ロッキー・ホラー・ショーとは?
『ロッキー・ホラー・ショー』。
私が最も愛している映画のタイトルです。
カルト映画として名高いロックンロール・ミュージカル・コメディの本作。
この映画を紹介したいのですが、実はこれが困難を極めます。
ロッキー・ホラー・ショーのあらすじ
婚約したての若い男女が、ある晩、色々あって山の洋館に迷い込んでしまいます。






The Rocky Horror Picture Show – Photo #2
ここまでは王道中の王道ですが、残念ながらここからは完全に獣道です。
さて、ふたりが迷い込んだその館の主。
それはマッドサイエンティスト、フランクン・フルターでした。






『トランシルヴァニア星雲、トランセクシャル星出身』のトランスヴェスタイト(女装家みたいな意味)を自称するフルター。
なんとこの人物、自分の性癖にバチクソ合致するブロンドマッチョの人造人間『ロッキー』を生み出したというのです。






The Rocky Horror Picture Show – Photo #4
よりによってそのお披露目パーティーの日に館を訪れてしまったこの若いカップル。
ふたりは案の定、この館で忘れられない夜を過ごすことになります。
ロッキーの存在、そしてフルターの男女問わず向けられる巨大な性欲によって……。
はい、情報量が多すぎて意味不明だと思います。
ロッキー・ホラー・ショーは『基準』に囚われない『ロック』な映画!
そんな謎の映画、ロッキー・ホラー・ショーを私が愛している理由は、ズバリ『ロック』だからです。
この映画には『基準』や『規範』がありません。
性別、年齢、身長、肌の色。
トランシルヴァニア人はその全てがバラバラですが、共にパーティーを楽しんでいます。






The Rocky Horror Picture Show – Photo #14
無論、どの性別を何人愛するのかだって本人次第です。
その何にも縛られない姿に、私は強く惹かれてしまうのでしょう。
ロッキー・ホラー・ショーはワインの飲み方もロック
さて、この映画の中で私が気に入っているシーンのひとつ。
それが「夕食会」です。
ロッキーやフルター、カップルたちほか数名。
彼らが食卓を囲み、共にワインを飲み肉を食べるというこのシーンですが。
よく見てみると、テーブルのセッティングがメチャクチャなんですね。






© 1975 Twentieth Century Fox
統一感のない不揃いな食器。
とりあえず数並べときゃいい的な大量のフォークやナイフ。
肉を切り分ける時なんて、電動ノコギリを使う有様。
そう、宇宙人である彼らからすれば、テーブルマナーなんて知ったこっちゃないんですね。
(一応全員で乾杯してから食べましょう、くらいの意識はあるみたいですが)
高尚なものが凌辱される感覚
このシーンが、私は本当にお気に入りです。
きっと、『食事マナー』というものの神聖さがぶち壊されているからでしょう。
そう、宇宙から見りゃ大したことないんですマナーなんか。
特に快感を覚えてしまうのは、ワインの扱いです。
適当なコップやらマグカップやらに、フルターの召使たちはドボドボとワインを注いでいきます。
盛大にこぼしてもどこ吹く風です。
ワインと言いますと、どこか気取った金持ちが飲むものであるという印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
テレビを見れば、やれウン百万の高級品だの、一本5,000円のワインは一流でないだの。
知るかい、注いで飲みゃ同じ酒じゃ!と言わんばかりのこの提供方法は、「報いを受けろクソ野郎」と銃をぶっ放すような気持ちよさがあります。
……ありませんかね?
低予算でも大満足なワイン、アルパカ
当然ながら、グラスをはじめとした飲み方に意味が無いなどと無教養なことは申しません。
が、やはり私のような酒クズが求めるのは、気持ちよくなることができるかどうか、ただそれだけなわけです。
無論味が良いに越したことはありませんが。
実は、あります。
ワインの世界にも、酒クズの欲望を満たすそんな酒が。
それが、こちら。






アルパカワイン。
真の名を「サンタ・ヘレナ・アルパカ」です。
……青汁のCMが始まったかのような視線を感じますね。
PRじゃありませんよ。
こちら、南米はチリにて作られたワインです。
チリはワイン造りに向いた気候でありながら人件費が安く、しかも日本へワインを輸入する際関税がかからないんですね。
ですから、高品質なワインが低予算で購入できるわけです。
事実こちら「アルパカ カルメネール」は、なんと1本わずか500円。
アルコール度数は13%。
1mlあたりの値段は9%チューハイより若干割高ですが、度数を考えればいい勝負でないでしょうか。
アルパカワイン、そのお味は?






この酒を飲む時、当然私はワイングラスなど使いません。
「滅びよ人類」グラスで失礼させていただきます。






そしてそのお味は……まさに「普段飲みに最適」のひと言。
クソ安いワインというのは、渋みばかりクソ強く「うげっ」となるものもしばしば存在します。
しかしこのワインは、ブドウの豊かな香りや皮感を味わえつつ、渋みは楽しめる程度にそこそこ。
飲んだ後にはブドウの濃い香りがしっかりと鼻に残るんですね。
それでいてしつこすぎないというのがポイントです。
次の一杯の邪魔をせず、次々と飲める。
そんなスイッと感があるのも特徴だと言えるでしょう。
おつまみはまさかのポテチで充分!?
おつまみだって、気合を入れて生ハムやらチーズやら用意する必要はありません。






堅あげポテトのブラックペッパー味で充分です。
「えぇ、それは流石に……」と思う方、分かります、しかし一度食べてみてください。






しっかりと濃いアルパカワインの香り、その裏からきちんと立ち上るブラックペッパー感。
きちんと主張が届くのに、どちらかがどちらかを邪魔しない。
こんな低予算マリアージュがありますでしょうか!
まさにワイン界のRTDと言わんばかりに、グイグイと無限に味わうことができます。
ロッキー・ホラー・ショーは実質アルパカワイン
ロッキー・ホラー・ショーは低予算で作られていながら、未だに世界中でカルト的に愛されています。
考えれば、我々が愛する様々な映画たちも、レンタルビデオ店に行けば100円やら200円やらで容易に視聴できるわけです。
ですが、映画の値段が安ければその映画の価値も安くなりますでしょうか?
ワインも同じことです。
気軽に楽しめる値段であっても、美味いものは美味い。
手軽に楽しめても味わいはしっかり。
酒も映画も、値段と価値は比例しないわけです。
500円でもしっかり美味いアルパカワイン。
低予算で作られ、現在は数百円で視聴可能なロッキーホラーショー。
このふたつは、実質イコールだと言っても差し支えないでしょう!
さあ、仕事のストレスをストロング系で消して寝ることが日課の皆さん。
最早迷うことはありません。
今夜はアルパカワインに堅あげポテト黒胡椒味、そしてロッキー・ホラー・ショーです。
たとえ丸々1本でもグビグビとイケてしまうこの味は、ブドウの香りと共にあなたを陶酔の世界へと誘うでしょう。
そこにロッキー・ホラー・ショーを合わせてしまえば。
ブドウとバラ色に彩られた世界が、苦悩と痛みを消すこと間違いなしです。
※2020年4月1日現在、U-NEXTにて視聴可能です。まずは無料トライアルを!






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