この夏に欠かせないサメ映画『海上48hours -悪夢のバカンス-』

『海上48hours -悪夢のバカンス-』

どうもこんにちはえのきです。

季節は夏!サマーシーズン到来!
夏だ!海だ!サメだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

ということで今回は最新サメ映画『海上48hours -悪夢のバカンス-』の紹介です。

今作、とにかく「嫌〜〜〜〜〜〜〜」な感じのサメ映画『海底47m』シリーズの製作陣による作品ということで公開日にウキウキで見にいったのですが、これがまた「嫌〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」な展開のてんこ盛りの見どころたくさんの良質サメ映画でした!

そういうわけでさっそくあらすじへ行ってみましょう!

あらすじ

大学生活、最後の春休み。
メキシコに訪れた仲の良い男女5人のグループはお酒を飲み、踊り、楽しいバカンスを送っていた。
テキーラ、ビール、あらゆるお酒を飲んだ彼らは徹夜明けの酔った勢いで停泊していた2台の水上バイクを盗難し、沖へ出る。
ハメを外しすぎた彼らは地上から遠く離れた沖で水上バイクを大破させ漂流することに……
見渡す限り水面、照りつける太陽、届かない携帯の電波、極限のサバイバル状況の中でパニックに陥る彼らを狙うホホジロザメ達がいた!
彼らの地獄は始まったばかりだ!

絶妙に怖い!『モンスターとしてのサメ』の恐怖を思い出させてくれるサメ映画

(C) Vitality Jetski Limited 2021 海上48hours -悪夢のバカンス-より
殺意と怯えさせる気合いがガチな本作のサメ

さて本作、海上で遭難!サバイバル状態に!という最悪の状況でサメが襲いかかってくるという、まぁシチュエーション自体は過去にもあったサメ映画なのですが製作陣が『海底47m』シリーズを生み出しただけのことはあります。

とにかくサメが怖い!ほんっとうにサメが怖い!!!!!

単純なビジュアルが恐ろしい、という意味ではありません。「くるか……!?くるか……!?ふう、安心だ……」と思わせてのガブー!というのは王道的な外し方ですが、今作のそれは予想をしていても時に展開を変え、時に直球でビビらせてくるという冴え渡っているビビらせ具合。

私としても過去のシリーズは見ているので「この映画は絶対こういう嫌な感じをやってくるぞ!」と相当に身構えて観にいったのですが、案の定術中にハマり、鑑賞中ひたすら映画のサメにビビりまくる始末……

「奇抜な設定、奇抜な展開はいらねえ!このシチュエーションとサメさえいればいくらでも観客に涼しい(最悪な)思いをさせてやるぜ!」という声が聞こえてきそうな迫力の映像に上映時間中、震え上がり、同時に夢中になりっぱなしでした。

というか今作のサメ、ドSすぎる!絶対人間のリアクションを見て楽しんでいるだろ!と思ってしまうほどにジワジワと追い詰め、時にはガバッ!と殺しにかかってくるサメの緩急の付け方には見ていて魅了されます。

(逆に)魅力的なキャラクター達

(C) Vitality Jetski Limited 2021 海上48hours -悪夢のバカンス-より (C) Vitality Jetski Limited 2021
盗んだ水上バイクで走り出したら大変なことになっちゃった……

あらすじでも書いたのですが、そもそも遭難のきっかけが「水上バイクを盗んでかっ飛ばそうぜ!」という全く同情できないという登場人物のヘイトコントロールが絶妙です。

というか盗難も「たまたま鍵がついてたから出来心で乗ってしまった」レベルではありません。「なんかレンタルの水上バイクあるぜ!レンタル小屋の扉ぶっ壊して鍵盗んで乗ったろ!」です。蛮族か!?

主人公にあたる人物は他の四人とは違い、ある程度ブレーキをかけているのですが「でもこの人、水上バイク完全に盗難するのを、まぁいっか〜的なノリで済ましているんだよな……」となるのでメインキャラクター達の倫理観が開幕からヤバイ。

なんなら水上バイクを盗む前の、映画開始してからの五分ぐらいでうっすらと「うーんこいつらサメに早く食われないかな」と思ってしまう『ウザいパリピ』をやっていて役者の演技や脚本のツボの押さえっぷりに唸ってしまいます。

海上で遭難する直前すら「うっわ〜同情の余地なさすぎるだろ……」となるはしゃぎっぷり、「いやそういうこと現実的に流石にブレーキかけるでしょ」なんてツッコミをする気がなくなるくらいの勢いのある導入からキャラクター達は見応え抜群。

ポスターにも書かれているのですが、「漂流してから浮気発覚!」な流れは「いくら何でも死んでほしさの盛り方が凄すぎるだろ!」と面白くなってしまいます。あんまりにあんまりな浮気発覚シーンは是非映画を観て欲しいところです。

息苦しくなるような海上サバイバル、時間経過の描写

(C) Vitality Jetski Limited 2021 海上48hours -悪夢のバカンス-より
夜にスマホの明かりを頼りに助けを求める登場人物達

本作、そんな風に「こいつら早く死なないかな」と思わせるパリピ達の描き方がとにかく上手いのですが、そうであるのに見ているうちに思わず登場人物に対して「ど、どうなっちゃうんだ……!」と思わせてしまうほどに海上でのサバイバルが過酷です。

とにかく怪我の描写が痛そう!

キャラクターのうめき声や、妙に生々しい怪我が見ているだけでしんどいのに、それに加えてどんどんと「あれ、これヤバくね?」という状況の深刻さが悪化っぷりがもう(良い意味で)最悪です。

邦題とはいえ『海上48hours -悪夢のバカンス-』というタイトルに偽りなし。

サメの恐怖だけでなく、広大な海で長時間放り出されるという実際に体験したらゾッとするような感覚をバッチリ描いてくれます。

冒頭では「よーしサメの餌になれ!」という気持ちにさせてくれたキャラクター達に「いや流石にここまで酷い目に合うとは……」となってしまうシチュエーションの追い詰めっぷり、そしてサメの徹底したドSっぷりに今作はハラハラしっぱなしです。

「何か夏らしい映画でも見ようかな?」というタイミングで見るのに絶好のサメ映画です!

7月22日より上映開始しておりますので、興味のある方は是非!

『海上48hours -悪夢のバカンス-』作品情報

『海上48hours -悪夢のバカンス-』英題『SHARK BAIT』

製作国:イギリス
配給:ギャガ
技術:カラー/シネマスコープ/5.1chデジタル

監督:ジェームズ・ナン
製作:アンドリュー・プレンダーガスト
製作総指揮:ウィル・クラーク
脚本:ニック・ソルトリーズ
VFXスーパーバイザー:ジョン・ポール・ドチャーティ

キャスト
ホリー・アール(ナット)
ジャック・トゥルーマン(トム)
キャサリン・ハネイ(ミリー)
マラキ・プラー=ラッチマン(タイラー)
トーマス・フリン(グレッグ)

公式サイト
https://gaga.ne.jp/48h/

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