最近めっきり寒い日が続く…。そんな日は…「火山映画」を見よう!
溢れるマグマ!降り注ぐ溶岩!燃え散らかす人!人!!人!!!
身は温まるも心は真っ青になる「火山映画」は、HOTなパニック映画ジャンルのひとつである。
今回は11月20日(金)公開予定の火山パニック映画『ボルケーノ・パーク』を鑑賞。
ポスタービジュアルに負けない、息もつかせぬ展開が続くパニック映画となっていた!
映画『ボルケーノ・パーク』(原題:天火 Skyfire)概要
映画『ボルケーノ・パーク』を手掛けたのは、アンジェリーナ・ジョリー版『トゥームレイダー』やジェイソン・ステイサム主演の『メカニック』などを監督したサイモン・ウェスト。
本作は中国で製作しており、主要キャストも中国や台湾で活躍する役者が揃っている。
主人公・タオを演じるのは『孫文の義士団』(09)や『運命の子』(10)に出演するワン・シュエチー。
火山の噴火によって妻を失い、「自然には愛も憎しみもない」をモットーに、教授として火山の危険性を生徒に伝えている。
にもかかわらず、自分の妻を失った「天火島」にテーマパークが建設されたことを知り唖然とする。
更に悪いことに、そのテーマパークからの依頼を受け、「天火島」で火山の研究をしているのがタオの娘・シャオモンだ。
亡き母の後を継ぐ家のように、危険な火山の研究を続けている。
タオは20年前と同じ悲劇が起きてほしくない一心で、シャオモンに島から出るように説得するが…。
シャオモンを演じるのは、『スカイスクレイパー』でドウェイン・ジョンソンとバトルしたハンナ・クィンリヴァン。
映画『ボルケーノ・パーク』でもバイクを乗り回したり、危険な溶岩洞に入ったりと、かなりタフな役を演じている。
世界一空気の読める火山島「天火島」
主人公・タオが危険視している火山テーマパーク「天火島リゾート」。
実業家・ハリスによって建設されたこのテーマパークは、スリルを味わいたい人々に刺激的な体験を提供する。
噴火口を間近で見れる展望デッキや広大な島を走り抜けるモノレール、地熱発電を活用したエコ施設など見どころいっぱい。
活火山を持つ島だが、噴火予定は150年後とあってハリスは余裕…かと思いきや、「天火島リゾート」は借金返済を目指して建設されたものだった。
しかし火山テーマパークで体験できるスリルを「東京でフグを食べる」のと同じと表現するあたり、実業家としてのセンスは微妙かも…。
タオが噴火の危険を懸念する一方で、シャオモンも学者としての「嫌な予感」を感じ、ハリスに直接閉鎖するように促す。
しかしハリスは、確固たる証拠がないため相手にせず…。
結局テーマパークは出資者を招いたプレオープンを開催。
タオやシャオモンの予感は的中していしまい、面白半分出来た人間たちに、火山が牙を向くこととなる…。
噴火ひとつでも、いろんなパニックの魅せ方がある
パニック映画で一番気になるのは、やはり人の「死に様」である(物騒)
映画『ボルケーノ・パーク』では降り注ぐ溶岩によって、人がおもちゃのように吹き飛ばされたり、燃えたりする。
また、溶岩の二次災害として建物は倒壊し、乗り物は大破。
逃げも隠れもできない緊張感もすごい。
「天火島」は面白半分でテーマパークに来た人間どもに牙を向く。
逃げも隠れもできない人間は次々に命を落とす。そのスピード感も凄まじい…。
人の死に様を細かく見せる芸当まで披露し、熱いからとプールに逃げ込んだら、そこへ電柱が倒れ感電死する人までいた…。
個人的には活火山の周辺を走るモノレールで逃げるシーンはホラーだった。
2本あるレールのうち1つが溶岩によって破壊され、このままでは主人公たちの乗るモノレールが脱線してしまう。
そこで隣のレーンを走るモノレールに飛び乗ろうとするだが、その間にはものすごいスピードで柱が通り過ぎる。
タイミングをミスれば柱に激突する…。
正直、火山と全く関係ないシーンだが、これがめちゃくちゃ怖い。
このモノレールのシーンは体中に変な力が入ってしまい、手汗がすごいことになった。
マグマだけじゃない!人間ドラマもアツい!
映画『ボルケーノ・パーク』は面白おかしく人間が吹っ飛んだり、燃えたりする映画というだけではない。
火山が噴火してからは、テーマパークに終始遺体が転がっており、天災(タオは人災だと言い切っている)の驚異をまざまざと見せつける。
主要キャラが大切な人を守る姿を描くと同時に、自然の脅威を前にした人の無力さも描いている。
それでも火山の脅威に立ち向かう主人公たち。プロポーズを控えるカップルが決死で生き残る姿。夫の生存を信じて島から脱出する妻など、ドラマ要素もアツい!
吊り橋効果ではないが、危険を共にしたタオとシャオモンの関係が徐々に変化する様子も印象的。ドラマ要素も見逃せないパニック映画なのだ!
映画『ボルケーノ・パーク』まとめ
主人公・タオはこう語る「自然には愛も憎しみもない」
だが「天火島」は空気を読む。
150年後に噴火予定だったところを、巻きに巻いてテーマパークのプレオープン時に噴火。
「噴火なんてしないよ〜」と楽観的だった研究員のピンポイントで地面が爆発したり、「この施設はどんな衝撃でも壊れません!」と説明された施設を真っ先に破壊する。
映画の観客を全身全霊で楽しませる「天火島」は『ボルケーノ・パーク』の名に恥じないエンタメ精神を持っていた。
実際、研究者が主人公でありながら、専門用語や難しい話はあまりなく、頭を空っぽにして火山の驚異を体感することができる。
四方八方に降り注ぐ岩石の音なんて、映画館で観たら迫力や臨場感もすごそう…。
これからさらに寒くなるので、映画館でアツい気分になってみてはいかが?
映画『ボルケーノ・パーク』は2020年11月20日(金)公開!
映画『ボルケーノ・パーク』作品情報
監督:サイモン・ウェスト
出演:ワン・シュエチー、ハンナ・クィンリバン、ショーン・ドウ、ジェイソン・アイザックス
公開日:2020年11月20日(金)
上映時間:94分
制作国:中国(2019)
配給会社:アルバトロス・フィルム
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火山学者のタオは、「天火島」と呼ばれる火山島を訪れ調査にあたっていた。しかし、その最中に突如火山が噴火し、妻が犠牲になってしまう。それから20年後―。実業家のハリスによって「天火島」に一大リゾートが建設される。その触れ込みは、「活火山の上に建つ世界初の火山テーマパーク」だった。タオはその危険性に警鐘を鳴らすが、その一方でタオの娘シャオモンは、父に抗いハリスの元で火山学者として働いていた。待望のオープンを控え出資者たちがパークを訪れる中、観測チームがマグマの不穏な動きを発見する。シャオモンはパークの閉鎖を訴えるが、ハリスは全く取り合わない。時を同じくして、噴火の前兆を察知したタオも「天火島」へと向かっていた―。(https://volcanopark.jp/)