映画『ホーリー・トイレット』 レビュー|トイレに(自主)軟禁して鑑賞…!清潔と健康に感謝を覚えるシチュエーションスリラー

※当記事は「トイレ」 「う〇こ」といった不衛生なワードが多数登場します。食事しながらの閲覧はお控えください。

私は労働が嫌いなので、絶対に職場や通勤途中で死ぬのは避けたいと思って過ごしています。

しかし、世の中には職場なうえに、長時間いるのもイヤな場所で人が死にそうになる映画があります (よく思いつくなあ、こんな設定…)

それが3月3日 (金) に公開される映画『ホーリー・トイレット』 (原題: HOLY SHIT!) です。

原題通り、終始 「マジヤバイ!」と言いたくなる苦境の連続を目の当たりにする3K(臭い・汚い・キチ〇イ)ワンシチュエーション・スリラーとなっています。

映画『ホーリー・トイレット』 あらすじ

建築家のフランクが目を覚ますと、そこは横倒しになった仮設トイレ。 頭からは流血し、 右腕には鉄筋が突き刺さって身動きが取れない。 意識を失っていたせいで、なぜこんな状況になったのかも思い出せない。 脱出を試みるも、仮設トイレの周りには解体用のダイナマイトが仕掛けられており、34分後には爆発してしまう。現場はリゾートホテルの建設予定地で、プロジェクトに携わる市長ホルストの取り仕切りによって、盛大な式典 (爆破解体)が行われるようだ。

なんとか脱出をしようと助けを求めるフランクだが、あらゆる障害・不運に襲われ続ける。 やがて記憶が戻りはじめると、 市長ホルストの裏の顔も見えてくるようになり…。

©2021 NEOPOL FILM, KELLNER & ZAPF GBR
©Daniel_Dornhoefer

世の中いろんなシチュエーション・スリラーがありますが、衛生面としてはかなりヤバいのが特長の本作。一方で本作のシチュエーションは、既存のワンシチュエーション映画の中でも馴染みのあるロケーション(トイレ)だと感じました。 

例えばスキー場のリフトに取り残される『フローズン』(10)や、 最近では邦画の『#マンホール』(23)もワンシチュエーションですが、同じ状況はもちろん、場所を再現するのも難しいです。

(↑)スキー場へ行く前に観たくないダントツのシチュエーション・スリラー『フローズン』

何が言いたいかというと『ホーリー・トイレット』は主人公・フランクと同じような場所で本編を観ることが可能では?と考えたのです。ホラーやスリラーは怖いと感じる一方で「でも同じような状況になることはないからなあ・・・」と、どこか他人事のように見ていることがありました。

しかし、本作のシチュエーションはほぼ必ず家にあるトイレです (腕に鉄筋をぶっ刺したり、記憶喪失になったりは無理でしたが)。 

もしかしたら、私たちも何かの拍子でトイレから出られなくなったりするかもしれません。状況は再現できなくても、場所を再現することで見えてくるものがあるかもしれない…。

また昨今はコロナ禍の影響で、サンプルDVDやオンラインでの鑑賞も可能となりました。

筆者は都内に住んでいないので基本オンラインの鑑賞となり、本作も自宅のトイレにPCを持ち込んで鑑賞することが可能です。

というわけで、今回はオンライン試写の特徴を活かして、本作を自宅トイレに(自主)軟禁されながら観たうえでの感想となります。

我が家のホーリー・トイレットがこちら

(必要ないと思いますが) 我が家のトイレはこんな感じ。 幅が狭く、リビングから離れているので冬は寒いです。作中に登場する仮設トイレより狭いのではないでしょうか。

以前は壁に仕事場でもらったカレンダーを飾っていましたが、 用を足すたびに仕事を思い出してイヤになったので捨てました (かわりにドライフラワーを飾ってやりました)

本当は作品の再現度を高めるために、猫のう〇こでも流さずに置いてみようと思ったのですが、おしっ〇しかしてくれませんでした。 

なんなら私も鑑賞前にお腹を下してしまい、全部出してしまったので実現せず…。

【AM8:00】『ホーリー・トイレット』 鑑賞開始

糞ライターの朝は早い。午前6時に起床して朝食・家事・身支度・猫のエサを終わらせます (この間にお腹を下しています)。 

兼業ライターなので、いつも土日が平日の出勤前に作品を鑑賞することが多く、今回も出勤に間に合うように鑑賞します。

ちなみに『ホーリー・トイレット』の上映時間は90分。果たして1時間半もトイレにこもれるのか……。

©2021 NEOPOL FILM, KELLNER & ZAPF GBR
©Daniel_Dornhoefer

『ホーリー・トイレット』の公式サイトでは「エログロ描写が炸裂」とありますが、なんと上映開始1分たらずでセクシーな女性のおっぱ〇が露になるという大サービス。

そしてその1分後にはフランクの腕に鉄骨がぶっ刺さっている地獄がスタートします。

エロとグロの落差が激しいので、脱出を試みては上手くいかないフランクの絶望を演出で追体験させたいのかもしれません。

観客にとってエロはご褒美になるかもですが、フランクにとってエロもまた苦痛の要素になっている点も注目です。

私はあまりグロ耐性がないので、鉄筋が刺さったフランクの傷口を見せられるたびにクラっとしてしまうのですが、これもまだほんの序の口でした…。

【AM8:30頃】意外と観られるスカ○ロシーン

©2021 NEOPOL FILM, KELLNER & ZAPF GBR
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エログロはもちろん、気になるのはやはりスカ描写ではないでしょうか。

絶賛現場で使用されていた仮設トイレなので、それはそれはしっかりう〇こが溜まっています。脱出に使いたい道具に限ってう〇この中に埋もれたり、飛び込んだりするので、う〇この直視は避けて通れません…。

間違っても映画館で見るときは飲食しながら観ないほうがいいです。

一方で、同じようにトイレで本作を観ていても、匂いをイメージしたり、映画で見たう〇こからリアルなう〇こを連想して苦しむようなことはほとんどありませんでした。

良くも悪くもフィクションのう〇ことして認識できることで「気持ち悪っ…もう見るに堪えない…!」ということはなかったです。これも監督の糞の見せ所といったものでしょうか。

スカ○ロライト層やビギナーズ・スカな人も安心してご鑑賞いただけます。

分かりやすい基準を設けるなら『KUSO』よりは全然観やすいスカでした(観やすいスカってなんだ…)

ちなみに30分ほど同じ体制で座っていたためか、足が痺れ始めたので時折立って鑑賞し始めたのがこの頃。映画館の座席の偉大さをトイレで感じる…。

【AM9:00頃】日本カルチャーの使い方がシュールすぎる

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本作はドイツ映画ですが、要所で日本カルチャーを取り入れた演出があります。たとえばタイトルカットでは『HOLY SHIT!』のロゴ上に「本気やばい」の文字が…!

さらに作中のリゾートホテル建設には、日本人の「タケシさん」が融資をしている様子。市長ホルスト(上記画像)はタケシさんに媚を売るのに必死です。

売りまくった結果、景気づけにダイナマイト点火のタイミングで「君が代」を合唱する、絶妙に不謹慎なネタもぶち込んできます(この演出が謎に感動的なのも笑えます。笑っていいのかは謎ですが)。

また劇伴にも和楽器の要素を取り入れる場面があるなど、細かいところで日本カルチャーを入れ込んでいます。

それはいいのですが、いかんせんそのシーンもきわどい場面だったり、よりにもよってなぜ本作で日本カルチャーを取り入れたのか、終始気になって仕方がありませんでした。

日本好きなのかな?好きだとしたら相当歪んだ日本愛ということになりそうです。

………もはや誰も気になっていないであろう筆者の状況はというと、意外と寒さにも慣れ、立ったり座ったりを繰り返しながら鑑賞を続けていました。

本作はトイレが舞台ですが、用を足すシーンが一切ないので、つられて催すこともありません。フツーにトイレで長時間くつろいで映画を観ている人になってしまいました。これが映画の力…!

【AM9:30】『ホーリー・トイレット』 鑑賞終了

鑑賞終了。 意外と90分ずっとトイレで自分を軟禁しながら観ることができました。

本作を見たことで、改めて自宅トイレの清潔さ、自身の健康に感謝しつつ、トイレを後にすることができました。

ずっと密室にいたので、念のため朝日を浴びたのち仕事を始めたのでした…。

というわけで、今回の『ホーリー・トイレット』ですが、見どころをまとめるとーー。

  • う〇こは登場するが目を背けるほどのレベルじゃないので安心
  • エロよりもスカ
  • スカよりもグロ
  • (耐性ない人は)グロ描写はフランクの腕の傷口がきついので注意
  • これでもかというほど可哀そうな目に遭うフランク(の右腕)
  • 市長

後半で登場した”ハイテンション人肉イライラ棒”はぶっ飛びすぎて、グロいのに一周回って笑えます。

あと月並みですが、 鑑賞前にはお手洗いを済ませておくといいかもしれません…!(トイレに行ったら匂いとかいろいろ連想しちゃいそうなので…)

映画『ホーリー・トイレット』作品情報

©2021 NEOPOL FILM, KELLNER & ZAPF GBR
©Daniel_Dornhoefer

監督・脚本:ルーカス・リンカー 
出演:トーマス・ニーハウス、ギデオン・ブルクハルト 

2021年/ドイツ映画/ドイツ語/90分/ビスタ/5.1ch/原題:Ach du Scheisse!/英題:Holy Shit! /日本語字幕:伊勢田京子/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/PG-12/アルバロゴ 

© 2021 NEOPOL FILM, KELLNER & ZAPF GBR 
©Daniel_Dornhoefer 
公式サイト:holy-toilet.com

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