラー映画だ。「Ⅱ」とついているが本作から見ても問題ないぞ。
物語の後半、主人公が悪霊に取り憑かれてしまった自分の手を切断して、切断面にチェーンソーを装着するシーンがある。この異常な思い切りの良さ、そして片腕直付けチェーンソーの笑ってしまうほどのかっこよさは唯一無二の魅力がある。
ドラマ版の『死霊のはらわたリターンズ』でもこのチェーンソーが大活躍する。映画で物足りなければこちらもおすすめ。
片腕直付けチェーンソーを紹介したら片足直付けチェーンソーも紹介しないわけにはいかない。映画『片腕マシンガール』にそれは登場する。
弟を殺された女子高生が何やかんやで片腕がマシンガンになって復讐にいくという暴力映画だ。
これも映画の後半、ある登場人物が忍者に片足をぶっちぎられてしまう。重傷を負い這って移動しているところに、さらに追っ手が現れて絶体絶命。
元々マシンガンの予備武器として持ってきていたチェーンソーがちょうどいい位置に転がっていたので、これを切断された足にスポッと装着する。
この「ちょうど良さ」があまりにも気持ちいい。シンデレラのガラスの靴のようなちょうど良さでスッと装着されるのでぜひ見て気持ちよくなって欲しい。
存在がすごいチェーンソー
チェーンソー映画といえば『悪魔のいけにえ』シリーズを思い浮かべる人も多いだろう。原題を『The Texas Chain Saw Massacre』という。チェーンソー殺人映画の金字塔だ。
この映画に登場するチェーンソーはもちろん林業ではなく殺人に使われるものの、それを除けば普通のチェーンソーだ。
だがこの1作目『悪魔のいけにえ』の前日譚、殺人鬼レザーフェイスの少年時代を描いた『レザーフェイス-悪魔のいけにえ』で、このチェーンソーが彼の5歳の誕生日プレゼントとして贈られたものだということが判明する。
一見普通のチェーンソーでも「5歳の誕プレ」というエピソードが付いているだけで、かなり珍奇度が上がって素敵に見えてはこないだろうか。
ライダーのイケイケチェーンソー武器
嬉しいことに、近年の仮面ライダーの武器でもちょいちょいチェーンソーが見られるようになってきた。
現行の仮面ライダーギーツにも「ゾンビブレイカー」というチェーンソー状の武器が登場するし、他にも仮面ライダーエグゼイドにはチェーンソーと変身ベルトを兼ねた「ガシャコンバグヴァイザー」というのが登場した。
さらに仮面ライダーフォーゼには先に紹介した片腕マシンガールよろしく、足に装着する「チェーンソーモジュール」が登場する。
中でも一番どうかしているのは『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』に登場するアマゾンネオアルファというライダーが用いる「ネオアルファスイーパー」だ。
これはチェーンソーとガトリングガンがくっついている武器で、大変景気が良くておめでたい。作中でも景気良く振り回してくれる。
珍奇な武器のようだが、近年の仮面ライダーの武器にありがちな「銃と剣を兼ねた武器」という王道な装備だとも言える。
デカデカチェーンソー
映画のチェーンソーはデカければデカいほど嬉しい。そんなあなたに紹介したいのが『ゴジラ FINAL WARS』だ。賛否両論ある映画だが、デカデカチェーンソー映画としては一級品であることを保証したい。
本作に登場するガイガンという怪獣。最初は両腕にでっかい鎌をつけていて、この時点でもかなりカッコいいのだが、後々改造されて両腕がチェーンソーになる。さらに片腕に2つずつだ。たった一匹で怪獣サイズのデカデカチェーンソーを4つも装備しているのだ。贅沢すぎるぜ。俺が知る限り最も大袈裟なチェーンソーだ。
また名作巨大ロボ映画『パシフィック・リム』の続編『パシフィック・リム:アップライジング』に登場する漆黒のイェーガー、オブシディアン・フューリーも両腕にデッカデカな上にオレンジ色に光ってめちゃめちゃかっこいい「プラズマチェーンソー」なる武器を装着している。派手派手デカデカチェーンソーのカッコ良さではガイガンと甲乙つけ難い。
おもしろチェーンソーウルトラハッピーセット映画
「珍チェーンソーをとにかくいっぱい見たい」という日が誰にでもあると思う。こんな時のオススメはシャークネードシリーズだ。
言わずと知れた名作サメ映画にして、チェーンソー映画としても最高のシャークネードシリーズ。
中でもシリーズ3作目『シャークネード エクストリーム・ミッション』は特に異常チェーンソーに力を入れている一本だ。
ニューヨーク市長から贈られた黄金のチェーンソー……
刃が並行に2つ付いているダブルチェーンソー……
宇宙でサメと戦うためのライトセーバーならぬライトチェーンソー……
おもしろチェーンソー見本市といった一本で、確実にチェーンソー欲を満たしてくれるだろう。
もしも他におもしろチェーンソーが出てくる映画を知っていたらぜひ教えてほしい。見よう、チェーンソー映画!
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