スターウォーズピンボールVRが異常に面白い

ナ月

 スタンドアローンで遊べるVRヘッドセット、Meta Quest2の対応ゲームに『Star Wars™ Pinball VR』というのがある。ピンボールゲームで有名なZEN STUDIOSが手がけている。

 VRでピンボールゲームといってもあまりピンとこないかもしれないが、どういうことなのかは見ればわかる。

 こんな感じでVR空間に実物大のピンボール台がドンと置いてあって、それを無心でパチパチと遊ぶことができる。そういうゲームだ。地味なようでいてめちゃめちゃ面白い。
 VRピンボールは「ピンボールで遊んでみたいけどそんなの近くにないよ」「奇跡的に近所にピンボールあるけど、知らん人が後ろから覗き込んできたりすると耐えられないよ」というような人にうってつけだ。
 自分の部屋で一人黙々とピンボールにうちこむことができる。どれだけヘタクソでも人目を気にすることはない。待ってる人と交代する必要もない。最高。

 操作も本物さながら。プランジャーを手で引いてボールを射出(ボタンで自動射出もできる)、台両側のボタンを押してフリッパーをパタパタさせてボールを弾いて遊ぶ。
 べつに台の両側に手を添えていなくても、左右のコントローラーのボタンを押せばフリッパーの操作ができる。自由に楽な姿勢で遊ぶこともできる。これはVRならではだろう。やろうと思えば踊り狂いながらピンボールが遊べる。
 また、ピンボールには台の揺れ検知にひっかからない程度に台を揺らしてボールをコントロールする「ナッジ」や「ナッジング」と呼ばれるちょっと乱暴な技がある。これも再現されている。コントローラーを振ったり、ピンボール台を叩くことでナッジができる。上手くいくとかなり楽しい。
 ただこのモーションコントロールによるナッジをオンにすると、狙ってないのにナッジ判定になることも多い。俺はモーションでのナッジはオフにして遊んでいる。その場合でもスティック操作でナッジができる。うまいこと揺らそう。

 台の種類は10種類。EP4~6の映画をモチーフにした台や、マンダロリアンシリーズをイメージした台。他にもハン・ソロやドロイドたちなどキャラクターをモチーフにした台など、それぞれデザインやギミックだけでなくBGMや効果音に至る細部まで工夫が凝らされていて楽しい。

 これはエピソード6の台。エンドアの戦いをイメージした台だ。プランジャーがイウォークの丸太の罠のやつみたいで良い。(あのイウォークの丸太の罠のやつってなんか正式名称があるんですか)

 ハン・ソロをイメージした台。あの外伝映画ではなくキャラクターをイメージした台だ。台の左右で小さいハン・ソロとチューバッカが動いていて可愛い。中央のC-3POが目をひく。そんな可哀想な位置に置かなくても。

 さっきVRだから人目を気にせず一人で黙々と遊べるというようなことを書いた。人に覗き込まれるのが嫌な人にうってつけとも書いた。これは正しくもあるのだが、微妙に嘘でもある。いや、嘘というわけでもないのだけど。
 さっきからチラチラと見えているのでお気づきの方もいるかもしれない。このゲームはすごい。

 めちゃめちゃ登場人物本人が台の横から見てくるのだ。これは「MASTERS OF THE FORCE」というジェダイやシスのフォースの使い手をイメージした台。パルパティーン皇帝に見られながらやるピンボールってなんだよ。そんなことあるかよ。

 反対側にはヨーダがいる。あんまり興味なさそう。見えないだろうし。

 マンダロリアンの台ではグローグーがふわふわ浮いている。可愛いね。この台ではBGMもマンダロリアン仕様になる。

 マンドーもいる。立っていたり飛んだりグローグーを構ったりしている。俺は本人がそこにいるのに本人モチーフのピンボールを夢中でパチパチやる異常者になってしまう。

 エピソード5、帝国の逆襲の台ではベイダー卿が出てくる。ベイダー卿に圧をかけられながらやるピンボール。怖い。

 ルークもいる。こちらもこちらで時々ライトセーバーを振り回したりしてかっこいいけど怖い。

 もう一つ面白い機能がある。小さくなってピンボール台に入ったかのような視点で遊ぶことができる。正直遊びやすくはないが、デカいフリッパーがデカいボールをバコバコ打ち返す様を間近で見るのは大迫力でかなり楽しい。これは一度体験してみてほしい。

 ピンボール台の内側の作り込みをよく観察できるのも楽しい。さっきピンボール台の中にいたチューバッカが等身大になり、さらに外からデカデカチューバッカが覗き込んでくる。すごい。どういう状況だ。

 ピンボール台がある部屋の中は自由に動き回ることができる。この部屋がかなりいい。スーパー金持ちのスターウォーズオタクの部屋といった風情だ。1/1スケールのスピーダーバイク置いても狭くならない部屋に住みたい。

 でっかいAT-ATのジオラマ。良いなあ。こんなの置いていい部屋に住みたい。

 外にはでっかいAT-ST。なんだこの家。AT-STにお出迎えされる生活したい。

 部屋中にある額縁には、ゲームで獲得したポスターを飾ることができる。とりあえず推しを飾った。

 R2-D2のジュークボックス可愛い。これもただの飾りではなく、ゲームで獲得した曲を再生できる。

 他にも、獲得したヘルメットやライトセーバーを飾る棚。

 等身大フィギュアなど。黙々とピンボールで遊んでいるうちに次々とアンロックされていく。理想のスターウォーズオタク部屋を作る楽しみもある。
 このゲームは「スーパー金持ちのスターウォーズオタクなら実現できるかもしれない夢の部屋」の加減があまりにも絶妙。

 VR空間で黙々とスターウォーズのピンボールを遊んで、理想のスターウォーズオタク部屋を作るゲーム『Star Wars™ Pinball VR』地味ながらこだわりが異常でめちゃめちゃ没入できる。楽しいぞ。
 現在2570円だが1プレイ100円換算だと26回遊べば元がとれる。買おう。そして遊ぼう。黙々とピンボールをやろう。

 スターウォーズのVRゲームはこっちもおすすめ。

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