『特撮と怪獣わが造形美術増補改訂版』2021年5月18日発売
『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に実質的な美術総監督として参加、怪獣・メカなどのデザイン全般を手掛けた成田亨(1929年生~2002年没)。
近年は入手困難となっていた成田亨の自伝『特撮と怪獣 わが造形美術』に初版から25年の間の情報を略年譜や仕事目録に追加するなど増補改訂して復活した『特撮と怪獣わが造形美術増補改訂版』が、2021年5月18日に発売されることが決定した。
映画『シン・ウルトラマン』(監督:樋口真嗣、企画・脚本:庵野秀明)に登場するウルトラマンのデザインコンセプトの原点でもある油彩画『真実と正義と美の化身』、そして本書のために描かれたオリジナルデザイン原画掲載。
芸術家・成田亨が、怪獣デザインの発想、自身の彫刻作品、映画特撮美術など、その類稀なるアートセンスのすべてを語り尽くした名著をこの機会にぜひ入手しよう。
書誌情報
書名:『特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版』
著者:成田亨
定価:本体2,500円+税
発売:2021年5月18日
発行:リットーミュージック
商品情報ページ https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3120317118/
CONTENTS
※おもな目次抜粋
ウルトラマンの顔の構造
ウルトラマンの美と強さ
『ゴジラ』の特撮現場に入る
壊れるビルの作り方
宇宙空間や雲をいかに描くか
半抽象造形に傾斜する
「強遠近法」を考案する
『ウルトラQ』の撮影現場
高山良策と金城哲夫
怪獣デザインの三原則
自信作ガラモン
怪獣のイメージと造形化作業
ウルトラマンは七頭身である
構造的怪獣レッドキング、ゴモラ
ギャンゴ、ベムラー、ガボラ
ザラブ星人、ジャミラ、ダダ
シーボーズ、ゼットン
マンからセブンヘ
竜と鬼は神の怪獣である
PROFILE
成田 亨 なりた とおる Tohl Narita
1929年9月3日生。1950年武蔵野美術学校(現:武蔵野美術大学)に入学。1954年同美術学校卒業後、同研究科に進み自身の芸術活動を行う中、映画『ゴジラ』に美術スタッフのアルバイトとして参加、以降、多くの映画特撮美術に携わるようになる。1965年からは『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に実質的な美術総監督として参加し、ヒーロー、怪獣、メカなどのデザイン全般を手がける。大阪万博「太陽の塔」内部の「生命の樹」をデザイン。その後も「突撃!ヒューマン‼︎」「円盤戦争バンキッド」などを手がけながら全国各地で自身の作品の個展などを開催。1990年京都府大江山に「鬼のモニュメント」1993年岩手県北上市「鬼の館」に鬼のレリーフを制作。成田の独創的な造形美術は、今なお多くのアーティストにさまざまな形で影響を与え続けている。2002年2月26日、多発性脳梗塞により永眠。
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