きみセカ/『君と世界が終わる日に』ゾンビではなく【ゴーレム】「ゾンビ」という名称を使わない理由とは?

『君と世界が終わる日に』

©︎日本テレビ

現在放送中の日テレドラマ『君と世界が終わる日に』通称「きみセカ」。
日本初、ゴールデンタイム放送のゾンビドラマとして話題を集めているが、第2話で「ゴーレム」という本作におけるゾンビの呼称が登場し、公式もその名称を使用したアナウンスを開始した。

ビジュアルや設定上、ほぼ一般的にイメージされるゾンビそのままの姿で描かれ、公式も本作を「ゾンビサバイバル作品」と銘打ち広報しているが劇中におけるこのゴーレム呼びに何か意味はあるのだろうか?
同様にゾンビパニックを描く作品を例に考える。

「ゾンビ」を使わない例:『ウォーキング・デッド』シリーズ

© 2019 AMC Network Entertainment LLC.

ゾンビパンデミックを描き、シーズン10を超える大人気シリーズの『ウォーキング・デッド』は、「きみセカ」視聴者の間でも比較対象としてしばしば名が挙がる作品だ。

『ウォーキング・デッド』シリーズにおいても、ウォーカー(リック)やバイター(ガバナー)など個人や団体によってゾンビの呼称が様々存在し「ゾンビ」という名称は使用されない。
広報や台本では便宜上「ゾンビ」呼びが行われるが、劇中で頑なにゾンビ呼びしないことには理由があり、製作総指揮のロバート・カークマンはゾンビの対処法を知らない状態の世界を表現したかったために、フィクションのゾンビ作品が存在しない世界設定で制作していると語る。

フィクションとしてゾンビを知っている場合、ゾンビ相手に「頭を狙う」といった常識に沿って行動しないキャラクターに視聴者は疑問を抱く。そうした感想を避ける意味でも、また劇中の緊迫感を演出する意味でも効果を発揮している設定だと思う。

「きみセカ」劇中においても不自然なほどに「ゾンビ」名称は使用されず、民間人の間では生ける屍や感染者といった名称が使用されていることから、『ウォーキング・デッド』同様に「ゾンビ」が存在しない世界=『ドーン・オブ・ザ・デッド』も『バタリアン』も『バイオハザード』も存在しない世界を描いていると思われる。

「ゴーレム」とは

「ゴーレム」とはユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形を指す。

ドラクエシリーズを始め、様々なフィクション作品で用いられる架空のモンスターだが、特徴としては創造主や主人の命令・指示に忠実に従う点が挙げられ「人型兵器」として描写されることが多い存在である。

日本だけでなく世界中でヒットしている『バイオハザード』シリーズはウィルスを利用した生体兵器開発を進める企業アンブレラ社との戦いを描くシリーズで、兵器利用目的で開発された「T-ウイルス」感染者がゾンビとして描かれる。

「ゴーレム」という名称から恐らく、バイオハザード同様、制御下に起き何らかの形で利用することを目的にゾンビ(ウィルス)が生み出されたであろうことが推測できるが、正直それではストーリーにあまりにも捻りがなさ過ぎるのでミスリードの可能性もある。

1、2話を通して、現状目新しい描写やストーリー展開はなく、ゾンビもののお約束を描くに終始しているため、こうした呼称も含め、今後本作独自の要素が登場することに期待する。

『君と世界が終わる日に』作品情報

Season1(全10話):2021年1月17日スタート 毎週日曜よる10時30分放送予定
Season2(全6話):2021年3月スタート Huluオリジナル配信 
脚本:池田奈津子
音楽:Slavomir Kowalewski  A-bee
制作:福士睦 長澤一史
チーフプロデューサー:加藤正俊 茶ノ前香
プロデューサーー:鈴木 亜希乃 鬼頭直孝 伊藤裕史
協力プロデューサー:白石香織演出:菅原伸太郎 中茎強 久保田充
制作協力:日テレ アックスオン製作著作:日本テレビ HJ Holdings,Inc. 
番組公式ホームページ:https://www.ntv.co.jp/kimiseka/

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