『別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎』2021年7月26日発売
『サイボーグ009』をはじめとする数多の有名作に加え、SFやギャグ、時代劇、大人向けの現代劇、大人向けの学習マンガ……など幅広いジャンルの作品を厖大に描き、「漫画の王様」とも評され、また『仮面ライダー』を始めとした特撮作品の原作者としても活躍し、特撮ブームを牽引した石ノ森章太郎。
その石ノ森章太郎の代表作を取り上げ、島本和彦ら多様な世代の論者が作品の魅力を語り尽くす『別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎』がNHK出版より、2021年7月26日刊行される。
※本書は2018年9月8日に放送されたNHK番組「100分de石ノ森章太郎」をもとに追加構成してムック化したもの。
石ノ森章太郎の数ある代表作の中から取り上げられた4作品について、漫画家や評論家といった4名の論者とともに、作品の面白さや見どころの他、石ノ森章太郎の世界観や漫画に対する想いなどを読み解いていく本書。
第1章では、『さるとびエッちゃん』を漫画家・エッセイストのヤマザキマリが、第2章では『サイボーグ009』を精神科医の名越康文が、第3章では『佐武と市捕物控』をマンガ・コラムニストで元学習院大学教授の夏目房之介が、第4章では『仮面ライダー』を評論家で批評誌〈PLANETS〉編集長の宇野常寛が、それぞれ解説する。
『別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎』構成
はじめに――石ノ森章太郎の「残留思念」が私たちをつくった
第1章 『さるとびエッちゃん』 ヤマザキマリ――「おかしなあの子」が示す柔らかな生き方
*少女マンガの先駆者でもあった石ノ森章太郎。主人公・エッちゃんのキャラクターの「なにものにもとらわれない」生き方に、現代人が学ぶべきところが多いのでは、とヤマザキマリは提起。
〈インタビュー〉 『マンガ家入門』からすべてが始まった! 竹宮惠子
*竹宮惠子が石ノ森への敬愛と思い出を語るインタビュー。番組での未放送部分も含め誌面で再構成。
(ミニコラム)27歳で上梓した『マンガ家入門』
第2章 『サイボーグ009』 名越康文――描かれた思春期の苦悩と困難
*ダイバーシティを先取りし、60~70年代の思春期の若者たちの心を鷲づかみにした『サイボーグ009』。何が彼らを虜にしたのか。名越康文は自分を回顧しながら分析。『幻魔大戦』についても触れる。
〈インタビュー〉 石ノ森先生が天才だと思う、ワタクシ的な理由 島本和彦
*石ノ森スピリッツを受け継ぐ島本和彦が、その「画」の何がすごいのかを熱く述べる。番組での未放送部分も含め誌面で再構成。
第3章 『佐武と市捕物控』 夏目房之介――青年マンガの革命児
*石ノ森章太郎がいかなる天才であったのかを、夏目房之介は、その初期作品から後年の作品に至るまで分析。なかでも、『佐武と市捕物控』で発揮された技量と構成力を詳細に解説。
〈石ノ森章太郎 略年譜〉
第4章 『仮面ライダー』 宇野常寛――受け継がれる コンセプター・石ノ森の遺伝子
*リアル石ノ森世代ではなかった宇野常寛が、『仮面ライダー』への深い愛を語りながら、石ノ森特撮作品が与えた、現在にも生き続けるそのインパクトやキャラクターデザインの斬新さなどについて分析。
商品情報
『別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎』
出版社:NHK出版
発売日:2021年7月26日
定価:1,210円(本体1,100円)
判型:A5判
ページ数:168ページ
ISBN:978-4-14-407274-1
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