ぼくのなつやすみはハードコア!田舎で怪異に襲われた少年を救うのは、そう『クソデカ囃子』!

吉田輝和

今回お届けするゲームは、HAZECODEが手掛ける『クソデカ囃子』!過去に紹介した『失踪 – タケシ、お前の言う通りだった。あの廃村はヤバすぎる。』を手掛けたHAZECODEの最新作です。

主人公タケシが、廃村に行ったきり姿を消してしまった友人・ヒカルを探すため、自らも廃村に乗り込んで友人を探すホラー……と見せかけてバリバリのコメディ作品で、怖いのが苦手な僕でも楽しくプレイ出来ていました。

本作もおそらく、というかタイトルからして普通のホラーゲームじゃない予感がビンビンしますね。

ボクの夏休みが始まる……

主人公・ボクくんは、父親と一緒に田舎の祖父母の家に向かっていた。出産を控えたママが無事に赤ちゃんを産めるまで、祖父母の家にお世話になりに行くのだった。

あらすじだけ見ると『ぼくのなつやすみ』なんだけど、パパが運転する車のカーオーディオから流れるのは、ヤケにノリの良いユーロビート。頭文字がDの作品のように、音楽に乗せて山道のカーブを攻めるパパ。

パパは「カーブが続いたけど酔わなかった?」と心配するんだけど、ボクは「うん、大丈夫!酔いしれてはいたけどね!」と小粋な返し方をする。コーナーを攻めるパパもだけど、ボクもたいがい良いキャラしているね。

その後も軽快な会話が弾んでいく。おや、外にお地蔵さんがたくさん並んでいるな。あれはなんだろう。

これまでコメディ全開のテンションだったのに、急にホラーのトーンになるの止めてよね!

この土地には、女児の生き肝を求めるカボメ様という祟り神が祀られているそうだ。ガチの因習村じゃないか!

僕の両親は普通の都市部育ちな上に、祖父母は比較的新しく出来た町に引っ越しており、古い風習すらなかったので、そういう恐ろしげな風習に憧れがある。

不思議スポットなんてあるはずもなかったな。

話をゲームに戻す。夕方に祖父母の住む町に到着した。ここから自由に操作が出来るぞ。

パパは友達と用事があるらしく、ここでお別れだ。一人で祖父母の家へと向かう。夕暮れ時に見るパパの顔、怖いな……。

道すがら、田舎の町に似つかわしくない、怪しげなヒゲサングラスのおじさんが現れた。ヤバいやつかと思ったけど、どうやらボクの顔見知りのようだ。

踏切が開くのを待っていると、男が俯いたまま全力疾走で近付いてきた。怪異の類か!?と思ったけど、またもやボクの顔見知りのおじさんらしい。この土地にはヤバいおじさんしかいないのか。

祖父母の家は普通じゃない!

そうこうしている内に祖父母宅にたどり着いた。お婆ちゃんは普通な感じだな。

お爺ちゃんも、いかにも普通に優しそう。このあと、カボメ様と対峙する展開が待っていそうなんだけど、こんな優しげな爺さん婆さんだと戦力にはならなさそうだな。いや、こういう一見普通の老人が秘めた力を持っているもんだ。

洗面所にはリス◯リンの一番刺激が強いやつが置いてあった。あの刺激に耐えられるならば、やはりかなりのツワモノかもしれない。

家の中を探索していると、祖父母の家には似つかわしくないメタルメタルした部屋を発見した。これ、まさかパパの部屋か?

それ以外は普通の田舎の家といった感じだったんだけど……風呂の扉を開けると、まさかの異界が広がっていた。

田舎の町にクソデカ囃子が鳴り響く

異界に連れて行かれると思ったが、それっぽい装いをしたお爺さんが助けに来てくれた。やっぱりお爺ちゃんはリス◯リンの刺激に耐えるだけの実力者だぜ!

そしてその夜、目を覚ますとお爺ちゃんたちの姿はなく、代わりにカボメ様と思われる怪異が家の中を徘徊していた。

キッズケータイでパパと連絡をとると、どうやらボクは神隠しに遭っていることがわかった。カボメ様を退ける方法はただひとつ。

先祖代々伝わる囃子にヘヴィメタルの要素をミックスさせた、その名も「クソデカ囃子」を聞かせることだ。カボメ様は騒音が苦手なので、囃子を流している間は襲ってこないらしい。ミュージックプレイヤーで囃子を再生し、封印された扉へと向かう。その先でパパが待っているらしい。

メタルの流しながら幾多の扉を潜り抜け

カボメ様をやり過ごしながら進む。きっとパパが待っているから!最後の扉を開けたその先には……

!?

道すがら出会った顔見知りのおじさん二人と、お爺ちゃんとお婆ちゃんまで居るじゃないか。真ん中に居るのはもしかしてパパ?

なんてことを言い出しそうな雰囲気だ。まさかこれまでのことって「メタルで食っていく」と告白するための大掛かりな茶番じゃないよね……?



このあと、クソデカ囃子の演奏が始まるのですが、まさかの展開が待っています。ぜひ実際にプレイして確かめてみてください!

1時間ほどでサクッとクリア出来るので、最初から終わりまでぶっ通しでプレイするのをおすすめします。やけに大人びたボクの口調とか、祖父母の家にはありえないメタルなお部屋など、要所要所にプレイヤーを笑わせてくるポイントがあるので、ホラー苦手な方でも楽しめるはずです。コメディ8・ホラー2くらいの割合です。

クソデカ囃子』はSteam向けに発売中!『失踪 – タケシ、お前の言う通りだった。あの廃村はヤバすぎる。』も合わせてぜひお楽しみください。

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