こんにちは、ハンバーガーです。
見ましたか?
ボーはおそれている。
「あの」ヘレディタリーやミッドサマーの監督、アリ・アスター監督の最新作ですよ!
ボーはおそれている!
期待しちゃうよねぇ、ヘレディタリー面白かったもんねぇ
ミッドサマーは人を選ぶけど
「嫌な雰囲気」を作るのめっちゃうまくて見ていて息苦しいからいいよね〜
ハンバーガーも大好き、アリ・アスター監督の作品。
そんな監督の新作なので見てきました。ボーおそ
友達と待ち合わせして並ぶラーメン屋さんで40分くらい並んで食べて、カラオケ行って
楽しい気持ちになって
「じゃ、多分嫌な気持ちになる映画見よっか!」って
あえて何も情報を仕入れずに見に行って、Xのタイムラインで見たっぽい人が感想言ってるのを見たら
ミュートしたりして、ネタバレ見ないように頑張って努力した。
絶対嫌な感じの映画なんだろうな~~!
そういうの大好き!
ウキウキ!
3時間か〜〜〜〜長いけどまぁいいか!!
観た
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
何これ????
見終わった後映画館でる人に「ちょっと一言だけ感想教えて!」って言いたくなる。
友達とも見終わったら解散しようかって言ってたけど
「ちょっとお酒飲みながら感想言い合おっか!」ってなった。
そんなわけで今回は「ボーはおそれている」の感想です。
核心のネタバレは避けようと思いますが、ある程度内容に触れます。
見てない人は今すぐ見に行ってからここから先の文章を見てくださいね。
映画館は満員!あのアリアスター監督の最新作!という期待
すごかった、映画館が満員なの。
東京の映画館で観たんだけど前日の時点でかなり席が埋まってた。
自分が見たのは公開から1週間くらい経ってたのにこの人気。すごい。
自分もヘレディタリーすごい好きだったけど世の中的にもやっぱアリアスター監督の映画って期待値が高いんだ。
でもその満員の映画館でみんなでこんなにも苦笑いすることになるとはね……
確かに序盤のありとあらゆるものに対する恐れ、恐怖感みたいなのがかなり良かった
治安の悪い地域にある住居、お隣からの騒音問題、家の中にいるかもしれない毒蜘蛛
飲んでしまったら死んでしまうからもしれないものを口にしてるかもという怖さ
母親との電話、こっちの内容によって声色が変わる母親の電話
そういった身の割の恐怖に対するボーの恐れが映画越しでもしっかり伝わってくる
しっかりねっとり時間をかけて伝えてくる
まさにボーおそれているっていうタイトル通り、そういう恐怖症的な話をやるのか?
ここから3時間?ずっと嫌な思いする!?みたいな怖さを序盤から感じた。
何しろ事前情報を仕入れずにきたから何が起きるのかわからないの。こっちは。
治安の悪い地域に住んでるボーだけどこの治安の悪さがすごい。
今治安が悪いの想像したもののちょっと斜め上の治安の悪さがある。
「マジでここどこ?」となる
アパートの入り口に鍵をつけてないと街で転がってるホームレスたちが押し寄せて家の中に勝手に住まわれるような治安の悪さ
道路に普通に死体が転がってて
全裸の切り裂き魔がそこら辺をうろうろしてるような治安の悪さ
怖過ぎるよ。ボーじゃなくても怖いわ。
ここら辺から若干「おや?」となる
「え?これ笑うところ?」みたいに感じるの
なんかそういう感じがするけど怖すぎて笑えない、というか
笑えないギャグを見てる感じ。
満員の映画館からも笑い声は聞こえなかった。
「え〜嫌だ〜何これ〜え?何?え?ここ笑うところ?」
そういう内容が3時間続く。
すご。
あらすじ
ここで今更だけどこの映画がどういう話か軽く説明しておきます。
主人公のボーは神経症でお薬も飲まないといけないような人なんだけど
治安の悪いアパートで一人暮らしをしている。
父親の命日に久々に母親の元に帰る予定が様々な不運が重なって帰れなくなってしまう
それを母親に伝えて電話したところ母親は絶望。
後日また電話をするが電話を取ったのは別の人間
電話先の相手は配達員で「この電話の持ち主が亡くなってるのを発見した」という
急なことでもう何が夢で何が現実なのかわからないボーはピタゴラスイッチ的に交通事故に遭ってしまう。
全身がボロボロな状態で自分を轢いた人の家で介護されているボー。
しかも事前に用意されていた母親の遺言でボーがいないと埋葬されない、という
早く実家に帰らないと母親の死体はどんどん腐ってしまう、それはこの上ない侮辱だと弁護士に脅される。
一刻も早くきちんとした身なりで実家に帰らないといけないが様々な試練がボーを襲う
そういうロードムービー(??)です。
わかりやすく場面が変わっていく4部構成の映画。
なので3時間もあるけど飽きずに観れ……
いや……いやうん、飽きずに見れる。
途中森の中で移動式の劇団?にお世話になるシーンがある
そこで劇中劇として演劇をみるシーンがありそこでボーが
「これは……これは僕の物語だ!!!」ってなるシーンがある。
実際まぁいい話だし
劇中劇って作品の中で時間をかけてやるとその作品の本質だったり
伝えたいことだったりするシーンなことがあるから
「あ〜なるほどね…」と思いながら見てた。
様々な大変なことがあるけど結婚して、家を立て、子を作り
またそれでも大変なこともあり家族はバラバラなるけど
愛すべき子供とも再会できる。みたいな話。
ボーもすっかり感化されて
「うん、うん、この劇の中の3人の息子は俺の息子だ、これは俺の話だ」
ってなる、再会した息子たちに
「俺は父親の遺伝で心臓が悪いからえっちする死んじゃうんだ」って涙ながらに自らの境遇を打ち明ける
そしたらもちろん息子たちはこう言うの
「え?じゃあ僕たちは誰からうまれたの?」
「え??」
「え???」
「あ、これ俺の物語じゃないわ」
ってスッと突然冷静になる。
いや、は?
なんだ?
じゃあなんなんだこの時間は??
なんだったんだこの劇中劇は??
全然違う、全然俺の物語じゃない。
ボーもさっきまでもしかしたら生涯の伴侶になるのかも、と思った森で出会った女性も急にどうでもよくなる。
ここの「じゃあなんだったんだよこの話は!!!!」みたいなツッコミがないから
劇場も全員「え?じゃあ何……?」という困惑が訪れる。
確かにさ!!見ていると「うーんこれは人生の話、ひいては俺の話かも」みたいな謎の魔力がある。
すごいかも、この監督。
でもほんとこんなんばっか
ずっと「はは……笑っていいのかな、これ」みたいなくら〜いギャグが続く
ジャンル:ホラーコメディ
見終わった後友達と感想を言いながらWikipediaとかで色々調べてたら
これ
ジャンルホラーコメディだったの!
そうなの!!??
言ってよ!!!!!
(調べずに行ったのは自分の判断)
多分劇場内の人もみんなコメディだと思って見てないよ!!!!!
なるほどね〜〜〜〜〜コメディだと思えば色々飲み込めるかも!!!
なんかこう、深読みとか考察とかしてもいいのかもしんないけどもう
コメディと思ってみたらまた違うかも!!
お友達が言ってたけど
「この映画の監督が笑いどころだと思ってるところで笑い声のSEが入ってるバージョン見てみたい」
それ!!!確かに!!
それかも、それが観たいかも。
シットコムみたいにさぁ、フルハウスとかフレンズみたいに
笑い声のSEが入ってたらまた別の見方できるかも!
なんかの間違いでボーはおそれている抱腹絶倒バージョンとか出たらもっかい見たいかもな
結局どうだったの?
散々「笑えないギャグのオンパレード」みたいな言い方したけど
良かったと思います。
またこの監督の新作が見れたら喜んで見にいくと思う。
ただ「あのアリアスター監督の最新作!!!!!!」みたいになるのは違う気がするな〜〜
どうなの?ミッドサマーの時点でかなり「俺は好きだけどね」な感じじゃないですか?
そんなみんなあのミッドサマー見てこの映画監督はすごいぜ!!!ってなったのか?本当に?
自分は満員の劇場で引き笑い状態になってるっていう環境が一番面白かった。
映画館で見た時の場が一体になった瞬間っていいなと思った。
元々自分はレンタルビデオとかDVDで映画を観るタイプだし
最近はサブスクが充実しすぎてるのでサブスクで映画見たり
サブスクに来たら見ようかな、みたいになっちゃうけど
映画館で観るってやっぱ経験だな、音質や画面だけじゃなくて
その同じものを見て被害者、いやごめん被害者は言い過ぎたわ
同じ経験をしている空間ってのは良いかもなと思った。
でもこの映画をちゃんとコメディと思って見に行って
劇場でひとりで笑ってる人いたら怖いかもな……
終
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