ゴジコンが熱いしキングコング対ゴジラも見よう!

ナ月

 モンスターバース最新作『ゴジラ×コング 新たなる帝国』が公開された。
 さ、最高すぎる……。これでもかと詰め込まれた怪獣バトル、昭和ゴジラを思わせる笑っちゃうほど人間臭い怪獣たち、難しいことが一切ない清々しいストーリー、猫ちゃんみたいなゴジラ、いっぱいいるでかい猿たち、人類の変なメカ……全部良かったな。
 前作の『ゴジラvsコング』も最高だったし、これからもゴジラとコングには仲良く暴れ回ってほしいぜ。

 さて!!!! そんな絶好調なゴジコンだが、ゴジラとコングの物語と言えば絶対に忘れてはならない作品がある。

『キングコング対ゴジラ』 予告編より引用

 ご存知『キングコング対ゴジラ』だ。モンスターバースの『ゴジラvsコング』や今やってる『ゴジラ×コング 新たなる帝国』とは全然関係ない。リメイクとかですらないのでそっちを追うのに必須というわけではないけど、せっかくだからセットで語らないわけにはいかない作品だ。

『キングコング対ゴジラ』は1962年に公開されたゴジラシリーズ3作目にしてアメリカを代表する怪獣キングコングさんと我らが日本のゴジラが戦うというすごい映画だった。キングコングの使用料を版権元に八千万円も支払って作ったメチャクチャな映画だが、その甲斐あって一千万人以上動員するスーパー大ヒット映画になった。もちろん超面白い。今見ても面白い。

 以下に簡単なあらすじを紹介しよう。当然だがゴリゴリにネタバレするぞ!!!!

「南海のファロ島というところにいる魔神キングコングをとっ捕まえて番組視聴率を上げろ」というスポンサーの製薬会社のどうかしている要望で日本のテレビマン二人がファロ島にコングを捕まえに行くぜ!!
 同じ頃、前作(ゴジラの逆襲)で氷漬けにされたゴジラが北極海の氷山から復活! 人類を焼きまくるぞ! 帰巣本能でゴジラが日本に来るかも!?
 スポンサーとしてはせっかくコングを捕まえに行ってるのにゴジラの話題ばかりで面白くないぜ!!
 一方その頃、探検隊がついたファロ島では島民をクッソでかいタコ、大ダコが襲う!! そこへ守護神キングコング登場!! キングコングvsタコ勃発!! コングがタコを撃退!!
 タコを撃退したコングは満足げに島民の作った赤い汁(多分酒だと思われるなんか果実由来の赤い汁)をガバガバ飲んで気持ちよくなって就寝!!
 その間にテレビマンたちはクソでかいイカダを組んで船で牽引してコングを日本に連れていくぜ! どうやって乗せたんだ!
 キングコングを国内に持ち込もうとしたら当たり前だけど危ないから止められるぞ! その間にゴジラが日本に上陸! 大暴れ! コングもようやくイカダの上で目覚めるぞ!
 目覚めたコングはまっすぐゴジラの元へ、第一ラウンドが勃発するぞ!! 第一ラウンドはゴジラの勝ち、コングはなんか頭をかきながら去っていく。
 人類がゴジラを止める作戦はことごとく失敗、やっぱりもう一度コングをぶつけるしかねえ!! なんやかんやあって始まる第二ラウンド。今度はコングが高圧電流でパワーアップしているぜ! さあどっちが勝つんだ!!

 だいたいこんな感じの映画で、大変面白い。本当に楽しい映画だ。

『キングコング対ゴジラ』楽しいポイント

ストーリーが楽しい

 バケモンにはバケモンをぶつけるんだよ! Let them fight! 人間はか弱くてアホだから怪獣バトルのお膳立てを整えるの! みたいな怪獣バトル王道ストーリーでとにかく楽しい。ゴジラシリーズ3作目にしておもしろ怪獣バトル映画とはこうやるんだよというのが確立されている。
 決着が濁されているところが評価が分かれるところかもしれないが、当時双方のファンを納得させるためにはこれしかなかっただろう。
 それにここでの曖昧な決着があったからこそ59年後『ゴジラvsコング』で決着がつくのが気持ちいい。あの決着を描けるようになるまで59年かかったとも言える。あくまでも繋がりのない映画だけど。

『キングコング対ゴジラ』 予告編より引用

 本家キングコングオマージュもいっぱいある。

バトルが楽しい

 大ダコ対コング、ゴジラ対コング第一ラウンド、ゴジラ対コング第二ラウンド。楽しい怪獣バトルが3回もある。特にラストバトルである第二ラウンドが超楽しい。
 ゴジラは惜しみなく熱線を吐きまくるし、コングも投石やパンチなど巨大な猿らしい大暴れをこれでもかと見せてくれる。
 コングに蹴っ飛ばされて信じられないくらいゴロゴロ転がるゴジラが見られるし、逆にゴジラに蹴っ飛ばされて信じられないくらいゴロゴロ転がるコングも見られる。本当に気持ちがいい転がりなのでぜひ見てほしい。

『キングコング対ゴジラ』 予告編より引用

人間のキャラクターが楽しい

 怪獣映画における人間ドラマ、要るだの要らないだの論はずっと議論されているテーマだが、少なくとも本作は人間たちもキャラが立っていて超楽しい。
 特にコング側のスポンサー、パシフィック製薬関係者の面々が良い。コイントス宣伝部長おじさんや探検隊の二人など、おじさんたちの会話が軽妙でずっと楽しい。邪魔にならない程度のコミカルなシーンがドサドサ入っていて怪獣バトルの間も全然飽きない。

『キングコング対ゴジラ』 予告編より引用

怪獣が楽しい

 怪獣の造形も楽しい。本作のゴジラは目つきがシャープでハンサムだし、コングもモンスターバース版の「精悍な顔つきのでかいゴリラ」も好きだけど本作の「でっけえ猿の怪獣!!!!」というデザインもかなり不気味で良い。あとリアルすぎるというかリアルそのものな太ダコも最高。そもそもタコってそのままでモンスターを名乗るポテンシャルがあることに気付かされる。
 髑髏島の巨神でコングがなんかイカだかタコだかの足をムシャムシャ食べてるシーンは本作を思い出して嬉しくなった。

『キングコング対ゴジラ』 予告編より引用

 めちゃめちゃリアルな大ダコ。リアルというか、本物のタコを使っている。

『キングコング対ゴジラ』 予告編より引用

 小顔でハンサムなゴジラ。

今のゴジコンと比較して楽しい。

 ゴジラとコングが登場して戦うという点以外にも、今のゴジコンに通じる点がたくさんある。
 これまでのゴジラに込められていたメッセージ性を控えた明るく楽しい作風であることや、おもしろモブ怪獣の登場。他にもイカダで運ばれるコングのシーンなんかは『ゴジラvsコング』のコング海輸シーンのルーツだろうし、ゴジラに馬乗りになってボコボコに殴るコングはほとんどそのままのシーンが『新たなる帝国』でも再現されていて笑ってしまった。
『新たなる帝国』を2回見てやっと気がついたが、部族の赤い汁までオマージュされてたな……。

見よう

『ゴジラvsコング』『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の次にみる映画を迷っているならぜひこの『キングコング対ゴジラ』をおすすめしたい。一本の作品としてももちろん超面白いが、最新作と今見比べると楽しい発見がたくさんあることは間違いない。
 5月3日からプライムビデオで配信されるし!! 連休の暇な90分でぜひ見よう!!

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