

すいません龍捲風兄貴 毎回卵入れてます
みんな〜! 叉焼飯食ってる!?!?!?!?!
なんの話って『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』の話ですよ。


劇中、主人公が絆される大きな山場で叉焼飯を奢られるシーンが印象的で、あの映画見ると絶対食いたくなるんですわ。
いくつか食べられる店もあるっちゃあるけど店舗数が少なかったり結構お値段したりだったので自分で作っちまった。
日本で単にチャーシューというといわゆるラーメン屋的な物体、醤油味メインだったり角煮風のものが思いうかびがちですけど、香港風広東風の叉焼ってけっこうレシピも風味も異なるんですよね。


パンフレットには配給公式(公式?)のレシピも載ってて、結構マニアックな中華調味料も使われてるんだけど……。


これ使えばいいらしいです。李錦記最高。


知らなかったんだけどオイスターソースを発明したのって李錦記なんですね。すごすぎないか。味はおいしかったです。


バラじゃなくて肩でも作ってみたよ。




おいしかったけどバラ肉で作ったほうが美味しかった。
そんなわけで何回も叉焼飯を作ってしまうくらいトワイライト・ウォリアーズ、最高だったんですけど。
いや、マジで夢中になってしまったんですけど、ズルズルと感想を書き損ねているあいだに世の中にアツい感想が溢れてしまった。もちろん、私も個人的にSNSとかメモとかに見た直後の感想は認めたわけなんだけど、いまこういう場でわざわざ「トワイライト・ウォリアーズってのはこういう映画で……ここがよくてえ……」って発表するほどのこっちゃないなあと思ってしまった。
なので逆にピンポイントな話だけしてもいいですか?
「うわ! この映画すごいぞ!」ってなったシーンが明確にあるんですよ。そこの話だけしたい。そこの話だけして、映画見た人たちにウンウンって思って欲しい。


これは池袋北口で食べた叉焼飯。美味しかったけど皿じゃなくて丼が良かった……。
トタン屋根を絞れ!
『トワイライト・ウォリアーズ』、ぜんぜん予備知識無しで行ったんですよ。そもそも香港映画を全然見たことがなくて……片手で足りるくらいじゃないかなあ? 役者さんも全然知らなかった。それこそ、観終わって帰ってきてから「あ! そうかあのおっさんがサモハンだったのか!」ってなったくらいですからね。
でもなんか周囲のなんとなく好きな映画の質感似てるマンたちがおもしろおもしろいって言ってたからジークアクス観た次の週に見にいった。
で、ほーん いいじゃん アクションかっこいいじゃん。雰囲気もすごくいいじゃん。って感じでぼんやり見てたんだけど……
「むっ!!!」ってなったのは洛軍が九龍城砦にはじめて来たところ! そこでの信一とのバトル!




ナイフを持った信一! いっぽう洛軍は素手だ! リーチ的にも殺傷力的にも不利は明らかだ! どうする! そこで洛軍は……


嘘だろ!?!?!?
こういうときに例えばその辺に落ちてる棒とか……鉄パイプとか……。
あるいはキッチン用品とかさ、なんなら看板とか、椅子でもいい。そういうものを武器にするのはわかるよ!?
でも、トタン屋根をむしって! 丸めて! ナイフと打ち合わせるなんて!


まったく想像してなかった光景に、本当に雷に打たれたように「この映画すげえぞ!!!」ってなってしまった。いや、マジである意味センス・オブ・ワンダーかもしれん。SFとかじゃなくてもこういう感覚って得られるんですね。
今後、私が自分自身で何か創り出そうとしたときに、「丸めたトタン屋根」よりすごい武器が生み出せるだろうか……と唾を飲み込んでしまいましたよ。


パンフレットとかWeb上で読めるインタビューでも、龍捲風のコークスクリューであったりとか、紙みたいにするシーンとかについては「こういう風にできていってね……」みたいなスタッフ間の話があったりしたんだけど、トタン屋根についてはまだ読んだことがない。どっかに書かれてないですかね? 最初から計画通りだったのか、それとも現場のライブ感で生まれたのか、そういう誕生秘話が知りたいんですけど……トタン屋根ブレード……


そういえば信一の城塞ツアー動画めちゃめちゃいいのでまた見てない人は見たほうがいいです
美し描写が多すぎ
そんなわけでどうしてもトタン屋根ブレードに心奪われてしまうんですけど、そういうバキバキドコドコ! なシーンだけじゃなくてハートに訴えかける描写が多くてすごくいい映画だよね……。
例えば洛軍がさ、九龍城砦に来てからはめちゃめちゃ働くけど、一方でメシもろくに食わずにとにかく節約しまくってチマチマとお金を貯めている……身分証を手に入れるために!
そういう姿をねっとりと見せつけたあとで、仲間たちと麻雀やってハメられて負けたときにはパーっと払うところとかさ……。あの守銭奴が! ズルで金を巻き上げられたのに笑顔を浮かべているッッッ! と泣けてきちゃうよな。


いいシーンすぎ
麻雀といえばクライマックス前に麻雀牌で九龍城砦を模したオブジェを作るシーンも泣けた。あれも明確に「これは…!」って言ってるわけじゃないぶん、観ていてハッと気づいたときに「洛軍、お前ッッ……!」ってなれていいよな。というかあの九龍城砦の歪さ、麻雀牌で再現できるじゃん! って発想もすごすぎる。どこまで計算なんですか?
あとみんな言ってるけどスタッフロールでさ、「九龍城砦の、日常」をじっくりと見せるのもすごく良かったよね……。ああ、俺たちが護ったのは、取り戻したのはこの景色なんだよな……というのがしっとりとしたエンディングテーマとともに胸に沁みて、たまらなかった。龍捲風兄貴見てますか?


本編映像を使った主題歌のMVも公開されている。これまたイイ
うん、なんだかんだでほかの好きなシーンの話もしてしまった。つい舌が回ってしまいまして……。うれしいことに配給会社の想定以上に見られているらしくて、原作の邦訳本も出るらしいし、前日譚と続編の制作も決まってるらしいしで全部楽しみだぜ。
私も気功を習って熱した石炭を飲み込めるよう、頑張ります。見ていてください。

