シン・仮面ライダー、めちゃめちゃ好きだった。あの作品のどんな点が人に刺さるかは人それぞれだろうけど、俺の場合は特に「改造人間がいかに人間離れした力を持っているか」の描写にキュンキュンきた。
おそらくは俺と同じようなところにキュンキュンきた「改造人間だ~いすき!」という方もいることだろう。
きっと改造人間映画がもっと見たくて仕方がないはずだ。今回はそんなみんなのために改造人間映画の紹介をするぜ!!!! ネタバレはちょっとだけあるぜ!!
おじさんを捕まえてセイウチ人間に改造するぜ!!『Mr.タスク』
マッドなおじさんがおじさんを捕まえて、セイウチ人間に改造してしまうぜ! セイウチ人間を作るのが夢だったからな! という映画。なんか変な役でジョニー・デップが出てることでも有名。
「人間がセイウチに改造されたらどうなっちゃうの?」なんて一度も考えたことがないようなことを映像でしっかり見せられるので、脳の隙をつかれてつい「そっか……人間ってセイウチに改造されたらこうなっちゃうんだ……」と思ってしまう。そんなわけないのに。
セイウチ人間のビジュアルも程よいキモさで嬉しいし、切断した足の骨をセイウチの牙にするなど、改造方法にもかなり工夫がみられて楽しい。元人体であることを無駄にしてない。
「なぜマッドなおじさんは人間をセイウチに改造したかったのか」という動機や、セイウチに改造された男の末路など、ただキモ面白い映像だけではなくセイウチ人間ドラマとしてもよくできている。めちゃめちゃ面白い。
死体と武器を組み合わせて武器人間を作るぜ!!『武器人間』
第二次世界大戦中、味方からの無線を追ってソ連の兵士らがたどり着いた村はナチスの秘密工場でした! あのフランケンシュタイン博士の子孫が死体と機械をくっつけた恐ろしい武器人間を作りまくっているぞ! 逃げろ! という映画。
最高に面白い。世界一面白い映画のうちの一本だと思っている(世界一面白い映画はいっぱいあるのでこういう言い方になっている)。
予告編を見てくれ、まず何よりも武器人間たちの個性的なビジュアルが良い。超カッコいい。カッコ良さの中にある、子供がおもちゃをくっつけて遊んでいるかのような、アンバランスでちょっとグロテスクで馬鹿馬鹿しい感じが最高。
それぞれカッコよさと同時に「それなんか意味あんの!?」と言いたくなるような可愛げも兼ね備えている。顔の前でカミソリがパカパカして何になるんだ。
本作はソ連兵の記録映像という体裁のPOV形式をとっている。それが「次の角を曲がったらどんな武器人間が出てくるんだろうな~ワクワク」といったお化け屋敷的な楽しみを生んでいる。
「当時のカメラにしては綺麗すぎるだろ」と言いたくなるかもしれないが、「細かいことは無視した映画だから細かいことは気にしないでね」というのを伝える演出にもなっている。第一ソ連兵が英語を喋っているので真面目に見てはいけない。吹き替えは吹き替えでなぜか新旧ドラえもん声優が集められているなどの見どころがある。
この登場人物も全員程よくムカつくので、武器人間に殺されるたびにスカッとする。
マッドな博士の目的が「完全に世のため人のため良かれと思ってやっている」のも最高ポイント。名作。
死にかけの警官をロボに改造するぜ!!『ロボコップシリーズ』
改造人間映画の金字塔。紹介するまでもないけど好きだから紹介する。
瀕死の重傷を負った警察官がサイボーグに改造されてサイボーグ警官ロボコップとして悪をぶっ飛ばしまくる名作。
ヒーロー映画的な側面もあるが、ヒーロー映画の枠に入れるにはあまりにも暴力的で悪趣味ではある。過剰な暴力とそれを魅せる特撮。そしてロボコップ自身の素直なカッコよさが最高。改造される側視点の改造シーン良いよね。
正義の警察官でありながら、プログラムに従う機械製品でもあるという点も魅力だ。しっかり改造人間している。
自身を製造したオムニ社の人間は撃てないようにプログラムされている! ではオムニ社の人間が悪人だったらどうすればいいのか! という流れからのラストシーンが本当にロジカルで暴力的で美しい。
2も良い。ロボコップ2大好き。ロボコップ2号機の失敗した試作機がいっぱい出てきて自害するシーンがかなり好き。普通の精神の人間はロボに改造されたら耐えられないという説明を悪趣味ギャグシーンで見せながら、それが「1号のマーフィ君はすごいね」という話にもつながるし、のちに完成する2号の異常さの強調にもなっている。
賛否あるがリメイク版のロボコップも好き。改造された後の「うわー、体こんなになっちゃったんですけど」というのを見せるシーンの絶望感はシリーズ1だと思う。
地球の平和を守るため改造人間ヒーローになるぜ!!『中国超人インフラマン』
1975年ごろの香港の特撮ヒーロー映画だ。太古の地球に存在していた悪い奴らが現代に蘇った!! 研究所の職員だった男レイ・マが改造手術で中国超人インフラマンになって悪い奴らに立ち向かうぞ!! みたいな話。
話の大筋だけ聞くと、我々にも馴染みがある素直な子供むけの改造人間特撮ヒーロー映画に思えるかもしれない。スーツ造形などで日本の制作会社も関わっているので、尚更なんだか馴染み深い懐かしい映像に見える。
しかし見ていると、ちょいっっっちょい「やっぱりこちらとは違う文化や価値観で作られているな!!」と思わされるシーンがある。そのへんがかなり楽しい映画。
例えば、インフラマンは基本的には人間サイズのヒーローだが、敵が巨大化したら同様に巨大化することもできる。
日本のヒーロー番組の敵だったらこんな時、大抵は巨大化したまま勝負がついた時点で爆発なり死ぬなりして終わるところだが、巨大インフラマンとの戦闘で弱った敵は再び縮んでしまう。
そこをインフラマンは迷わず巨大化したまま踏み潰してトドメをさす。踏まれた敵は体液を飛び散らせながら潰れて死ぬ。
圧倒的な勝利! みたいな演出なんだろうけど「文化が違う~!」と感心した。
そんな感じの、見慣れた懐かしい映像でありながらこちらの王道が通用しない刺激がある映画だ。
以上、改造人間映画4作ちょいを紹介してきた。他にもみんながお気に入りの改造人間映画があったらぜひ教えてほしい。みんなも改造人間映画を見て、改造された時に備えよう。
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