こんにちは!映画好きVtuberのミラナ・ラヴィーナです!
今日も観られずにいた名作映画の感想を元気に書いてまいります。
今回のタイトルはあの名コンビの出世作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(97)』です!
心に傷を負ったふたりの”旅立ち”を描いた物語
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(97)』は現在は人気俳優であるマット・デイモンが22歳のとき、幼馴染であるベン・アフレックと共同で6年かけて脚本を書き上げたことが注目されるきっかけとなった作品です。
また、本作でマットは主演、ベンアフはマット演じるウィルの親友役として出演もしており、俳優として注目されるきっかけともなりました。
本作は天才的な頭脳を持ちながらも幼少期に虐待を受け心に傷を負った青年ウィルが、心理学講師ショーンのカウンセリングを受け、生き方が変わっていく…というある意味分かりやすい物語ではあるのですが、ただ単に先生が患者の心を開き、患者が救われるというありがちなお話ではないのが良かったですね。
というのも、カウンセリングを施す側であったショーンも実はウィルと同じような境遇で育っており、妻を亡くしたことにより孤独を抱える人物だったところ、ウィルとの交流によってそのトラウマを克服し、ある”旅立ち”をするのです。
傷付いたふたりの再生を描く脚本は本当に見事でした。
これ20代で書いたの本当にすごすぎる……。
心に深く残ったシーンたち
いわゆる有名な名言としても挙がりがちな「君は悪くない」とショーンがウィルに語りかけるシーン、ここはもう本当に…ね!
今思い出してもちょっとグッときてしまう、ものすごいシーンでしたよね。
今のウィルと過去のショーンが本当に欲しい言葉ってこれなんだ、ショーンがこの言葉を通じて過去の自分も救ってあげられていたらいいな……そんな気持ちになりました。
ウィルの恋人であるスカイラーもすごく良いキャラクターで、彼女とのシーンはどれも印象的でした。
他人との心の通わせ方が分からず、恋人であっても心を開けないウィルと口論をするシーンがありましたが、彼女は本当に辛抱強く愛のある言葉をかけ続けていて、そんな彼女の言葉でも受け入れられないウィルの境遇もつらくて……ふたりで幸せになってくれ~!と祈るばかりでした。
で、20年後お迎えにくるんだよね?
すみません、恋人スカイラーと幸せになってくれなんて言った舌の根の乾かぬ内に悪いオタクが言いますが、正直さあ……ベンアフ演じるチャッキーがさあ……報われてほしくない……?
ウィルの悪友の1人であるチャッキー、ウィルとずっと一緒にいたいはずなのに彼が天才であることもよく分かっていて、「20年後もお前がこの街にいたら許さない、お前は俺たちと違って才能がある」と追い出してくれるんですね。この愛の深さよ。
「毎朝お前を迎えに行ってドアをノックするまでの10秒間、ノックしてもお前が出てこないことを考える。いつかそうなればいい」というセリフが出たとき、オタクはもうわかったんですよ、この話の結末が。言うってことは”そう”なるってことじゃん。つらすぎ。
でも実際に”そう”なったときの、チャッキーの表情がもう本当に、愛でしかなくて、オタクは様々な感情で泣きました。
本当にここの表情、良いんですよ……。パッと見はいなくなったウィルに対し「あいつとうとうやったな、やってくれたな」とでも言いたげな、清々しさを感じる笑みなんです。でもその奥底に確かに一片の寂しさがあって……愛なんだよな……。
愛しているからこそ手放すというのは大岡裁き的な事で愛の証明にはなるんですけど、でもカップリング的には結構バッドエンドで……ていうかそもそもこれウィルが街から出るのが一番良いって誰でも分かる時点で負け戦だから……。
ラストでウィルは新しい仕事も慣れ親しんだ街も捨て、彼女のいるサンフランシスコへ車を走らせます。
その選択はとても美しくて、よかったねえ……という気持ちにはなるのですが、悪オタクのわたしが「チャッキーは?!」と大きい声で暴れてしまったのもまた事実……。
置いていくなよあんなに深く愛してくれたチャッキーを!トランクに乗せて行けよ!でっかい(身長2mくらいある)からたぶんめっちゃ場所とるだろうけど…。
20年後、愛を知りすべてを手に入れスーパーダーリンとなったウィルがまだあの街でくすぶっているチャッキーを迎えに来るというプロットの『グッド・ウィル・ハンティング2』、お待ちしております。
20年後のベンアフはバットマンなのでさらにでかくなりぬりかべのようになっていますが……。(本当に何の話?)
話は変わりますがカウンセラーのショーンと、ウィルを見出した数学教師ランボー教授との関係もよかったですね。
前回『ミリオンダラー・ベイビー(05)』の感想記事でも書いたのですが、子どもの教育方針で言い合いになる夫婦感がこのふたりにも強く感じられました。
オタクはそういう関係の大人ふたりが大好き!
同期という立場ながらもぶつかり合うふたりでしたが、最後に「飲みに行くか」の一言が出たときにはさすがに画面の前でガッツポーズを禁じ得ませんでした。よう言うた!
名コンビの再タッグ、ありがとう
前述したとおりマット・デイモンとベン・アフレックといえば幼馴染で、プライベートで大の仲良しなニコイチ俳優として界隈(?)では有名ですよね。
マット・デイモンが『オデッセイ(15)』で火星に取り残されたときは「地上で待つベンアフの気持ちを考えて号泣した(もちろんベンアフはオデッセイには出ていません)」というツイートがバズっていたくらいにはオタクに仲良し認識をされている2人ですが、実は共演したのは今まで『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(97)』のみでした。
ところが2023年4月に『AIR/エア(23)』という作品でベンアフ監督、マット主演のタッグ作品が公開されることとなり、今回はその新作への機運を高めるための作品チョイスなのでした。
監督としてのベンアフがどういう風にマットを撮りたいのか、めっちゃ気になる~!
ということで、なんだか今回は悪いオタク感想が多かったような気もしますが、既に語り尽くされた名作ですから、まあたまにはこういうレビューも……ね!いいよね!
次回タイトルは『戦場のメリークリスマス(83)』を予定しております!
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