怪獣映画が好きだ。とてつもなくデカくて独創的なデザインの化け物が街をメチャメチャにする。最高。
良質な怪獣映画を鑑賞した人が思うことは、主にこの3つのどれかではないだろうか。
・俺もあのかっこいい怪獣になって街をメチャメチャにしたいな。
・俺もあのかっこいい怪獣に虫ケラみたいに殺されたいな。
・あのかっこいい怪獣のおもちゃが欲しいな。
上二つはともかく、下一つなら現実的になんとかなりそうだ。上二つが叶えられない分下一つに欲望が集中する。
怪獣のおもちゃを買う時にいくつか選択肢がある。
例えばゴージャスで高いスタチューフィギュア。あるいは可動フィギュア。できればこの辺が欲しいところだが、なにせ大抵5桁円はいくのでポンポン買うわけにはいかない。
もう少しお手頃で、なおかつ満足感もある選択肢としてオススメしたいのが、バンダイから発売されている「ムービーモンスターシリーズ」というソフビシリーズだ。
もう知ってるしめっちゃ買ってる人もいることだろう。だってムービーモンスターシリーズはめちゃめちゃ良いから。
俺(筆者のナ月です)も熱心にコレクションしているわけではないが、気がついたらそこそこな数持っていた。見せびらかしながらムービーモンスターシリーズの良さを紹介したい。
例えばこちらはムービーモンスターシリーズの初代ゴジラ。見てもらえばわかる通り、めっちゃ良い。
背中。背中もめっちゃ良い。もう欲しくなってることだろう。
具体的に良さを語ると、まずめちゃめちゃ作り込みが細かい。見てこの顔と背びれ。
そしてサイズ。このゴジラはだいたい高さ15cmくらい。デスクに置くとまあまあ存在感がある大きさだ。
そして安い。Amazonでは今1300円くらいだった。タダ同然と言ってもいい。
「怪獣のソフビが1300円? 高い! バカ!」と思った人もいるかもしれない。たしかにウルトラ怪獣ソフビなどと比べると倍以上するが、ムービーモンスターシリーズは値段に対するサイズとクオリティの満足感がかなり高い。
ここが重要だ。重要だからもう一度書いておこう。値段のわりにデカいしクオリティが高くて満足感がある。これがムービーモンスターシリーズの魅力だ。
シン・ゴジラの第四形態。今更だが俺はタグは取る派だ。
可愛い手とクソ怖い顔もしっかり作り込まれている。名デザインのシン・ゴジラを手元に置いておきたい時にもデカさ、質、値段のバランスからムービーモンスターシリーズはとてもオススメだ。
蒲田くんことシン・ゴジラの第二形態。めっちゃ長い。みんな大好きすぎて公開時はめちゃめちゃ品薄になっていた。えら、眺め放題。
キングオブモンスターズ版のキングギドラ。翼を広げた状態なのでメチャメチャデカい。めちゃめちゃデカいのに1400円くらい(現在のAmazon価格)で売っている。お買い得だ。
映画ではあまり映らなかった角度から眺め放題なのも立体物の魅力だ。背中こんなにゴツいんだ。
アニゴジギドラことGODZILLA星を喰う者版のギドラ。正直これに関しては劇中と全然違うけど、なんとか頑張ってみましたという感じは好き。
キングオブモンスターズ版ラドン。劇中では見られなかったお行儀がいいポーズだ。翼竜っぽい怪獣がソフビになるときこうなりがち。
ムービーモンスターシリーズはサイズ、質、値段の他にも、そのラインナップ自体がかなり魅力だ。「今その怪獣出るの!?」みたいなのが出続ける。2018年頃に出たビオランテ。「2018年にビオランテのソフビが出るの!?」と思いながら買った記憶がある。
正面から見た迫力も良いけど、この後ろの触手をうまいことクルッとまとめている感じも好き。
昔の怪獣を唐突に出しながら、最新の怪獣もモリモリ出してくれる。シン・ウルトラマンのネロンガとガボラ。予告編の時点で発売されたけど、その後本編の公開が遅れまくってセール品になっていたところを買った。
裏返してみると胴体が全く同じことがわかる。オタクは今早押し回答ボタンを押して「元になった初代ウルトラマンのネロンガもガボラも同じバラゴンのスーツの改造だからそのオマージュ!」と叫んだことだろう。俺も買って見比べながら叫んだ。シン・ウルトラマン作中でうまいこと理由づけされていたのにも感心した。
ムービーモンスターシリーズと言いながら怪獣にとどまらず、ヒーローのソフビもでてる。まあウルトラマンも広義ではモンスターと言えなくもないが。(なんならムービーですらない作品のキャラクターもある)
こいつは棒立ちポーズで置いておくだけで面白い。
ここ数年は平成ガメラシリーズの怪獣の充実が嬉しい。これはG3ガメラ。顔が怖い。
ギャオス。初心者マークみたいな頭を眺めたり触ったりし放題。
イリスもある。やたらと出来がいい。その分他と比べると少し値段は高いが、それでも絶対に買った方がいい。本当に異常に出来がいいから。
レギオンもやたら出来がいい。そしてデカい。
デカくて出来のいいレギオンが今お手頃な価格で買える。これは本当にすごいことなのでムービーモンスターシリーズにはいくら感謝しても足りない。
ムービーモンスターシリーズにはプレミアムバンダイ限定版みたいなやつもある。魅力の一つである値段こそちょっと高くなってしまうものの「そいつを!?」みたいなキャラクターがソフビ化される。
潜水服を着た芹沢博士だ。オキシジェンデストロイヤー付きの。
ヘルメットからうっすら透けて見える顔面の表現がめちゃめちゃ良い。
さて、ここまで読んだ人はきっと今頃「へえ、そんなに良いのならムービーモンスターシリーズを一つ買ってみようかな」と思っているはずだ。もちろんお気に入りの怪獣がラインナップにいるのならば、それを買うのが一番良いが、あえてオススメを一つ紹介したい。
昨年販売されたヘドラだ。
造形も塗装も、他のムービーモンスターシリーズと比べてもこだわり方がちょっと狂気的だ。熱心なファンの多い怪獣とはいえ、これが数千円で買えるのは狂っている。昨年発売されたばかりなので在庫もまだあるはずだ。見かけ次第買った方がいい。
まあまあデカい、クオリティーが高い、そのわりには安い。値段に対する満足感がちょうど良いムービーモンスターシリーズ。買おう。買って眺めたり遊んだりしよう。