【変なMV】夏だ!サンバ de トリコ!!!を思いだせ!!!!【奇妙なタイアップ】

ガトリングチワワ

俺はトリコが好きだ

2026年…今年はTVアニメ「トリコ」15周年にあたるとてもアニバーサリーな年だ。

15周年記念として意味不明なグッズも展開されているぞ。

初めに自身の立場を明確にしておくと、俺はトリコが好きだ
自我が芽生えて、初めて自分の意思で購入した漫画の単行本は「世紀末リーダー伝たけし!」で、それ以降作者である島袋光年先生の漫画は全て購入している。ジャンプも島袋先生の読み切りが掲載された回のみ購入している。
そして島袋先生の3作目の連載作品である「トリコ」は「食」をテーマにしたバトル漫画という異色な体裁でありながらも、王道な展開や迫力のある戦闘描写など少年漫画的な魅力が詰まった作品だ。
初期のストレートな作風と比べると中盤以降は、食運や裏のチャンネルといった複雑(と言うか分かりづらい)な要素や少々無理のある展開が目立ち、途中一度離脱してしまったが、最終回、ラスボスも交えて「食」という行為を通して、立場や思想を超えて喜びや幸せを共有し大団円になる流れには美しさを感じ、総合的にとても好きな作品となった。
ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了。ではない。

ところが、2011年4月に放送開始されたアニメ版のトリコは、原作における美しい最終回までは描ききらず、打ち切りに近い形でアニメ独自の展開で最終回を迎えた。

物語の閉じ方以外にもアニメには独自の要素が多く、菓子粉砕機グルメスパイザーもその一つだ。全体的に低年齢層に向けたアプローチが目立ち、放送時間帯等に合わせた形でのスポンサーとの擦り合わせの結果なのは今となっては理解できる。

理解できるが…鬼滅の刃や呪術廻戦等、昨今のジャンプアニメの原作に忠実でハイクオリティなアニメを見ると、大好きなトリコが正味微妙なクオリティでアニメ化されてしまったことが悔しくてたまらない。

そこで、そんなモヤモヤした気持ちを「サンバ de トリコ!!!を聴いて吹き飛ばしていこう!!!!

アニメ版トリコ5代目ED「サンバ de トリコ!!!」

見るのもイヤ!とか 可哀想じゃん!!
キライなもんでも 3回4回
ガンガン食べたら だんだんだんだん

う~~~ーーートリコ!!!

「サンバ de トリコ!!!」作詞:前山田健一/作曲:前山田健一/編曲:前山田健一

上記の歌詞は正にアニメ版トリコを端的に表した名文だと思う。
前述の通り、私は原作トリコに非常に強い思い入れがあるため、アニメ版トリコにはややネガティブな感情を持っている。

©島袋光年 / 集英社・東映アニメーション トリコ93話 2013

しかしながら、ヒャダイン先生のおっしゃる通り、見るのもイヤ!とか 可哀想じゃん!!のマインドで繰り返し視聴することで、例えば93話「食うか食われるか!トリコVS般若パンダ!」における般若パンダとの戦闘シーンは迫力があって見応えのある映像だということにも気づいた。

©島袋光年 / 集英社・東映アニメーション トリコ50話 2012

原作でも独特の動きで人気の高いノッキングライフルハードタイプじゃのシーンはアニメでは第50話「驚異の助っ人登場! パートナーの真の意味」で描かれており、この回に関しては今でも定期的に見返している

サンバ de トリコ!!!から学べることは多い。しかし、この歌

とても奇妙だ

ここが変だよサンバ de トリコ!!!

トリコ関連の楽曲としては、串田アキラが歌うOPテーマ『ガツガツ!! 』の印象が強いが、EDに関してはFTISLANDや家入レオなど、そのほとんどがトリコ本編の内容とは関連の無い楽曲・アーティストが起用されている。つまり、書き下ろしではないタイプのタイアップ楽曲である。

そのED曲群の中で、書き下ろしで制作されているサンバ de トリコ!!!は異様な存在感を放ち、歌詞や曲調は、低年齢層を意識した明るく教育的な内容を含む。
そのテンションの高さにサンバ de トリコ!!!の直前までEDとして起用されていた山Pの「LOVE CHASE」との落差で風邪をひきそうになる。

逃がさない そのままで
怪しい秘密を
離さない 白く細い 危険な恋
青白くどこまでも長い
路地を走り抜ける
誰からか何のため
追いかけられているのか

「LOVE CHASE」作詞:Blaise・Maynard・tax、作曲:Blaise・Maynard、編曲:Maynard Plant・Zen Nishizawa

う~~~ーーートリコ!!!

食べようぜ もっと 食べようぜ もっと
もりもりもりもり もりもりもりもり 食べようぜ
おいしいものは美味しいよ
食わず嫌いとか もったいない!

パクつくぜ もっと パクつくぜ もっと
ガッツリ コッテリ もっさり どっさり パクつくぜ
血となり肉となるのだ
今日のお食事に大感謝!

ごちそう ごっつぁんです!

「サンバ de トリコ!!!」作詞:前山田健一/作曲:前山田健一/編曲:前山田健一

本楽曲の後には、アニメ本編で声優も務める水樹奈々の楽曲が使用されており、タイアップらしいタイアップもあるにはあるものの、それ以降は番組の終了までトリコとは関連の薄い(ほぼ無い)楽曲が起用されており、サンバ de トリコ!!!の異様さが際立つ

そうしたタイアップの謎に加え、本楽曲はMVも奇妙なのだ。

【PV】サンバ de トリコ!!!【ヒャダイン】 トリコED より

曲調の明るさや歌詞のテンションの高さに反して非常に暗い雰囲気の映像となっている。

というかめっちゃ曇り

【PV】サンバ de トリコ!!!【ヒャダイン】 トリコED より

恐らく、撮影を予定していた日が曇り空になってしまい、その日の素材を使わなければならなかったのだろう。それは仕方ない。

だが、それをごまかすためなのか、色調が不自然で不安感を煽る色味になっているのが問題だ。

【PV】サンバ de トリコ!!!【ヒャダイン】 トリコED より

シーンによって目まぐるしく色調が変化し、そのどれも曲の雰囲気には合っていない

怖いよ〜!!!!

【PV】サンバ de トリコ!!!【ヒャダイン】 トリコED より

このMVは定期的にネット上で話題になり、ある種ミームのようになっている。
アニメ版トリコは部分的に評価できる点があるものの、全体的なクオリティや蛇足的なアニオリ要素、そしてタイアップ曲や関連商品から透けて見える商業的な側面がネガティブに捉えられがちな作品だが、今でも話題になり語られることがあるのは愛されている作品故の結果だと思う。

日々、悲しいことや嫌なことが起こる。
自分の好きな漫画が微妙なクオリティでアニメ化されることもある。

そんな時はサンバ de トリコ!!!を思いだせ!!!!
そして大きな声で歌って発散しよう。

ごちそう いただきますっ!!
う~~~ーーートリコ!!!

【PV】サンバ de トリコ!!!【ヒャダイン】 トリコED より
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