【健康第一】健康意識を上げる映画5選~疲れた身体にこの1本~

最近は気温の変化が激しく、体調を崩してしまった人も多いのではないでしょうか。自分も風邪なのかアレルギーなのかわからないまま1か月くらいを過ごしています。このところ周囲の人も体調を崩しているのが気になります。

生活習慣を変えることは困難ですが、健康に対する意識を持つことはできるはず…でも学ぶのはだるい…。そこで今回は完全に堕落しきった筆者が「運動」「食事」「睡眠」「ストレス」などをテーマにした映画・番組を6作鑑賞しました。これを見れば、俺もきっと健康になれるはず…。レッツヘルシー!

【食生活を変えたい!】虫歯が嫌ならこれを観よう!『あまくない砂糖の話』

常に身近な存在である「砂糖」に注目したドキュメンタリー映画。タイトル通り「美味しいから…」と言って摂取しまくると、とんでもないツケを払わされる砂糖の危険性について、監督自ら被験者となって検証します。その検証内容とは、2カ月間必ずティースプーン40杯分の砂糖を摂取すると、体にどんな変化が起きるのか?というもの。まるで『スーパーサイズ・ミー』のような検証ですが、なんと本作は運動をしてもいいし、お菓子やジュースなどを飲まずして実験するのです。

(C) 2014 Madman Production Company Pty Ltd, Old Mates Productions Pty Ltd, Screen Australia ALL RIGHTS RESERVED

それにもかかわらず、「健康食品」とうたわれているもの摂取しただけで、朝食の段階でティースプーン20杯に到達。これはアメリカの「健康食品」があくまで低脂肪なだけであり、それでは味が薄いために砂糖(果糖)を増やした結果だとか…。姿形はないけれど、確かにその食材の中に存在する砂糖。食品に溶け出している砂糖を具現化し、料理にぶっかけていくシーンは戦慄モノです。

ちなみに砂糖の摂り過ぎによる虫歯にも触れており、まだ17歳の少年がジュースの飲みすぎで総入れ歯の手術をするシーンはほとんど拷問のような絵面なので、全国の歯磨き嫌いの子供に見せたい名場面となっています。下手なゴア映画よりも痛々しい。

【運動めんどい!】日本はヨガ戦国時代…『シャンティ・デイズ』

最近は「リングフィットアドベンチャー」の準備すら億劫で運動の機会が消滅している筆者ですが、ヨガなら簡単そう…と考え、早速ヨガ映画を調べました。するとヒロインが青森から上京し、自分磨きをきっかけにヨガを始めるヨガ映画を発見しました。ヨガと聞くとマットの上で独特のポーズを取る姿や、最近はホットヨガだったり空中でヨガをするスタジオなんかもあるそうで。しかし本作曰く、大事なのは呼吸の仕方であり、ポーズはその次なんだとか。そういえば「リングフィットアドベンチャー」でもヨガの動きだけ、やたら呼吸に集中させられてたなあ…。

(C) 2014「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」フィルムパートナーズ

鑑賞前は「ヨガを始めたら仕事も恋もうまくいって絶好調!」みたいな、進研ゼミの広告マンガのノリを想像していたのですが、実際はそんなこと全くなく、むしろ後半はシリアスな空気すら漂っていました。ヨガは人生を良くする以上に、自分自身を見つめ直すのにも最適なようで、日々のストレスを抱えている人にも良さげ。

ヨガとは関係ありませんが、人のプライベートゾーンに土足で踏み込む鋼メンタルのヒロインもすごいです。人見知りの筆者は終始ゾクゾクしながらその様子を見ていました(体に悪い)。

【睡眠の質をぶち上げたい!】寝る前専用の番組「へッドスペースの睡眠ガイド」

(予告は「瞑想ガイド」ですが、「睡眠ガイド」もこのテンションと絵柄で制作されています)

「最近寝つきが悪い…」「熟睡できていない…」という方におススメしたいのがNetflixオリジナル番組「ヘッドスペースの睡眠ガイド」です。本作は見ながら寝落ちすることを前提に制作されており(ナレーションでさえ「あなたがこの番組を最後まで見ていないことを願います」とか言っている)、一切の罪悪感に苛まれることなく寝落ちができる作品です。全7話構成となっており、1話あたり20分ほどの上映時間。各ストーリーで眠りにまつわる豆知識を紹介してくれるので、気づけば睡眠意識高い系(?)になれること必須です。

例えば、「ぶっちゃけ何時間寝るのが正解なの?」「睡眠負債はどこまでなら大丈夫?」など、よくネットやテレビでも取り上げられるけど、詳しくは知らない絶妙なラインの豆知識を攻めてきます。なお映像はまるでスマホなどの「ナイトモード」よろしく暗く落ち着いており、最後の数分に瞑想タイムが設けられるなど、徹底して寝かしつけようとする演出も好印象。筆者は寝つきだけは赤ちゃんばりに良いので、瞑想タイムに入る前に寝ました。

【ストレス…】モノに囲まれれば幸せなの?『365日のシンプルライフ』

人生において辛いことがあると、ついご飯をいっぱい食べてしまったり、衝動買いをしてしまったりと、後で後悔することをしてしまいがち。この映画の監督であり主人公のペトリ(26歳)も、ガールフレンドにフラれたことを相当引きずっている様子。その辛さから目を背けるために物を買いまくるペトリですが、ふと「このモノたちは本当に人生を幸せにしてくれるのか?」という疑問が頭をよぎります。その結果、彼が試したことは…

①家にあるすべての所有物を倉庫に預ける
②1日1つだけ倉庫から持ち出せる
③モノを新たに購入しない
④この生活を1年間続ける。

という「モノマガジン」読者の筆者からすると「気でも違ったかー!?」と言わんばかりの検証をするのです。検証開始時は真冬なので、初日はロングコートを持ち出し(倉庫には全裸で向かいます)、生命維持に必要なものだけを取り出していきます。ちなみにズボンを取り出すまでに6日かかっていました。歯ブラシもバターナイフも指で代用。しばらくはノーパンで仕事場に行くなど、案外「絶対必要だろ!」と思っていたモノが、そうでもないことに気づかされます。

(C) Unikino 2013

そんな生活から見えてくるのは「断捨離」と「備えあれば憂いなし」の狭間で葛藤する監督の姿。ある程度予定調和な生活なら、モノは少ないほうがいいでしょう。しかし何らかのハプニングがあるのもまた人生。そんなハプニングに出くわしてしまった時、解決に必要なモノを持っていなかった監督のうろたえ方は尋常じゃありません。ストレスから衝動買いしそうな時、部屋の片づけをしたいのにやる気が出ない時に観ると感動もまたひとしおなドキュメンタリー映画です。

【通院面倒くさい!】「医者に訊け! 〜医学の新常識まるわかり〜」

https://www.netflix.com/title/81003997(Netflixスクリーンショットより)

体調を崩すとすぐググる筆者に説教でもしているようなタイトルですが、割とマジでわからないことは医者に訊いた方がいいなと思える番組。1話30分ほどでアレルギーや生活習慣病、睡眠障害など我々にも身近な題材を取り上げています。(「雷雨喘息」なんて病名が登場するなど、いろいろアメリカンスケールな部分もありますが…)

各話では3人の医者がひとつの題材(病気)について、ネットで広がる噂の真相を解説したり、実際にその病気で苦労している人に取材したり、将来的にどんな治療薬や方法が生まれるのかについて調査します。

解説と取材はまじめですが、未来の治療法については割とぶっ飛んでいるので面白いです。新薬開発に参加させられる医者は、MRIの中で拘束されたまま体をキンキンに冷やされたり、恥ずかしいいびきの録音を垂れ流されたりと苦労が絶えません。なんとなく以前見た「サザン・サバイバル」の彼を思い出させます…。

サザン・サバイバルの彼

(Netflix公式予告より)

「サザン・サバイバル」は防災グッズを実際の災害スケールで役に立つか検証するNetflixオリジナルのエクストリーム実験番組。そこで検証のモルモットとして活躍するスティーブのこと。彼自身はギリ無事だが、愛用品が火炎放射器で燃やされたりする。

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しかし体当たりで検証する医師は見ていて楽しいし、決してシリアスにならずに健康の大切さを教えてくれるので見やすい番組でもあります。全然関係ないですけど、海外では仮眠室のことを「スリープラウンジ」って言うそうです。カッコいい~。

【おまけ】ダイエットロードムービー『デブで、病気で、死にそう』

まるで『食べて、祈って、恋をして』のようなリズム感ですが、タイトル通り太り過ぎたうえに病気にもなった男の断食ロードムービーです。(Amazonプライムビデオなどで観れます)断食と言っても、毎食新鮮な野菜とフルーツをミキサーでジュースにして飲んでおり、これだけで肥満はもちろん、薬を服用せずに病気を治そうと試みます。ドキュメンタリーというより「断食活動の広報映画」といった内容ですが、確かに目に見えて痩せていく様子は圧巻。コスパもよさそうだし、ミキサーさえあれば誰でも出来そう…。ただし人によってはリスクも伴うし、監督はもちろん実際に作中で断食に挑戦する人は医者の許可を得たうえで挑戦していたので【おまけ】にしました。

正直健康面以上に、何か目標をもって必死に取り組む姿はいろんな人の背中を押してくれそうな内容ではありました。実際、作中では断食について街の人にインタビューをすると、軒並み監督を変人扱いするだけで試す人はごくわずか。だからこそ監督の「仮に10日目標が7日で挫折しても、挑戦しただけでえらい!」という言葉は本作で一番印象的でした。

……なんだか真面目な内容になってしまいましたが、この文を書いている私は、野菜だけでなく果物も全く食べれないという…。ホント、口に入れただけで子どもみたいに泣き、吐いてしまうので「野菜も果物も食べれるよ!」って方はぜひ挑戦してみては?(医者の許可も得てね!)

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