『サザン・サバイバル』サバイバル・グッズのエクストリーム・レビュー!
できれば使わずに済んでほしい「防災グッズ」
しかし、いざ使わなければならないとき、スムーズに使用できるか不安…。
おまけに今では防災グッズの数はあふれんばかり。
誰か、本当に使える防災グッズを見極めてくれる人がいたら…。
いました。
Netflixオリジナル番組『サザン・サバイバル』は、災害・サバイバルのシチュエーションを想定し、サバイバル・グッズの実用性を(体を張って)検証する、エクストリーム・レビュー番組だ。
「バトル・ボックス」会社概要
バトル・ボックスとは「危険に備える手助けをすること」「楽しまなきゃ、生きていてもムダ」をモットーに、珍しいサバイバル・グッズを探し出し、役立つかテストする会社である。
テスト後は社員が評価を下し、満足できる商品のみを顧客に提供するなど、買付と検証、販売を行う企業でもあるのだ。
「バトル・ボックス」公式サイトはこちら↓
https://www.battlbox.com/pages/black
イカれたメンバー(社員)を紹介するぜ!
『サザン・サバイバル』はバトル・ボックスの社員4人を中心に、数々のサバイバル・グッズを検証する。
ここでは、イカれた社員どもを紹介しよう。
・【ボス】ダニエル
バトルボックスのボス。製品の実力が本物かどうか、社員たちで検証した上で顧客に届ける。サバイバルナイフが好きすぎて、オリジナルの商品を開発。娘にプレゼントして複雑な顔をされるなど、サバイバルへの愛は底なし。
・【破壊狂】ブランドン
爆薬とアメリカ大好きマン。製品の実力を確かめる名目で、親の仇かと思うほどの破壊活動を行う。彼が張り切りすぎると社員のスティーブが死ぬ。
・【バイヤー】ミッキ
バトルボックスの頭脳。珍しいサバイバル・グッズを探し出すバイヤー的ポジション。彼女が製品チョイスを間違えると社員のスティーブが死ぬ。
・【満身創痍】スティーブ
バトルボックスのモルモット。検証という名目で、自前のレーススーツを焼かれたり、マイカーを破壊されたりする。労災的に真っ黒なこともやらされる。でも彼は会社を訴えたりしない。なぜなら彼は優しいから…。
目で見て楽しむ、過激なレビュー番組『サザン・サバイバル』
1シーズン8話(各話30分前後)で構成される『サザン・サバイバル』の大まかな内容はこうだ。
1.シチュエーションやテーマを決める(火事、遭難、車内に取り残されたetc…)
2.シチュエーションで生還できるためのサバイバル・グッズを探す
3.会社が保有する広大な敷地で、心ゆくまで検証する。
検証方法は、耐久テストやシチュエーションを再現するものから、外部からプロを招く場合もある。
4.社員4人で製品の実用性をレビューする。
5.実際に役立つ製品をピックアップし、顧客に提供する。
すごく有意義なことをしているように見えるが、演出や検証の方法がいちいちアメリカナイズされている。(例:爆破検証する際、ブランドンが国旗を楽しそうに振り回すなど)
耐火性のテストでは、バケモノでも焼き殺すのかというほどの火炎放射器で燃やす。一生のうちに、そんな場面に遭遇するかは不明である。
多くのグッズを検証するが、なかには信じられないほど役に立たないグッズも登場する。
例えば、熊を撃退する警笛を使用したらオナラみたいな音しか出ず「そんなものはポイだっ!」と投げ捨てるなど、忖度の無い評価も気持ちいい。
またあるときは、製品としては素晴らしい効果を発揮するも、彼らの用意する過酷すぎるシチュエーションが効果を上回るというシーンも。
それはそれで、開発元に教えたら、よりグレードアップしたものが完成しそうだけど…。
『サザン・サバイバル』はオリジナル製品の開発にも挑む
製品を見つけ出して、顧客に提供するバトルボックスだが、自社製品の開発にも取りんでいる。(シーズン1・4話「ナイフ」より)
ボスのダニエルは大のサバイバルナイフ好きで、彼のこだわりが詰まったナイフを製品化しようとする企画がスタートするのだ。
アメリカには「ブレードスポーツ」という競技があり、バトルボックスはこの競技の王者に勝てるナイフを作ろうとする。
ダニエルがナイフを考案し、ミッキが制作、ブランドンが「ブレードスポーツ」の王者に挑戦するという役割分担だ。(あれ、スティーブは?)
会社で開発したナイフを使って「ブレードスポーツ」の王者に勝てば、強力なセールスポイントになるので、皆必死である。
そしてダニエルが考案したナイフは、切れ味や使用感はもちろん、柄の部分に非常食や火薬を仕込めるなど、ガチで遭難したときにも活躍できる仕様になっていた。
王者との試合結果は是非本編で確認してほしいが、ぶっちゃけ王者をバトルボックスに招いて、共同開発して売り出したほうが売れるような…。
いや、そんなありきたりなビジネス展開なんて、バトル・ボックスには通用しないだろう。
救出作戦までも実施する、それが『サザン・サバイバル』
自分が被害に合うシチュエーションだけでなく、被害にあった人を救出するシチュエーションも行うのが、バトルボックスのすごいところである。(シーズン1・3話「救助」より)
ヘリをチャーターすると、上空からマネキンを放り投げ、自分たちで捨てたマネキンを救出できるか検証する。
しかも24時間使って、救出から応急手当、水の確保、シェルターの設営など、あらゆる状況に沿ったサバイバル・グッズを使用するのだ。
この回は救出がテーマであるが、熊を退治するジェルタイプのスプレーなんかは、日本でも護身用として売れそう。霧状のスプレーは風向き次第で自分にかかってしまうが、ジェルはその心配が皆無である。
ちなみにサバイバル・グッズよりすごいのが、この救出用に落とされたマネキン。
さすがにスティーブを使えないとはいえ、このマネキンは実際に傷口を作ると血が出る。どこまで演出かはわからないが、脱腸もしていた。
被験体までリアルに演出する。それが「バトル・ボックス」だ!
とはいえ、彼らがこんな過激な検証ができるのも、誰にも介入されない広大な土地や、危険を顧みないサバイバル精神があるからこそ。
生半可な土地や気持ちでやると、大怪我どころか人に迷惑をかけるので、マネはしないように。
日本はアメリカほど頻繁に災害が起きないかもしれないが、似たようなグッズを持っておくと、精神的に安定できることは間違いない。
なによりド派手な検証映像や、すぐダイナマイトを使おうとするブランドンのキャラは、見ている人の悩みもふっとばす、謎のデトックス効果も期待できる。
鬱憤が溜まっている人も、災害に備えたい人も、『サザン・サバイバル』を見よう!
おまけ
「でも、この番組Netflix限定でしょ?」という、ネトフリ未加入の人も大丈夫。
「バトル・ボックス」公式YouTubeチャンネルがありました。
https://www.youtube.com/channel/UC3vnC9pyxJVfKT4Zv3YILUQ
『サザン・サバイバル』と違い、ブランドンがYouTuberとして、製品をテストする動画を投稿している。
なかには収録時間が『サザン・サバイバル』に匹敵する動画も。
「でも、『サザン・サバイバル』よりパワーダウンしてるんじゃないの?」
ちゃんと仕事してました。
気になる人は、公式Youtubeもチェックだ!
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