みんな~!!
装甲騎兵ボトムズの新作がくるぞ~!!


「えっ?」


「なんだって?」


「ボトムズの……」


「新作だって!?」
しかも監督は押井守監督だぞ~!!


「ワオ……マジかよ」


「信じられないでござるな」


「でも、俺ボトムズってよく知らないんだよな」
大丈夫!! この記事でざっくり「ボトムズってそういうのなんだ」というところまでは学べるぞ!!
リアルロボットアニメの金字塔と名高い装甲騎兵ボトムズの新作が発表された。タイトルは『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』
監督は『機動警察パトレイバー the Movie』や『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の押井守監督だ。フォールアウト4激ハマりおじさんとしても有名なアニメ監督だ。
ボトムズってどんな話なの
キャラクターやメカデザインや次回予告の異常なかっこよさなどボトムズには色々な魅力があるが、とりあえずストーリーの解説からやっていきたい。
古くからインターネットに住んでいる皆様におかれましては2010年ごろちょっと流行った「一般人の認識コピペ」というのを見たことがある人もいるかと思う。見たことがない人のために以下にコピペさせていただく。
ガンダム:安室とシャーがたたかう話
エヴァ:パチンコ
マクロス:歌う
ギアス:知らん
ボトムズ:アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し、もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。
その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公「キリコ・キュービィー」は、
味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。
作戦中、キリコは「素体」と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、町から町へ、星から星へと幾多の「戦場」を放浪する。
その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。
以上が一般人の認識コピペだ。バリエーションはいくつかあるが、これが基本形だと思う、多分そう。
言うまでもなく、実際はそんなわけなさすぎる。ただ、これがボトムズのあらすじの説明としてかなり完成度が高い。このコピペにそってボトムズを紹介していこうと思う。
その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公「キリコ・キュービィー」は、
味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。
作戦中、キリコは「素体」と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、
一般人の認識コピペのここまでがボトムズ一話の内容だ。
一話がYouTubeでタダなので見てもらう方が早くはある。
ほぼコピペの内容通り、銀河規模で100年続いている戦争がもう終わろうとしているのに、味方の基地を襲撃するという奇妙な作戦に参加させられた主人公キリコ・キュービィーが「素体」と呼ばれるスキンヘッドで全裸の女を見てしまったため所属していたギルガメス軍から追われて放浪の身になってしまうぞ! なんなんだあの女は!? キリコは一体どうなるのか! という話。
一般人の認識コピペのこの部分が二話から最後までの内容にあたる。この部分をもう少し詳しく解説したい。
装甲騎兵ボトムズは全52話あり、物語の舞台ごとに4つに分けることができる。それぞれ「ウド編」「クメン編」「サンサ編」「クエント編」と呼ばれている。
ウド編


初めの舞台は「ウド」という都市。治安がすこぶる悪く、AT(ボトムズにおけるロボの総称)を戦わせる「バトリング」という賭博が行われたりしている。
ウドで主人公キリコは後々良き仲間になる「バニラ」「ココナ」「ゴウト」と出会ったり、初対面の時はスキンヘッド全裸女だった素体こと「フィアナ」と再会したりする。
フィアナをめぐる戦いでなんやかんやでウドは爆発し、キリコは次の戦場に行くことになる。
クメン編


次の舞台は熱帯のジャングルのような国、クメン王国。クメンでは政府と反政府組織の対立による内乱が起こっていて、ウドを出てこの地に流れ着いたキリコは傭兵としてこの戦いに参加している。
このクメン編はめちゃめちゃ面白くて特に人気がある。特にキリコに個性豊かな傭兵仲間がいるのがめちゃめちゃいい。クメン編だけチームもののロボアニメみたいになる。キリコの宿敵キャラ「イプシロン」が登場するのもこのクメン編だ。
バニラたちと再会したりクメン内乱の決着がついたり、またフィアナたちPS(パーフェクトソルジャーという強化人間的なの)をめぐる陰謀が渦巻いたりしてなんやかんやでキリコはフィアナと共に次の戦地へ向かう。
サンサ編


フィアナと共に謎の戦艦に乗せられていたキリコは酒を飲んだりしていたら次の舞台、サンサに不時着させられる。
サンサは戦中に地表が全部焼けて砂漠になってしまった惑星で、サンサ編はかつてキリコが所属していた部隊「レッドショルダー」に家族を殺されキリコを付け狙うムキムキのおばちゃん「ゾフィー」が登場したり、クメンで登場した宿敵イプシロンと決着がついたりする。
おもしろすぎるクメン編と比較すると地味だが、ヒロインといるキリコがたっぷり見られるし見どころ自体はめちゃめちゃある。
クエント編


己の過去が明らかになるとかなんとかで、キリコはクエントという惑星に向かう。クエントもほとんど砂漠なのでサンサとかぶっている気がしないでもないが、物語のクライマックスだけあってめちゃめちゃ面白い。クメン編での傭兵仲間が再登場したりするのも嬉しいし、本当にこのあとどうしちゃうのってくらい敵だらけになったりして目が離せない。
キリコは、フィアナはどうなっちゃうんだ。結局黒幕ってなんなんだよみたいなのが全部収束してめちゃめちゃ美しいエンディングにたどり着いて「なんて美しいアニメなんだ」と思わせてくれる。


「へえ、ボトムズってそんなお話だったんだね。でもさ」
ボトムズ(メカというかロボというか)ってなんなの
装甲騎兵ボトムズはロボットアニメではあるけどロボット自体は物語の核ではなく、主人公キリコ・キュービィーが各地で戦いながら一途にヒロインを追いかける男女の物語とも言える。
じゃあタイトルになってるボトムズってなんなのという話になってくる。作中でもボトムズという単語はあんまり出てこない。


作中のロボの総称は「AT」と呼ばれることが多い。アーマードトルーパーの略で、ガンダムでいうところの「モビルスーツ」的な言葉にあたる。ボトムズという呼称も一応「Vertical One-man Tank for Offence & Maneuver-S:攻撃と機動のための直立一人乗り戦車」(Wikipediaから引用)の略という設定はあるし「ボトムズ乗り」みたいな言葉もあるといえばあるが、あまり使われない。
本当は「最低のやつら」的な意味合いでBottomsにしたかったのを商標の関係でVotomsにしたためこんな感じになっている、らしい……。
主人公キリコがよく乗る上図の緑色のロボは「スコープドッグ」というATで、キリコが最初に所属していたギルガメス軍でいっぱい配備されている。
見てのとおり全然ヒロイックではなく、普及しきっている一般的な兵器として描かれている。戦場ならそこらへんにゴロゴロ転がっており、すぐ壊れるのでキリコも物語の中で適宜ポイポイ乗り捨てているのが印象深い。
徹底的にメインのロボを一般的な兵器として描いている様がボトムズをリアルロボットアニメの金字塔と印象づけた一因だろう。
特徴的なギミックも足の裏に仕込んであるローラーでダッシュするとか、乗り降りの時に足が折りたたまれて便利とか、火薬の力でパンチするのでパンチするたびに薬莢が出るとか、とにかく渋い。
OVAや外伝がいっぱいあるぞ!
TVシリーズの他にもOVAや外伝作品がいっぱいあるので軽く紹介したい。
・ザ・ラストレッドショルダー
ウド編とクメン編の間の話。キリコのレッドショルダー時代の戦友とともにレッドショルダー部隊の創設者、ペールゼンをやっつけに行くぞ! みたいな話。面白いし名台詞がいっぱいある。
・ビッグバトル
TVシリーズ最終回のラストシーンよりちょっと前の出来事。ヒロインが人質に取られたので戦って取り返すぞ! みたいな王道の物語。タイトル通り、かなり派手にバトリングをやってくれるので嬉しい。
・野望のルーツ
キリコのレッドショルダー時代を描く過去編。ザ・ラストレッドショルダーに出てきた仲間も出てくる。ボトムズを知らない人でもたまに知っている人は知っている「ボトムズのキリコ、何しても死なないらしい」みたいな設定はこの辺からで出てくる。
・機甲猟兵メロウリンク
外伝OVA。めちゃめちゃでかいパイルバンカー付きのライフルをもった機甲猟兵のメロウリンクが生身のままAT相手に戦っていく異色の作品。「生身の人間対ロボのアニメ見たいよね」などと言ってる人に投げつけよう。かなり面白い。
・赫奕たる異端
本編最終回の32年後の話。めちゃめちゃ賛否分かれているが俺は登場ATのオーデルバックラーとバーグラリードッグがかっこいいので好きです。
・ペールゼンファイルズ
過去編。野望のルーツで語られた何をしても死なない存在「異能生存体」にスポットが当たったシリーズ。キリコが仲間たちといっぱい過酷なところに送りまくられて酷い目にあいまくる。面白い。
柳ジョージさんによる主題歌が無茶苦茶かっこいいのと3DCGで描かれたスコープドッグがいっぱい出てきてボコボコ爆発するのが嬉しい。
・幻影篇
後日談。ジジイやババアになったかつての仲間がいっぱい出てくる。
・装甲騎兵ボトムズCase;IRVINE
バトリングを主題にした外伝。キリコの物語ではないので単品でつまみやすい。
・ボトムズファインダー
タイトルこそボトムズだが、他の作品と繋がりが全然ない別の世界の物語なのでこちらも単品でつまみやすい。メカのサイズ感が近いくらい。
・孤影再び
赫奕たる異端のあとの話。AT250機対キリコみたいなめちゃくちゃな戦いが見られて楽しい。
OVAの他にも外伝小説「青の騎士ベルゼルガ物語」など、いっぱいある。


「なるほど、いっぱいあるんだね!」
結局「灰色の魔女」に備えるにはどれみたらいいの!?
これが、今はわからない……灰色の魔女がキリコの物語なのかどうかさえ現時点ではわかっていない。特に予習なんかいらないかもしれないし、続きものかもしれないし。
とりあえずTVシリーズ見てみるのが一番おすすめではあるけど、とっつきやすさではペールゼンファイルズもあり。
いや、なんなら押井守監督の作品をみて押井守監督の味に体を慣らしておくのがいいのかも……。
色々見て、備えよう!!
スコープドッグ以外のフリー素材画像はぱくたそ(https://www.pakutaso.com/)よりお借りしました







