お久しぶりです。しばらく何をしていたかというと、コロナにかかった疑惑で寝込んだうえ隔離などになっておりました…(結果違いましたが)
具合が悪いと2時間集中できないので映画が観られないという致命的なエラー。やっと復帰という感じです。いやあ、映画っていいもんですね。
今回は古き良きSFXが好きな人にはおなじみ?かもしれないリトルショップ・オブ・ホラーズ!
また人が死ぬしキマってる作品を選んでしまった……別にわざとじゃないんだけど。
ざっくり説明すると
モテない男が運の力で好きな女と一緒になるミュージカル
だよ。
今『そんな訳あるか』って思った人。そんな訳あるんだよ!
主人公のシーモアはダウンタウンの花屋で働いている、花の世話しか取り柄のない気弱な男。同僚のオードリーが好き。
貧乏なので花屋つぶれそうなんだけど、その時に入手した新種の花を客寄せにしたら大繁盛。
しかし花は実は人喰い植物だった!
かいつまむとこんな感じ。
元々は1960年初演のミュージカルなんだけど、今回は1986年の映画版のお話。
ずっと舞台でやってた脚本が売れたので映画化されたわけです。
で、ミュージカルを誰がやっていたかというと――。
アラン・メンケン1とハワード・アッシュマン2。
リトル・マーメイドのコンビ。同じリトルでも全然違うがな。
リトル・マーメイドの3年前にこれ作ってたんだぜ?信じられるか?って感じだけど、さすがに曲がいい。どの曲も耳に残る残る。テーマソングも軽快でいいけど、個人的には最初の方で流れる「スキッドロウ」って曲がぞろぞろ人出てきて、いかにもミュージカルで好き。いきなり出てくるばーちゃんもパワフルで生命力強そう。なんか好き。


シーモアを演じているのは、ミクロキッズとかでおなじみのリック・モラニス。この人ってなんでこんなに情けない男の役が上手いんだろうか。
このシーモアがモテなさを拗らせいて中々ヤバイ男なのも見どころの一つ。


まず、シーモアが好きな女性(オードリー)がDVを受けているんですが、このオードリーが殴られたあざとメイクの区別がつかない。
ひどい青あざを顔に作っているオードリーに対し「それ、新しいメイク?」
恥ずかしがって去ってしまうオードリー。そらそうよ!!
また、この映画の真の主人公たるモンスターに育っていく、謎の植物。(どうみても怪しい)
これに「オードリーⅡ」と名付ける。そして得意げにそれをオードリーに報告。嘘やろ……(これは結果的にオードリー本人も喜んでるんですが、それはさておき)
とまあ、こんなやばさを持つシーモアだけど、俳優のせいかただただ気が優しいいい人間に見える。


そしてモンスター、オードリーⅡがとにかく可愛いのがこの映画の見どころ!!
80年代SFXのモンスターとしては最高に動くんだ。どうみても生きているのにこれが殆どパペットだってところがすごい。唇の動きに特に注目してほしい。
パックンフラワーみたいな見た目で目玉は無くて口だけなんだけど、ものすごい表情がある。愛嬌を感じる。人バクバク喰ってるところもなんかおいしそうで可愛い。


そんなオードリーⅡ。歌はもちろん、オードリーにセクハラするわ、生意気言うわ、電話をかけて悪戯するわ。もうこれ概念的なグレムリンとしていいと思う。
この年の映画ではもともとなかったSF設定が無理やり追加されていて、最終的にオードリーⅡは「俺は宇宙からきたワルだぜ!」とか言い出すのも可愛い。
それまでのストーリーで一切宇宙に関する伏線はない。唐突。
こんな可愛いオードリーⅡをみんなも観て愛でてくれー!
※2020年5月6日現在「U-NEXT」にて配信中。


※友人から当時物のフライヤーを貰って大事に部屋に飾ってある。


- 【読切】ギリギリ姉の尾根書店
- 【フォルテヴィータに帰郷した日々】 ~9ヶ月間、私に”故郷”をくれたイマーシブ・フォート東京~
- 超バニアバトル バニバト! 15話
- ミイケからクロサワへのラブレター、ミフネを添えて。ネトフリアニメ『鬼武者』のリスペクトの矛先。
- 「YAIBA」とサンデー系名作漫画の共通点関連
- ナースのキクミカワさん 5話
- ぢごくもよう 第四十話『二人惣吉』
- トタン屋根に思わずワンダー! 今更だけど『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』の話をします!
- 黒猫が仲間を連れて大航海!映画『Flow』鑑賞レポート!動物好きはマストで見よう!
- ホイホ・ホイホイホ/ほしつ 10話
- アラン・メンケンは、アメリカ合衆国のミュージカル音楽および映画音楽の作曲家、ピアニスト。舞台音楽とディズニー映画の映画音楽で特に知られる。
- ハワード・アッシュマンは、アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア出身の作詞家、プロデューサーである。