ほとんどずっとおっぱいが出ている変な映画『艶獄戦士アマゾンズ』

ナ月

 仮面ライダーアマゾンズが10周年を迎えた。アマゾンズなんかついこの前の作品だろうと思っていたから時の流れは恐ろしい。

 久しぶりに見ようと思って「アマゾンズ」と検索をかけていたところ、仮面ライダーではないもう一つのアマゾンズに出会った。

 それが「艶獄戦士アマゾンズ」という映画だ。原題は「golden temple amazons」という。直訳すると「黄金寺院のアマゾンたち」といったところか。
 それにしても艶獄戦士、すごい言葉だ。なんだ艶獄って。これ以外だとフランス書院のタイトルに使われているのは見つけた。きっと艶かしい地獄なのだろう。それの戦士か……。

 艶獄戦士はともかくアマゾンとはギリシャ神話の女戦士部族のことなので、きっと女戦士が出てきて戦うのだろう。ちなみにアマゾンの複数形はアマゾネスとなる。じゃあアマゾンズってなんじゃいという話になるけど普通に現代英語の形でアマゾンを複数形にしたアマゾンズだと思う。多分そう。

 視聴した。
 この映画、ほとんどずっとおっぱいが出ている変な映画だ。

 艶獄戦士アマゾンズの大雑把なあらすじを紹介する。

 両親が寺院から黄金を盗んだ罪でおっぱい丸出しアマゾン軍団に殺されてしまい、天涯孤独になってしまった少女リアナは部族によっておっぱい丸出し戦士に育てられるぞ!
 部族のおっぱい丸出し戦士として立派にやっていたリアナは自分の両親を殺したのがブルーマウンテンに住むおっぱい丸出しアマゾン軍団であることを知ってしまう! 復讐だ!
 部族の偉大なおとぼけ魔術師のククとお猿のロッキー、あと旅の途中で出会った探検家夫婦やそのボディガードと共にアマゾンたちの黄金寺院を目指す!
 しかしそこにはアマゾンたちを従える男神ウルクとアマゾンたちのリーダーである眼帯金パンツのレナが待ち受けており全員捕まってしまう!
 ところがウルクは美しいリアナを気に入ってしまい、眼帯金パンツレナはそれに嫉妬して……

 みんなは無事に脱出できるのか!? リアナは復讐を成し遂げられるのか!?

 みたいな話の映画だ。


 もう一回書いておくけどこの映画、ほとんどずっとおっぱいが出ている変な映画だ。

 最初のシーンからおっぱいが出ている。おっぱいなんか出ていれば出ているだけいいだろうと思っていたが、そんな考えを改めてしまったくらいず~っとおっぱいが出ている。

©︎Brux Inter Films 1986 golden temple amazons
一応星で隠しているが、言うまでもなく実際はおっぱいが普通に出ている。

 おっぱいがほとんどずっと出ている映画といえば他にも死霊の盆踊りなんかを思い浮かべる人もいるかもしれない。死霊の盆踊りのおっぱいは死霊セクシーダンスを見て~んくねくねプリプリというおっぱいだが、本作のおっぱいはそういうセクシーくねくねプリリンうっふーんみたいな感じではなく「何? 女の胸におっぱいがあるのは当たり前だが?」みたいなおっぱいの出方なのだ。これがすごい。なんというか、あんまりエッチじゃない。もしも「おっぱいが出ているだけでエッチだろうが」と思うのなら一度本作を見てほしい。

©︎Brux Inter Films 1986 golden temple amazons
綺麗に整列しているので乳首を直線ツールで隠すことができる。

 アマゾンたちは誰もおっぱいが出ていることを一切恥じらっていないし、なんなら男たちもほとんど「うわあ、おっぱいだ」みたいな態度をとらない。見ている俺だけが「うわあ、おっぱいがずっと出ている……」と思ってしまう。
 おっぱいを見ている俺の気持ちに寄り添ってくれる登場人物はいない。大量のおっぱいが出ているのにそれを一人で受け止めなければならない。

「主人公はおっぱい丸出しだがおっぱい丸出しアマゾン軍団の一員ではない」というのが最初わかりにくかったな。おっぱい丸出しアマゾン軍団でもないのにおっぱい丸出しの人がいるとは思わなかったから……。

©︎Brux Inter Films 1986 golden temple amazons
左が主人公。右は育ての親のムキムキの人。

 おっぱいの話ばかりして申し訳ない。物語にも一応触れておきたい。

 話のおおすじとしては王道の復讐譚……と言えなくはないのだがこれもやっぱりなんか変だ。
 主人公リアナの父親が寺院の黄金を盗んだのが100%悪いし、なんならアマゾンたちは黄金を返して出ていくならいいよと猶予までくれたのにそれを無視して射殺されている。それを知ったのちの娘はとくに葛藤とかもなくノータイムで「復讐してやる!」と息巻いている。すごい勢いだ。神父が諭そうとするシーンまで挟んだ上でそれをガン無視して復讐に行くのもすごい。

©︎Brux Inter Films 1986 golden temple amazons
射殺される父。

 本人が悪かろうが親を殺されたからには復讐してやるというのも人の気持ちではあるしな……。時代劇的だ。
 一応、アマゾンたちはその辺の人を捕えて拷問したり奴隷にしたりしている悪いやつではあるから見てる側の感情としても「まあ、悪いやつらではあったのだな……」と思えはする。

 変なシーンの話もしたい。おっぱいが出ている以外にも変なシーンがいっぱいある。
 この映画、あらゆるシーンが異常にモタモタしているのだ。それがとても印象深い。

 アクションシーンは基本的にモタモタしている。主人公リアナとアマゾン軍団のリーダーである眼帯金パンツのレナの戦いは見てられないくらいモタモタしたキャットファイトで逆にリアリティがある。

©︎Brux Inter Films 1986 golden temple amazons
すごいモタモタしたキャットファイト。

 モタモタしているが「殺意」も同時にあるのでかなり怖い。

 それに探検家夫婦が鞭打ちで拷問されるシーンは見てられないくらい長い。探検家夫婦は長すぎる鞭打ちシーンのあと死んでしまうのだが、その鞭打ちを見届けた直後に仲間の魔術師のククがなんか魔術を使うことでみんなは脱出することができる。長すぎる鞭打ちの間にその魔術を使うことはできなかったのかと言いたくなるのでぜひ見てほしい。本当にそうだから。

©︎Brux Inter Films 1986 golden temple amazons
偉大な魔術師クク。

 モタモタアクションも好意的に見れば「なるほどね、おっぱいを少しでも長く見せるためにモタモタにしてるのかな」と思うこともできるが、モタモタはおっぱいシーンだけではない。

 主人公の仲間のお猿のロッキーは本物の猿を使っている。主人公一行が牢屋で鎖に繋がれているところにお猿のロッキーが助けに来るのだが、ここも異常にモタモタしている。わざとそういう演技をさせているのか、あるいは本当に言うことを聞かなかったのかよくわからないが、牢屋に忍び込んできた猿が無駄に長い時間あっちへ行きこっちへ行き、異常なほどモタモタしてなかなか助けようとしない。
 よく言えば、実際猿が仲間にいてもこれくらい察しが悪いだろうなというリアルさがある。

 物語の骨組みは王道だが、その骨組みがおっぱいと変なシーンでたっぷり肉付けされている映画と言える。

 とてもお勧めしている文には見えないかもしれないし実際「お勧めだよ!」と大声で言える感じではないが、見た人とはぜひ語り合いたい変な映画だ。このレビューを読んで「見たい!」と思ったらぜひその目で見てほしい。

 

 おっぱいはとにかくいっぱい出てくるぞ!!

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