フリュー株式会社の出版部門であるアメコミ邦訳で有名なヴィレッジ・ブックスがTwitterにて事業撤退を発表しました。
公式によると事業環境の悪化により、様々な事業継続の模索を行ったが継続は困難という事で事業撤退という事になったそうだ。
アメコミ映画は未だに盛り上がりを見せ、昔に比べると邦訳の数もかなり増えた。そんな現代の日本アメコミ事情を16年間に渡り支えて貰ったヴィレッジブックスの終了にファンからは感謝と惜しむ声が広がっている。
ピンとこない人には「スパイダーバースを邦訳した会社」と言えば伝わるだろうか。
今ならまだ購入は可能
非常に悲しくはあるのだが、在庫分に限りまだ購入は可能との事だ。
インターネット書店としてAmazon(出荷元がAmazon.co.jpのもの)やFujisan.co.jp(通販限定商品のみ)等、他にはアメコミ専門店のVERSE COMICS、ブリスターコミックス、コミックスゾーンで購入が可能だ。
という事で、あまり数は買えていないがヴィレッジブックスにお世話になった編集部として近年買ったおすすめ作品をいくつか紹介していくので是非購入できなくなる前に駆け込んでもらいたい。
ヴィジョン
「今世紀最高のマーベル最高傑作」と銘打っていただけあって非常に面白い。感情を喪失したヴィジョンが「普通」を求めて作った家庭の異質さ等がホラー風味で描かれていたり、破滅が見え隠れしたり、ヴィジョンを通して人間とは?という疑問にも向き合っていたり…。
全2巻なのと、これ単独でも楽しめるので非常にとっつきやすい邦訳なので是非。
公式HP:https://villagebooks.net/books/%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%b3-%ef%bc%91/
トランスフォーマー:ロボッツ・イン・ディスガイズ
D-ヴォイドとの死闘を経てサイバートロン星はついに再生を果たした。
オートボット司令官という己の役目を終えたオプティマス・プライムは、故郷の星を後進に託し、大宇宙へと旅立った。
突然の事態に戸惑いつつも、故郷の星で新たな歩みを始めるオートボットとディセプティコン。
しかし、かの恩讐が消えぬ内に太古の昔、戦争を嫌ってサイバートロンを離れた者達が続々と帰還してくる。
ロディマスが”事故死”した今、サイバートロンの舵取りは、バンブルビー、プラウルらオートボット首脳陣に託された。だがそれは、想像を上回る茨の道だったのである……
(公式HPより引用)
ヴィレッジブックスさんと言えばトランスフォーマーの邦訳も沢山しており、こちらは近年邦訳がはじまっていた新シリーズで「モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ」と同時刊行であった。
「ダーク・サイバートロン」なども今年刊行していたのでTF好きとしても非常に残念である。
他にもいろいろあるけれど
他にもマーベル発のウルトラマンのコミック「ザ・ライズ・オブ・ウルトラマン」や「スパイダーバース」やその続編の「スパイダーゲドン」等アメコミファン以外にも話題になった作品を続々と刊行してくれたヴィレッジブックスには感謝しかない。
もう邦訳されない作品も出てくるので300作品近くあるので全部とは言わないが、自分の気になるキャラクターやシリーズは最後に手を取ってみたはどうだろうか。
- 本物のバトル俳優たちを集めに集めた最強の肉弾アクション映画!『The Last Kumite』
- ナースのキクミカワさん 1話
- ホイホ・ホイホイホ/ほしつ 7話
- ぢごくもよう 第三十二話『桶屋の棺桶』
- いいから読んで!でも待って!!19巻出るまで最新話とか読まないで!漫画『龍と苺』のくれた「体験」
狂気のアンドロイド、ウルトロンの手で生み出されながらも、創造主に背を向け、正義の列に名を連ねた人造人間、ヴィジョン。最も高潔なアベンジャーとして知られる彼は、ワシントンD.C.への転任を機に、人造人間の妻と二人の子供を迎え、≪人間らしい≫暮らしをしようと決心する。かくして、≪普通≫であろうとする4体の人造人間の暮らしが始まったが、ある事件をきっかけに彼らの生活の歯車は狂い始める。そして恐るべき悲劇が--
(公式HPより引用)