SF、ホラー、サスペンスなどのジャンル映画を特化して扱う「世界三大ファンタスティック映画祭」の1つ『シッチェス映画祭』。
そのシッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション』は今年で7回目の開催を迎え、恒例行事になりつつある映画イベントだ。
なんといっても非常に強烈で「濃い」ラインナップが魅力の本イベント。公開される6作品の、古川登志夫によるハイテンションなナレーションの予告編が解禁された。
これまで中尾隆聖や千葉繁、大塚芳忠ら大御所声優がナレーションを担当してきた本映画祭の予告編に今年は、満を持して古川登志夫が登場し、公開作品のテイストに合わせたナレーションでそのあらすじを紹介する。
予告編とタイトルだけでも既に面白いラインナップだが、ロブ・ゾンビ監督デビュー作の『マーダー・ライド・ショー』シリーズの最新作である『スリー・フロム・ヘル』や3人のサイコパスと人喰い犬からエンドレスに襲撃を受ける夫婦の姿を描くホラー『ココディ・ココダ』、凶暴化した介護犬と少女の闘いを描く『VS 狂犬』など強烈な作品が多く、今から期待が高まる。
どれか1作品でもビビッと来た方はぜひ公開期間中に劇場に足を運ぼう!
限界突破な作品一覧は以下の通り。
「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション 2020」公開作品
『スリー・フロム・ヘル』3 FROM HELL
ロブ・ゾンビ監督が『マーダー・ライド・ショー』『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』に続いて贈るシリーズ第三弾。殺戮大好き一家のキャプテン・スポールディング、オーティス、ベイビーは警官隊の銃撃から生き残り、刑務所に入れられる。死刑を逃れたオーティスとベイビーはオーティスの腹違いの兄弟フォクシーの協力で脱獄しメキシコを目指す。狂気度を増した殺人行脚が繰り広げられる血塗れのロードムービー。
© 2020 Lions Gate Entertainment Inc.
『ザ・ヴィジル 夜伽』THE VIGIL
ユダヤ教の信仰を捨てた若者ヤコブは、死人の棺を一晩見守るというユダヤ教の慣例にある役割を謝礼目当てで引き受ける。しかし認知症を患う未亡人は何かにひどく怯えており、ヤコブもまた恐るべき存在と対峙していることに気づく。ジャンルとしてのオカルトホラーに、ユダヤ教やホロコーストの歴史を組み合わせた異色作。本作が長編監督デビューとなるキース・トーマスによる、見えないものへの恐怖をじわじわと煽る演出が冴えわたる。
© 2019 The Vigil Movie, LLC.
『とっととくたばれ』WHY DON’T YOU JUST DIE! (PAPA, SDOKHNI!)
恋人の父親を殺そうと決意した若者、そう簡単には殺られない筋金入りの悪徳刑事、そんな父親への復讐心を秘めた娘、それぞれの殺意がひとつのアパートメントで激突し、血しぶき舞い散るバイオレンスバトルになだれ込む。激痛もののゴア描写をポップな映像とブラックユーモアで包み込むハイテンションなコメディスリラー。 “ロシアのタランティーノかパク・チャヌク”と激賞されたロシアの新鋭監督キリル・ソコロフの長編デビュー作。
©2018 WHITE MIRROR FILM COMPANY
『ココディ・ココダ』KOKO-DI KOKO-DA
愛娘を亡くした夫婦が2人の関係を修復しようとキャンプに出かけるが、3人のサイコパスと人喰い犬に襲われて惨殺される。それもエンドレスに何度も……。『恋はデジャ・ブ』や『ハッピー・デス・デイ』に似た“時間のループ”を使ったシュールなホラー。監督はデビュー作『いつも心はジャイアント』が絶賛を浴びたスウェーデンの俊英ヨハネス・ニホーム。殺人者役のペーテル・ベッリ は60年代のデンマークで人気を博したロック歌手。
©2019 JOHANNES NYHOLM PRODUKTION,
『VS 狂犬』 CUERDAS (ROPES)
交通事故で四肢麻痺になった少女エレナ。介護犬のアトスと林の中の一軒家で暮らすことになるが、アトスが謎のウイルスに感染してしまった! 片方の腕しか動かせず自動車椅子に頼るしかないエレナに、凶暴化した愛犬が襲いかかる。 密室空間での人間 VS 狂犬の壮絶バトルを描くサバイバルホラー。主演のパウ ラ・デル・リオは撮影当時 18 歳。彼女に惚れ込んだ監督が脚本の年齢設定が変更をしてまで起用したことも納得の熱演を披露。
©2019 SUBETE AL TREN
『恐怖ノ黒電波』BINA (THE ANTENNA)
ディストピアと化したトルコ。政府の主導で、古い高層アパートのテレビアン テナが新設される。政府のプロパガンダをすべての住人に提供するためだ。しか し作業をしたエンジニアが不可解な死を遂げ、裏に隠された邪悪な意図が浮かび 上がる。独裁体制が強まるトルコの現実を反映した社会派スリラー。ジョージ・ オーウェルの「1984 年」的管理社会の恐怖が、摩訶不思議な展開とこだわり抜 いた精緻なビジュアルで綴られる悪夢的スリラー。
イベント概要
「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション 2020」
■会場・会期
ヒューマントラストシネマ渋谷:10月30日(金)~11月12日(木)
シネマスコーレ:今秋開催
シネ・リーブル梅田:10月30日(金)~11月12 日(木)
■料金:当日一般:1,600 円/専門・大学生、シニア:1,200 円/高校生以下:1,000 円
■公式サイト: https://www.shochiku.co.jp/sitgesfanta/
■配給・宣伝:ブラウニー
■協力:松竹
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