

モータルコンバットに参加できない!
咳が止まらない!
先月、韓国旅行に行ったんですが遊びすぎたせいか現地で流行ってたのか、少し前に流行った「謎風邪」になりまして、発熱は無いけど咳と鼻水が鬼出る状態異常にかかりしばらく苦しみ、あれからなんやかんやで1ヶ月経ったいまでも咳だけが残ってしまい大変苦しんでおります。咳うぜえ。
で、咳が止まらないとなにが困るって映画館に行けないんス! 今月は『モータル・コンバット/ネクスト・ラウンド』か 『マスターズ・オブ・ユニバース』を見に行こうと思ってたのになッ!
そんなわけで最近は、家でお絵描き作業をしながらゴジラ映画を流して見てたのでその話をします。ガキの頃に見たり見なかったりしてた「平成VSシリーズ」をひと通り見ました。最初に言っておくと個人的にランキングをつけるとしたら
デストロイア≧キングギドラ>メカゴジラ>モスラ>ビオランテ>ゴジラ(84)>スペースゴジラって感じでしたね。
見る前の印象だともっと『VSビオランテ』とかおもしろく感じるのかなと思ってたんだけどザーッと見るとそうでもなかったのが意外であり、ショックだった。あと『VSスペースゴジラ』はヤバくて目がカッとなりました。逆にいちばん熱心に見たかもしれない。以下雑感。
ゴジラ(1984)
初見。実はこれだけ今回のタイミングじゃなくて数年前に見た。メモ見直したら2021年に見てました。5年前⁉︎
ひと言で感想を言うなら「変な映画」。
見る前の印象は「『メカゴジラの逆襲』以来の、待望のゴジラ復帰作でありながらライバル怪獣もいない! ということはきっとシリアスな社会・政治劇みたいなのが見られるのだろう」と期待してたんですが、なんか なんか変だったな。つまんなかったわけではないけど眠くなかったかと言われると眠かったかもしれない。


なんか、劇中で武田鉄矢(これも変なキャラ!)がゴジラに「でっかい顔しやがってこの田舎もんが!」と叫ぶんですけど、「なんだこのシーン……(これいる???)」と思いつつも、見終わると意外となぜか映画に寄り添う内容だった気がしてくるというか、実際本作のゴジラってなんか混乱してるようなイメージが強くて……。他作品で感じられるような、戦争や災害の比喩としての存在であったり、あるいは敵怪獣や人類に対しての怒り、みたいなのをあまり感じられなくて「ウワーッ!? 久々に日本に来てみたらビルがでけぇー!? うわぁー!? 亀みたいなの出てきた! なに!? ウワーッ!?」ってずっと混乱してるイメージがあった。
で、当然そんなのに攻められてる人類側も大混乱してるしで互いに「ウワーッ!?」ってなってて、何何何!? って映画だった。変だ。
撃退されるゴジラに対して憐憫みたいな複雑な感情が浮かんでしまう、みたいな気にもならず「なんだったんだ……?」で終始した。でもスーパーXはかっこよかったですね。
ゴジラVSビオランテ
再見。自我が曖昧な頃にビデオで見た。ガキの頃の記憶は「ビオランテは超かっこいいけど眠い映画だなあ」という印象。なんかなかなかバトルが始まらないなあとガキの頃思ってたんですよね。
じゃあ大人になった今、見直してみるとどうなるんだろう⁉︎ なんか、オタクからは評価高い印象がなんとなくあるしぃ……と思って見てみたらあんまり印象変わらなかった。なんか、思ってたよりゴジラとビオランテのバトルがカッコよくない! というか戦いがいまいち成立してない!
いやわかりますよ? ビオランテみたいなデザインの物体に、ゴジラの着ぐるみで立ち向かうってめちゃくちゃ難しいということは……。でもなんか、触手が伸びてきたッ! ゴジラもがく! ゴジラ近づく! ゴジラふにゃふにゃ動く! 口のなかに熱線! 終了! ってかんじで「え? 終わり?」と拍子抜けした感じ。
ただ最終決戦開幕の、陸上を爆走するビオランテはめちゃくちゃ迫力あってカッコよかったんだよなあ。後に『VSスペースゴジラ』の回想シーンでも使われてたしあれは本作のハイライトですね。


人間側のお話も意外と変で、見直す前は「すごい博士が娘の遺伝子と植物とゴジラの細胞を掛け合わせて、ビオランテを作ってしまった!」ってあらすじからすごいマッドサイエンティストなんやろなあ、って思ってたんだけどなんかそういうわけでもなく、ビオランテが生まれちゃったことに対しても「なんか……できちゃったなあ」ってぼんやり眺めてる感じがあり、すごい入れ込んだり悲しんだりみたいなのもなく、周りの人たちとか政治家とか軍人も「変なもん作らないでくださいよ!」みたいな反応あんまりしてないし、なんか なんか人間たちがフワっとしてる印象だったな。ふわふわしている……。
産業スパイバトルとかもかなり変なんだけど、本筋がふわっとしてるぶん逆に見応えあったかもしれない。
ゴジラVSキングギドラ
再見。超おもしろい! えっ、ちょっとビックリした。正直『VSビオランテ』見たときに「ガキのころこの辺のゴジラがすごい好きだったのはガキだったからで、いま見ると割とこんなもんなのかなあ」とか思ったりしてたんですがこれはめちゃくちゃおもしろい。
全体的に人間側のキャラクターがこのへんからデフォルメが強調されたというか、変な言い方をすると「マンガっぽく」なってる印象があり、それが見やすさに繋がってると言うかこれくらいの温度感のほうが怪獣側と接続させやすかったのかな、みたいな空気を感じてとても良かったですね。主人公のフリーライターのキャラ立てもおもしろい。一人暮らしでデッカい家に住んでるけど、でも服や食事にはぜんぜん気を遣ってないぜ みたいな感じがとても良い。登場シーンでスピードキャラ立てに成功していてとても良かった。


あまりにもコテコテな「現代人低レベルデース!」みたいな未来人やあまりにもターミネーターやりたすぎるだけのアンドロイドも、どこか愛嬌ある映し方になっていて「コテコテでやってるやるぞ〜!」という感じがしっかりと「見る人を楽しませるぞ〜!」という精神で盛られてる感じがあってすごく楽しかった。もちろん予算の限界を感じさせるシーンも多々あるんだけど(宇宙船内の銃撃戦とか)、でもそういうシーンでも「こうしたら楽しいでしょっっ」って意思を感じられるので「安っぽいなあ」とは思わずに「アハハ 楽しい楽しい もっとやって」って思えてすごくよかった。
キングギドラとゴジラのバトルも見応えたっぷりだし、あとメカギドラが人類の味方側である、というのも改めて見ると斬新でいいよなー。後のゲームとかだと割と容赦なく「パワーアップしたサイボーグギドラだぜ!」くらいの扱いになってる気がするけど。メカギドラ、割と弱いんだけど善玉側なのでその弱さがマイナスにい映らないのも良かった。
素ギドラとのバトルでゴジラが首絞められて泡吹いてたけど、ゴジラってけっこうチョークに弱いイメージあるよな(メタ的に言えば泡吹かせる、というダメージ表現のやりやすさみたいなのがあるのかもしれないが…)。ジェットジャガーで戦う機会があったら殴る蹴るより関節極める、とかのほうがキくのかもしれないな。
と、ここまで書いてふと思ったけどウルトラマンってあんまり関節極めるイメージないな。関節技ってあんまり見た目の印象良くないんだろうか?


あとセットも馬鹿でかくてそれを容赦なくめちゃめちゃに破壊していくので「景気良すぎぃ!!!!」ってなって大興奮でした。いやこれはすごい。かなりストレートかつおもしろいゴジラ映画なんじゃないでしょうか。貫禄すら感じられる。
ゴジラVSモスラ
初見。なんでかっていうとガキの頃「モスラは軟弱。ふわふわしてるし」という理由でまったく興味がわかなかったから。ガキってそんなもん。怪獣はゴツゴツしてたほうがいいんですよ。平成モスラも全然見たことないな。
で、これまたすごーくおもしろかった。『VSキングギドラ』同様、人間側のドタバタ感が楽しく見られてすごく良かったです。インディ・ジョーンズすぎる男はちょっとご愛嬌だけど、そいつがバツイチで、かわいがってる娘がいて、養育費の支払いが滞っていて、でも元妻はバリキャリで、とはいえ二人っきりになると案外冷え切ってたりとか、暴力を振るった振るわれたみたいな関係ではなく、結構いい雰囲気で軽口叩いちゃったり……みたいな関係がとってもかわいくておもしろい。そこにコスモスが絡むのもおもしろいし怪獣側とドラマが混じるし、あと暗黒メガコーポの社長がまたコテコテのキャラクターながら良かったね。街ぶっ壊れろ! 俺が直して牛耳る! とか傲慢すぎて最高。


ただ、若干物語からゴジラが浮いてるのが気になったかも?
モスラとバトラ、そして人類の話が濃厚なぶん、ゴジラが本当に災害というか、3者にとっての乗り越えるべき壁みたいな存在に徹しすぎてて「今作のゴジラのモチベーションはなんなんだろ?」みたいなのがあんまり感じられなかったのは少し残念かな。それでもめっちゃおもしろかったけど。モスラとバトラなんてこれまた怪獣の着ぐるみのなかだとかっこいい戦わせ方しづらいだろうに、鱗粉アタックとか見どころもたくさんあって良かったなあ。操演の怪獣は組みついたり殴るけるとかやるのが難しいぶん、熱線とかくらったあとの吹っ飛びがド派手なのがいいですね。
決着は前作とまったく同様にバトラがゴジラもろとも海に没する……だったので「えー! 2作連続で同じオチかよ!」と思ったのですが直後にモスラがモスラバリアーで封印したのを見て「ああそういうアレンジを加えるのか。なるほど。それならヨシ!」って思えて良かった。毎年映画作るのも大変だよなあ。
ゴジラVSメカゴジラ
再見。ガキのころ大好きだった映画で、いまでもスーパーメカゴジラはトップクラスに大好きな怪獣なんだけど果たして……と思ってみたがこれまた面白かった。
主人公格の沖田が勝手なやつで、最終決戦でスーパーメカゴジラに合体したガルーダから勝手に降りちゃう(だからゴジラにボコボコにされたんじゃねーか!?)……みたいなオタクの下馬評はよく耳にしていたんですけど、結構爽やかでおもしろくていいヤツじゃん。って好感を持って見られたので、個人的にはぜんぜんヘイトたまりませんでしたね


先述のスーパーメカゴジラから勝手に離脱しちゃうシーンも、軍人としてはどうか(そもそもGフォースは“軍人”なのだろうか……。どちらにしろ規律どうなってるんだって話ではあるが)と思うけど、映画のヒーローキャラとしては当然の行動なんですよね。ゴジラを倒す! より惚れた女とかよわいベビーゴジラの心配をして助けに行っちゃうほうがヒーロー行動としては正しい。加点要素ですよ。だって沖田は気のいい、いいヤツなんだから……。
そもそも劇中で沖田が離脱してたタイミングではゴジラは第二脳を破壊されててすでに半死反省。スーパーメカゴジラの操縦はメカゴジラ側でほぼ完全にできるだろうし、いなくてもいい状況ではあった(だから隊長も深追いしなかった)。どっちかというとほぼ死んでる状態からラドンと融合して生き返るゴジラ側がおかしいんだよ! バカ!
ガキの頃〜見直す前の印象だと「スーパーメカゴジラはめちゃくちゃかっこよくて強いし、なにより人類を守ってるのに、作品内のゴジラ贔屓が強くて、敵役として割りを食ってる映画」って印象が強かったんですけど、なんか見直すと意外とそういう印象を受けなかったというか、割と自然な流れに感じたな。
ラストで「勝負を分けたのは結局命だった」「ヤツにはなんとしても守らなければならないものがあったんだ」というメカゴジラ乗員たちによる締めのセリフがあります。これ、見直すと案外その通りだったというか……もっと「機械ごときが“命”に勝てるわけねーだろっっ!!!」という、概念的なメッセージみたいなものなのかなと思ってたんですけど、割と単純に「ゴジラとかいう生命、単純にタフすぎる!!!」「メカゴジラはがんばって作ったけどまだ欠陥多すぎる!!!」って感じの展開だったので結構残念ながら当然! って内容ではあったんだよな。いや、守るべきものはお前たちにもあっただろ! お前らゴジラから人類を守る最後の砦ぞ!!! 自覚ある!?!? みたいな気持ちは当然あるっちゃあるんですが……。もしかしたら自衛隊と違ってGフォースはあくまでゴジラ対策が本懐であって人命救助とかは二の次三の次なのかもしれませんけど……。自衛隊と違って日本国の組織じゃなくて国際組織っぽいしな。


そうそう、バトルも二転三転あるというか、メカゴジラが多機能でゴジラを圧倒! でもガス欠とかオーバーヒートとか機動性の低さ、ゴジラのタフさで逆転される! みたいな構造になっててすごくおもしろかったですね。比喩としてただしく「プロレス」というか、互いに互いの技をきちんと受けたうえで全力を出しあって名バトルを作り上げるって構成になっててすごく楽しめた。 やっぱり平成メカゴジラはかっこいいなあ。
あと今更気づいたけど「どう見てもガルーダはロボットじゃねえだろ」「飛行機だろこれ」って思ってたんですけどこいつメカラドンなんですね。ラドンに対応してたんだ。
と、なると最後でラドンがゴジラに融合するのも、ガルーダとメカゴジラが合体するスーパーメカゴジラに対応しているのか……ってことになるわけで、いやなんか理にかなった映画でしたね。とても楽しかった。
……あ。
そういえばなんでゴジラは『VSモスラ』ラストのモスラバリアーを完全にシカトしてなんとなく復活したんですか!? 『VSキングギドラ』→『VSモスラ』のときはちゃんと隕石が落ちてきて……みたいな話があったのに本作のゴジラはなんとなく復活しててそこは腑に落ちなかった。前作ラストで感心しただけに。
ゴジラVSスペースゴジラ
再見。
最初に言うと、これが個人的にはいちばん好みではなかった。いやキツかった……。
調べると、どうやらハリウッドとのゴタゴタがあって、作る予定はなかったのに作らざるを得なくなってかなり突貫で作った映画という側面があったらしく、そのせいだったのかもしれないけどなんか単純に映画としての出来がよろしくない……。


とはいえ褒めるところもあって、それは怪獣。
スペースゴジラとMOGERAという2大ゲスト怪獣はデザイン活躍ともに強烈なインパクトがあり、そこにゴジラが絡んでのバトルがとってもおもしろい! VSビオランテで感じた「なんかじゃれてるだけで、バトルが眠いなあ」みたいな印象は完全になりをひそめ、もはや少年バトルマンガのような作品内の理にかなった戦術がぶつかり合っていて、とても見応えあるバトルになっていてすごーくおもしろかった。
スペースゴジラはただ強いだけでなく、自分に有利なバトルフィールドを作ってそれを活かすのにまったく躊躇がないクレバーさがあるから強い……というのがしっかり表現されていて、それがスペースゴジラのキャラクター性、悪役性の強さにも繋がっているのが美しい。
そしてMOGERAも、少し見るだけで「メカゴジラからめっちゃ改善されてる!」とわかる強さを持っていてすごく心強い。
光学兵器が減ったからかオーバーヒートの心配は消え、メカゴジラではふわふわ浮いての引き撃ちしかできなかったのがローラーダッシュを活かして接近戦や一撃離脱戦法も行え、ノーズドリルや腕ドリルを用いた殴り合いにも対応。必殺武器のプラズマグレネードミサイルは実弾兵器ながらスペースゴジラに大ダメージを与える高威力があり……と素晴らしい改善度!
私ね、こういう「改善したから強い」っていう後継機って大好きなのね。ただ強くなった、じゃなくて使い勝手が良くなった、なのがすごーく良い。これメカゴジラから1年で作れるってすごいね。単独で大気圏離脱できるし。
福岡タワーと、スペースゴジラのバフ源である結晶体空間で戦うゴジラとMOGERAの三つ巴最終バトルは、バトルに詰まった内容……ストーリーというよりはブックというべきでしょうか? とにかく構成が素晴らしく、怪獣バトルをきっちり魅せるぞ! ただ暴れるだけじゃないぞ! という志を感じる構成の豊かさでとっても良かったです。


ただ人間側のドラマが最悪で……。問題点はふたつあると思うんですが
・結城さんのキャラ立てに失敗している
・ストーリーがぶつ切りすぎるし怪獣バトルとのシナジーも薄くておもんない
って感じで相当キツかった……。最初に書いた通り、今回の再見は作業しながら見てたんですけど、なんかVSスペースゴジラは話が大骨折しすぎていて、逆に目が離せなくていちばん真面目に見てしまったよ! シーンとシーンがつながってなさすぎて、少し見過ごすと「え、このシーンなに!? こうなるのに何が起こったの!?」って理解できなくて巻き戻したりしなきゃいけなくて大変だった。これ映画館で見たら混乱してたかもしれねえ。いや見たんですけどねリアタイ時に。ガキの頃。
結城さんは、これまでこの記事上で褒め言葉として書いてきた「マンガっぽい」キャラではあるんですけどそれの大失敗例というか……。設定通り『VSビオランテ』の権藤さんをリスペクトしたような、横柄でぶっきらぼうなキャラをしてるんですけどそれがキャラ性の確立にいまいちつながらず、でも割かれた尺は多いのでただ機嫌と態度が悪いおっさんが長時間映ってるんだけど、それがぜんぜん物語のおもしろさに繋がってないというか……。なんだろう なんでこうなるんだ???
出番もセリフも多いのに、それがなんか「こういうキャラってこういう態度とか言動するじゃん」という神の意思で行動させられてる雰囲気を受けるというか、いっくら喋っても「このひとは、こういう人間なんだ!」という納得が発生せずに「記号だけのキャラ表現やめません???」って感情になるんだよな。なんだろう、逆にこのキャラクターを分析するのはすごく勉強になるのかもしれない。
いやほんと、なんでこんなに結城さんのセリフ多いのにひと言も喋らないスペースゴジラと比べて天と地かよってくらいキャラ立て失敗してるんですか!?


そして結城さんがずっといまいちなのに加えてあまりにドラマ面の出来が悪い。
さっきもストーリーがブツ切りっぽいと書きましたが、なんか全体的に大いなる縦軸を根っこにもつシーンの集合……というよりは、単発のエピソードが順番順番に出てきてるような風合いがあり、いまいちそれらのシーンが物語全体のおもしろさに寄与してないんですよねえ……。
途中挟まる超能力者バトルとかも、VSビオランテみたいな産業スパイバトルがやりたかったのかもしれないけどなんか浮いてるよ……。終盤の、MOGERA救助シーンもスペースゴジラバトルと切り離されすぎてて「この時間何???」ってなったし……。
傲慢かつ、制作側の事情をいっさい鑑みずに、視聴者からの勝手な意見をいわせてもらうと、結城さんの存在を完全に抹消して、主人公を新城にしつついらないシーンを削ってもっと圧縮した70分程度の映画にしたほうが良かったんじゃないかなあ……。そうできない事情もいろいろあったとは思いますが。
怪獣と怪獣バトルはトップクラスにいいのに、それを覆すくらい映画としてまずくて印象が悪い……という自分のことながらこんな評価を怪獣映画見て下すことになろうとは……とちょっと混乱しました。重ね重ね、ほんとうにスペースゴジラとMOGERAはいいんだけどねえ……。
ゴジラVSデストロイア
再見。
前日に見た『VSスペースゴジラ』がすごい映画だったので、本作を見直すのは不安だった……デストロイアが大好きな怪獣なだけに!……ですが、いやはやめちゃくちゃおもしろかったです。『VSキングギドラ』と双璧を成すくらい平成VSシリーズではトップクラスに好き!
前作も、スペースゴジラという謎の宇宙怪獣が意外と全貌をなかなか見せない……に対してどうする?? という半ミステリー仕立てというか、複数の視点が収束していくのを狙ったような構成があった(そしていまいちそれが機能していなかった)と思うんですが、本作はそれがうまく行っていてバース島消滅とゴジラ熱暴走の謎、天才科学者が作り上げたミクロオキシゲンとオキシジェン・デストロイヤー、人間に襲いかかる謎の古代生物……という複数の謎が収束していって大バトルに繋がるのはとても楽しかった。始終緊張感が維持されていたし、人間キャラたちの味付けもデフォルメ薄め、でもキャラ立てはバッチリという感じで見応え抜群。自衛隊も大活躍で、なにより「ゴジラメルトダウンの危機」というヤバすぎ事態に対処しなければならないせいで、メカゴジラやMOGERAとは異なる形での怪獣バトルへの介入の仕方がとても美しくて良かった。当事者性がこれまでとは洒落にならないレベルでとてもよかったですねえ。


てかスーパーX3強すぎるだろ。「ゴジラの熱線もパワーアップしています!」とか言いながら2、3発喰らってもピンピンしててビビったぞ。
よく「巨大ロボット作る技術で戦車とか戦闘機作ればいいじゃん」なんてロボットものに対する揶揄がありますけど、スーパーX3はそれを本気でやってます。強すぎるこいつ。
また操縦する黒木さんのキャラクター性がものすごく良くて、『VSスペースゴジラ』の結城さんと異なって画面に映ってる時間も決して長くなく、セリフも言葉少ななのにこんなにキャラクターが立つのかよ! って驚いてしまった。すごい。セリフもすごいし演じ方もすごい。素晴らしいシナジーです。てか、見終わったあと調べてようやく気づいたんだけど『VSビオランテ』の黒木さんと同一人物だったんですね。ぜんぜん気づかなかったよ。だって演者変わってるしぜんぜん名前出ないんだもん! これみんな初見気づかないんじゃないですか?
デストロイアもすげー強いもんな。ゴジラジュニアとデストロイア集合体のバトルなんかさ、ゴジラジュニアが全然ケンカ慣れしてないのがわかって素晴らしいバトルシーンなんだけど逆になんでデストロイアお前はそんなにケンカ慣れしてるんだ! そんなトゲトゲの身体で急降下爆撃したらめちゃくちゃ痛いだろうし、そこからマウントとってトゲでグサグサ刺すなんて残酷すぎる! すごい。めちゃくちゃヒールに徹している。


完全体もしっかりめちゃくちゃ強くて、ツノからビームサーベルみたいなのを出す(ヴァリアブル・スライサーと呼ぶ)(ガキのころ本で読んでなんてかっこいい名前なんだと思ったものだ)んだけど、それが東映特撮とかみたいな、ビーム剣で殴るとゴジラの身体から火花が飛んで〜…みたいなダメージ表現じゃなくて、もう誰がどう贔屓目に見てゴジラの身体両断してるんですよ。しかも2回。


立ち回り面でも能力面でも、デストロイアってしっかりとVSシリーズではフィジカル最強怪獣の貫禄無いか??? って思える描写がされてるんだけど、それを上回ってあまりにゴジラが強すぎるだとってバトルが繰り広げられるから見応えすごいし説得力がすごい。ちゃんと怪獣ドラマがあるぜッッ! 至近距離で熱戦喰らって胸が爆発してゲロ吐くデストロイアにゴジラが激烈に重いパンチを2連続で喰らわせて火花が散るシーン、壮絶すぎて震えたね。バトルの構成では前作『VSスペースゴジラ』が最高だったけど、バトルの魅せ方は本作が最高だ。
デストロイアを中心に、バトルが羽田空港と東京ビッグサイトを行ったり来たりするのもすごくいい! なんか「ああそっか! こういうのもアリなんだ! 怪獣ってでかいから!」と感心してしまった。怪獣映画って「はい! このロケーションが最終決戦場ですよ〜」って作りになってる印象があったから、デストロイアがあちこち飛んで移動するのなんか感動しちゃった。アレだ。アレだな。『ギルティギアストライヴ』のウォールブレイクみたいで良かったよ。怪獣という巨躯のスケールを活かしていてすごーく良かった。いやこんなおもしろかったんだ『VSデストロイア』。だいすきです。今度アオシマからデストロイアのプラモが出るので買おうと思っています。
ゴジラのおもちゃを買おう


そんなわけで己の幼少期に大人になってから決着をつけるようなVS平成しりーず再見、とても良かった。なんか子どもの頃ツボってた作品が大人になってから見てもおもしろいの、すごくうれしかったかもしれない。いや中には「えぇ…」ってなったのもあったし、「なんかバッチリ子どものころの印象そのままに眠いな」ってのもあったけど、それらも含めてしっかり確認でき、また大人になったからこそ「どこが面白いのか? なんで好きなのか?」をある程度冷静に観察できて言語化できるってのは至上のうれしさがあった。
意外と「俺の根っこってここなんだ〜〜」みたいな感情は全然湧かなくて(いや怪獣という存在のかっこよさとかはあるけどね)、むしろ「ああ、子どものころはわかんなかったけどここはこんなふうにすごく工夫をして作っていたんだ!」という新たな感動みたいなのをたっくさん発掘できてすごく良かった。良かったな〜〜。
実はミレニアムシリーズも『ゴジラ2000ミレニアム』と『ファイナルウォーズ』しか見てないので、また近いうちに見てみたいなあと思っています。
スーパーメカゴジラが好きすぎて機龍に興味持てなかったんだよね。そろそろ向き合うか。GMKとかおもしろいらしいし……。
最近ゴジラのおもちゃもなんか元気でいろいろ出ているのでみなさんも買って遊びましょう。それではさようなら(海に帰っていくマシーナリーとも子)(スタッフロール)(ゴジラのテーマ)。














