「クワイエット・プレイス:DAY1」が好きだったから過去作と一緒に紹介しようかな!!

ナ月

 みなさまも「でかい音を立てたら死ぬ」というアイデア一本槍で映画を3本も作ってしまったすごいホラー映画「クワイエット・プレイス」シリーズはご存知のことだと思う。
 その3作目、現在公開中の「クワイエット・プレイス:DAY1」に大変グッときてしまったので過去作を振り返りつつDAY1を紹介しようかなという記事だ。

クワイエット・プレイスってどんなの?

「音を立てたら、即死。」という大変最高なキャッチコピーで2018年めちゃめちゃヒットしたホラー映画、シリーズ1作目の「クワイエット・プレイス」
 音を立てたら猛スピードで殺しにくる「何か」が地球にはびこっていて、荒廃しきった地球でその何かに怯えながら生活するある家族やその辺の人々を描いたお話。超面白い。

「音を立てたら、即死。」なので基本的に静かな場面が多いが、静かな中にずっと緊張感が漂っていて大変ハラハラする。そして何かがくる時の「音!! ドーーーーーン!! 何かです!! 殺しに参りました!!」という感じが静けさからのギャップでびっくり効果倍増。最高。シリーズを通してこの魅力がある。

 あと「音を立てたら、即死。」ルールを見せつけるためにこういう映画ならだいたいなんだかんだで助かる子供を最初に殺してみせる本気っぷりで俺はかなり心を掴まれてしまった。

 まあそれ以降は言うほど音を立てたら即死でもなくなるのだけど。

「音を立てたら、即死。」という良すぎるキャッチコピーの続編「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」

 1作目でやることやり尽くしたでしょ、続編なんて何をするつもりだよと思っていたら家族に前作で誕生した新生児が加わることで沈黙生活難易度がめちゃめちゃに上がるという内容だった。
「何か」のビジュアルも前作よりかなりしっかり見せてくれるのが嬉しい。

そして3作目「クワイエット・プレイス DAY1」

画像は公式予告編より引用

 現在(この記事が公開された頃)公開中の3作目が「クワイエット・プレイス DAY1」
 本当にすごい、「でかい音を立てたら死ぬ」というネタだけで映画3本作っちゃったよ……。
 2作目の「超即死」もどうかしていたけど今作の「音を立てたら”即”即死」という、ちょっといくところまでいったな思ってしまうようなキャッチコピーも良い。
 そしてこの大丈夫かよと思ってしまうようなキャッチコピーからは想像できないほど刺さって大好きな映画になってしまった。ネタバレは避けつつ魅力を紹介したい。

どんな映画なのか

 DAY1というタイトルから想像できる通り、本作は「クワイエット・プレイス」シリーズの時系列で一番初めの話になる。地球にあの音出したやつぶっ殺し星人こと「何か」が現れた初日からの出来事を描く作品だ。
 騒音に満ちた街ニューヨークが「何か」の登場によってボコボコになって次第に静かになり、音を立てたら即死シティに変わっていく映像はかなり楽しい。

多分世界一うるさい街ニューヨーク。画像は公式予告編より引用

DAY1好きなところ「主人公の目的」

 本作の主人公は難病を抱えていて余命わずかな女性だ。「何か」が襲来する前からかなり絶望している。よって1作目2作目の主人公のような「絶望的だけど絶対家族と生きてやんぞ!」みたいなスタンスではない。

主人公と猫ちゃん。画像は公式予告編より引用

 そんな境遇のところに突如「何か」が現れて街ごとしっちゃかめっちゃかになってしまう。
「音を立てたら死ぬ」メチャクチャな世界になってしまった上に、そもそも余命があんまりない。どう考えても近いうちに死ぬ彼女は「どうせ死ぬなら死ぬ前にもう一度思い出のピザ屋でピザを食べたい」という思いで行動していく。
 音を立てたら死ぬのにピザ屋にたどり着けるのか。そもそもこんな状況でピザ屋が開いているのか。でもピザだけが今の彼女にとっての希望なので何度も死にそうになりながらピザ屋を目指していく。

 この設定がかなり刺さってしまった。「絶望的でもうダメだけど最後は最高にしましょうね」みたいな物語が好きで、まさかそんな話が「クワイエット・プレイス」シリーズから出てくるとは思ってもみなかったので不意打ち的に大好きな映画になってしまった。
 映画館からの帰り道でピザを買ってしまうほどよかった。

DAY1好きなところ「猫ちゃん」

 主人公のたった一人の家族として猫ちゃんが出てくる。この猫ちゃんがまた良い。「猫ちゃんなんか連れてたら即死じゃないの!? 嫌だよ俺!!」と思っていたが、この猫ちゃんが思った以上に賢くて、あと本当に可愛い。

 意外にも猫ちゃんは前作の赤子みたいなハラハラ要因ではなく、癒しや暖かみの象徴になっている。猫ちゃんの「大丈夫だ人間ども、今安心ポイントですよ」と言わんばかりのゴロゴロとした喉音がハラハラしっぱなしの登場人物や観客の心を落ち着かせてくれる。
 それはそれとして物音で「何か」に殺されちゃうんじゃないかと心配になるシーンよりも別の要因で死ぬんじゃないか心配になるシーンの方がたくさんあった。

DAY1好きなところ「何かこと音出したやつぶっ殺し星人マシマシ」

「何か」がいっぱい。画像は公式予告編より引用

 DAY1はシリーズで一番「何か」こと音出したやつぶっ殺し星人がいっぱい出てきてその姿をバッチリ見せてくれる!!!! やったー!!!! あいつのデザイン大好き!!!!
 本当にいっぱい出てくるし大活躍する。DAY1だからまだルールが飲み込めてない人間がドバドバ殺されるぞ。「何か」たち自身も地球に来たばっかりでもっと戸惑ってもよさそうなものだけど、かなり迷いなく殺す。
 こいつらの登場を最初人類はどう封じ込めようとしたのか、などもわかって嬉しい。もちろんその後どうなるかは1作目2作目でわかっているのだけど。
 俺はかなりのめり込んで見ていたので静かなシーンで近くに座ってるおじさんがくしゃみをした時は死んだかと思った。

まあ、くしゃみは仕方ない。画像は公式予告編より引用

見よう、クワイエット・プレイス

 見よう、クワイエット・プレイス。「大きな音がドーン!! 怖い!!」みたいなタイプのホラーが好きならおすすめできるシリーズだ。
 お化けや殺人鬼などのしっとり系ホラーではなく「モンスターがドーン! 即死! あー怖かったね」系ホラーなので怖すぎて眠れなくなるみたいなことも多分ないと思う。アトラクション気分で見ていただきたい。

 べつに過去作の知識なんか必要ないので今劇場でやってるDAY1から見ても全然大丈夫だぞ!! 見ようね!!

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