琉球ホラーを体感せよ『オキナワノコワイハナシ』シリーズを観よう!

琉球ホラー『オキナワノコワイハナシ』シリーズ

琉球放送にて2004年に開始した『オキナワノコワイハナシ』シリーズ。
最新作の『オキナワノコワイハナシ2020 ~冬景~』が明日、12月29日(火)に放送される。

沖縄では夏の風物詩的に親しまれているものの、沖縄の方やコアなホラーファンにしか存在が知られていなかった本シリーズだが、最近では沖縄の方のみならず広くホラーファンに愛されているシリーズである。
沖縄を舞台にしたホラーオムニバス作品で、1本あたり10~15分程度の作品が3本で1作にまとめられているコンパクトな構成で気軽に観られるのも特徴となっている。

現在、GYAO!の無料配信やAmazonプライムビデオにて視聴可能なため、視聴自体の敷居は非常に低くなっているものの、長く続くシリーズのため1作目から観るのが中々難しいと思うので、特にファンの間で人気の高いエピソードを紹介させていただく。

ファンの間で特に人気が高く、非常に特徴的なエピソードが『チエコの霊』『アイドル』で、その2作品は昨年『ザ・ファブル』の監督も務めた、CMディレクターとして名高い江口カンが監督を務めている。

『オキナワノコワイハナシ2014』より『チエコの霊』

『オキナワノコワイハナシ2014』に収録された『チエコの霊』。
本作は、不慮の事故で幽霊になってしまった「チエコ」と生きている主人公「アサミ」との、幽霊になっても変わらない友情を描いた非常にハートフルな作品だが、ほぼ人間と変わらない様子で描写される幽霊のコメディ感に加え、非常にシュールな幽霊の食事の描写が話題になった。

(C)琉球放送
煙を食べるチエコ。

線香の煙をパクパクと食べる幽霊とのシュールな食事シーンが話題になったが、線香の役割としてこの描写はどうやら正しいらしい…

仏教経典のひとつ「倶舎論(くしゃろん)」には、
「死後の人間が食べるは匂いだけで、善行を行った死者は良い香りを食べる」
といった記述があり、故人が亡くなってから四十九日が経過するまでに食べるものが線香の香りとされていて、「食香」と呼ばれています。宗派や地域によっては四十九日が過ぎるまでは「寝ずの番をして線香の火を絶やさないようにする」習慣が残っているところもあります。

https://takimotobukkodo.co.jp/column/%E3%81%AA%E3%81%9C%E7%B7%9A%E9%A6%99%E3%82%92%E3%81%82%E3%81%92%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F
(C)琉球放送

事故当時のままの容姿を直すべく霊媒師のもとに訪れるものの「気持ち悪い」と言われ「あなたの方が気持ち悪いですよ」と怒る幽霊の姿もシュールで笑いを誘う。

(C)琉球放送

15分程度の作品ながら、親友同士の友情に思わずグッとくる作品となっておりオススメの1作。

『オキナワノコワイハナシ2015』より『アイドル』

『オキナワノコワイハナシ2015』に収録された『アイドル』。
こちらは『チエコの霊』とは打って変わって、非常にホラー演出が強く怖い作品となっている

途中までは

ネタバレを含みますので、気になる方は読み飛ばしください。

(C)琉球放送

同じグループ内での順位争いにより心を病み自殺してしまったアイドル(南 ななこ)が、最終的にその引き金を引いてしまった主人公(浅川梨奈)を狙い、ついでにカメラマンやマネージャーなど関係者を呪い殺していく…といった内容で、呪いの歌を耳にした者は死んでしまうという非常に強力な攻撃をしてくる霊は恐ろしく、純粋に怖いホラー演出が続く。

(C)琉球放送
歌を聞いたら死にます。
(C)琉球放送

呪いの歌も聞こえ、主人公の前に姿を表す霊。
絶体絶命の緊迫したシーンだが…

(C)琉球放送

ダンスバトル勃発!!

超展開に脳が追いつかず、ボーボボのハジケバトルか何かを観てるような気分になるが、ここから更にとんでもないことになるので、ぜひダンスバトルの結末は本編を観て確認して欲しい。

『オキナワノコワイハナシ』とは…?

上の2作品はかなりコメディ寄りの作品だが、シリーズを通して(近年の作品に近付くにつれて)「おもしろ要素」は強めで、あまり構えず観ることができる。
但し、普通にホラーな作品もあるため全部が全部、江口カン監督のような作風ではない点をご承知おきいただきたい。
やや変則的なコメディ要素や感動要素を特徴とする「琉球ホラー」
年末年始、普段観ないような作品を探している方はぜひ『オキナワノコワイハナシ』シリーズを観てみてはいかがだろうか。

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