『プロメア』と併せてこれも観ろ!関連作品特集

DC

2019年5月24日に劇場公開された映画『プロメア』が公開1周年を迎え、劇場公開1周年記念イベント「PROMARE 1st Anniversary」開催&1周年記念イラストが公式サイトにて公開されました。
https://promare-movie.com/news/news-919/
それに合わせ、同時視聴会も開催され大いに賑わっていました!

そこで、今回はプロメアと併せて鑑賞していただきたい作品を紹介させていただきます。

『プロメア』と言えば

プロメアと言えば、今石洋之中島かずきのタッグがキルラキル以来5年振りに組まれることがプロモーション上でも重点が置かれていたポイントであり、多くのファンが期待していたポイントでもありました。
ポップな絵柄、ハイテンションな演出、金田系作画1の系譜である大胆なアクションが特徴の今石洋之監督、破天荒なキャラクターや熱い展開に定評のある中島かずき脚本が『プロメア』でも期待通り発揮されており、日本国内のみならず、海外でもポジティブな評価を受けています。
そんな2人の特徴が強く発揮されている、プロメアと併せて押さえておきたい作品をピックアップしました!

劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 (2009)

プロメアを鑑賞するにあたって、グレンラガンTVシリーズ全27話を視聴することはほぼマストと言えるので、必ず観ていただきたいのですが、グレンラガンにもよくガンダムシリーズであるような総集編の劇場版が存在します。
1作目の『紅蓮篇』はTVシリーズ未登場機体の登場や新規カットの追加はあるものの、あくまでも総集編の枠を超えない作品でしたが、2作目の『螺巌篇』はTVシリーズと別物と言っても過言ではない作品になっており、TVシリーズでは死亡するキャラクターの生存や、大量の追加カットにより終盤の展開も大幅に異なっているため、TVシリーズ視聴済みの方こそ楽しめる内容になっています。
「銀河」を手裏剣のように投げたり、「銀河」を足場にして八双飛びするような発想や、本編では脇役だった機体を全て天元突破(最強フォームのような状態)させるような中島脚本を今石監督がハイテンションな演出で映像にした本作。2人の魅力が濃密に詰まっている作品です。

DEAD LEAVES(2004)

今石洋之初監督作品のこちら、2004年にProduction I.Gで制作されたオリジナルアニメ映画です。
脱出不可能とされる月面の刑務所「DEAD LEAVES」から脱獄を図る2人の囚人の物語で、後の監督作品『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』を彷彿とさせるようなハイテンションで下品な作品です。
冒頭のカーチェイスから始まる濃厚なアクションとエログロナンセンスで駆け抜ける50分で、今石監督の作風がこれでもかと言うくらい伝わってきます。
『パンティ&ストッキングwithガーターベルト(2010)』や日本アニメ(ーター)見本市14話『Sex and Violence with Machspeed(2015)』の原点とも言えるような本作は今石監督について語る際に外せない作品です。
ちなみに、「ちんこドリル」というチンコがドリルになったキャラクターが登場し、このキャラクターがきっかけになってグレンラガンのタッグが組まれたという話もあります(2017/12/10『TRIGGER NIGHT 7 俺達を誰だと思っていやがる!! 一夜限りのグレン団復活SPECIAL』での対談より)。

ニンジャバットマン(2018)

ポプテピピックやアニメ版ジョジョの奇妙な冒険のOP動画で知られる「神風動画」初の長編作品で、中島かずき氏が脚本を担当しました。

戦国時代にタイムスリップしたバットマンとゴッサムシティのヴィラン。
そんなヴィラン達の暴走を止め歴史を守るために戦うバットマン。
本作、狂ってるとしか思えないような展開がエスカレートしていき、終盤はとんでもない展開になります。
各地を武将として治めていたヴィラン達、その居城が謎のラップと共に変形合体し巨大ロボ「超絶天魔王キングジョーカー」になるシーンはCMとしても使用され話題になりました。

©2018 DC Comics. Warner Bros. Japan LLC

小ネタも多く、タイムスリップした各々が中世日本(戦国時代)に順応している(ベインが力士になっている等)中、バットマンことブルース・ウェイン氏は「宣教師」として馴染もうとするが、頭部がバットシグナルになっているような小さな狂いも多く見られます。

©2018 DC Comics. Warner Bros. Japan LLC

破天荒な内容ではあるものの非常に熱い展開で楽しませてくれる中島脚本の魅力が詰まった作品です。

ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜(1998)

『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第10作で、日本を舞台に銭形警部がストーリーの主軸に置かれている、他のルパンシリーズ作品とはやや毛色の異なる作品です。
本作には今石洋之氏が原画で参加しており、1:00:30あたりで「殺人イルカジェットコースター」が登場するシーンでは、プロメアでも存分に発揮されていたケレン味のある大胆かつコミカルなアクションを楽しむことができます。

 (C)1998 TMS ENTERTAINMENT CO.,LTD.

物語としても銭形警部とヒロインの関係性の描き方が高く評価されている本作、プロメアでのアクションシーンに感動した皆さまはぜひ上記のシーンに注目してご覧ください!

アベノ橋魔法☆商店街(2002) 3話

ガイナックス制作のTVアニメで全13話で構成される本作。
都市再開発で取り壊しが決定している大阪の下町アベノ橋商店街に暮らす主人公とヒロインが、異世界「パラレル・アベノ橋商店街」に飛ばされてしまい、各話毎に異なるパラレルワールドを舞台に冒険する内容の本作。
3話『合体! アベノ橋☆大銀河商店街』では巨大な円盤形宇宙ステーションに街があり、宇宙戦艦や巨大ロボが存在するような異世界が舞台となります。
3話で作画監督・演出を担当したのが今石洋之氏であり、サブタイトルにもあるように巨大ロボに変形・合体するシーンが存在します。
プロメアでも印象的だったロボの活躍が存分に表現されている3話、ロボ以外でも、他の話と比較してもハイテンションな演出は今石洋之らしさを非常に強く感じさせてくれます。
プロメアやグレンラガンで今石洋之が演出するロボットの格好良さに惹かれた方にはアベノ橋3話もおすすめです!

その他

以上、5作品紹介いたしましたが、今石洋之・中島かずきタッグのTVアニメ『キルラキル』

中島かずきメイン脚本の『仮面ライダーフォーゼ』や今石洋之監督作『宇宙パトロールルル子』などの作品もプロメアに通じる2人の個性を強く感じられる名作です。
5月24日より各種配信サービスで配信が開始された『プロメア』と併せて上記の作品をお楽しみいただければ幸いです!

  1. アニメーター金田 伊功による、ロボットアニメなどにおいて緩急をつけながら舞うように動くアクロバティックなメカ表現やこれに通称「金田パース」と呼ばれる大胆に誇張された遠近感とポージングを加えた独特な作画スタイル
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