衝撃!湯浅政明監督が代表取締役社長退任!どうなるサイエンスSARU

2020年3月、ついに最終回を迎えたTVアニメ『映像研には手を出すな!』

本作のアニメーションの製作を務めたのが、アニメーション製作会社サイエンスSARUであり、監督を務めたのが、そのサイエンスSARUの代表取締役社長の湯浅政明監督です。
そんな湯浅政明監督が、2020年4月1日に驚きの報告をTwitterに投稿しました。

なんと、3月25日をもって、サイエンスSARUの代表取締役社長を退任していたことを発表したのです。“サイエンスSARUと言えば湯浅監督”といっても過言ではないくらい、会社の顔でもあった存在なだけに、このニュースには驚きです。

湯浅政明監督とサイエンスSARUのこれまで

湯浅政明監督と言えば、『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』といった作品のアニメーターとして活躍し、初の監督長編作『マインド・ゲーム』や、オリジナルTVアニメ『カイバ』、森見登美彦さんの原作によるTVアニメ『四畳半神話体系』などで数々の賞を受賞し、世界的にも有名なアニメーション監督です。

湯浅政明監督がサイエンスSARUを立ち上げるきっかけとなったのは7年前の2013年。アメリカの人気アニメ『アドベンチャータイム』の1エピソードの制作に関して依頼があった際に、会社単位での受注を求められたことに起因して、以前から構想のあった会社の設立を、アニメーターのチェ・ウニョンさん他3名と実施します。
その後はサイエンスSARU名義でのアニメーション製作がスタートし、『ピンポンTHE ANIMATION』、『夜は短し歩けよ乙女』、『夜明け告げるルーのうた』、『DEVILMAN Crybaby』、『きみと、波にのれたら』、『SUPERSHIRO』といった作品達をこの7年間という怒涛の期間で製作し、つい先日まで放送されていた『映像研には手を出すな!』も新たにこのラインナップに加わったわけです。

最近の湯浅監督はかなり大変そうだった?

さすがに7年という期間に、これだけのTVアニメシリーズや長編作品を作り出してきただけあって、湯浅監督は疲労を感じていらっしゃったよう。湯浅監督が今回退任を発表する以前にも、自身のTwitterにて製作過程における不満や疲労感をしばしば吐露している状態でした。今回の退任に関してあまり具体的な理由は語られていませんが、Twitterであれだけストレートに不満を漏らしていたことを見ていた身からすると、退任されるのも無理もないだろうなぁというのが、第一報を聞いた時の正直な感想でした。
“7年 休みなく邁進して来た分、休みながら次の準備を始めるつもりです”
と退任の報告で述べられているように、これを機に湯浅監督にはゆっくり休んでほしいなぁと思う次第です。

実はまだ休めない?今後もまだ監督作が控えている!

が、湯浅監督はまだまだ先の予定が埋まっている状況なのが実情です。
サイエンスSARUの代表取締役こそ退任するのですが、湯浅政明監督が製作に参加されるサイエンスSARUの作品がすでにいくつか発表されています。
まずは、今年NETFLIXにて配信が予定されている『日本沈没2020』。どれほどのボリュームのある作品かは2020年4月時点で明らかになっていませんが、湯浅監督は本作でも監督を務めています。

これだけではありません。2021年に映画『犬王』の監督を務めることも発表されています。『犬王』は、古川日出男さんの「平家物語犬王の巻」を原作に、ミュージカル・アニメーション化した作品になるとのこと。『ピンポンTHEANIMATION』でもタッグを組んだ、松本大洋さんがキャラクター原案を務め、脚本をドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や『アンナチュラル』の野木亜紀子さんが務めるという、その他の製作陣も豪華な注目作です。

湯浅監督も、『犬王』を監督した後に休みながら次の準備をしていくとのことなので、お休みまでもうひと踏ん張りといったところでしょうか。

湯浅政明監督の後任には、創業メンバーの一人でもある取締役のチェ・ウニョンさんが代表取締役に就任することが発表されています。数々の名作を生み出してきたサイエンスSARUですが、新体制となったことがどう影響していくのでしょうか。
ポジティブな結果に繋がる動きであることをファンの一人として願っています。

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