【おすすめ度付】今話題のゲッターロボ手を付けるならどこから?なにから?

少し前から推しの子×ゲッターの影響なのか、ゲッター関連の絵とかコラとかMADがSNSとかでめっちゃ見かけるようになりましたね。

良い時代です。

こちらのツイートから派生したMADがニコニコに投稿されたり、水木一郎公式アカウントが声明を出したり…所謂「お祭り」としては大きなムーブになっています。

そして、驚くことにここからゲッターに入る人が増えているという噂もあって、ムービーナーズ改めゲッターロボ大好き編集部としてはこの機を逃すわけにはいかない!
どさくさに紛れてゲッターロボを紹介します!

現存するゲッターの漫画とアニメ(2023年5月時点)

そもそも紹介するぐらい種類があるのか?と思う人もいるでしょう。
ゲッターロボは現在漫画作品が15種類以上、アニメが10種類と入口がやたら多い。しかも、多くの作品が世界観を共有していないという厄介っぷり…。スターウォーズの比じゃないレベルで「どこから入ればいいのやら」となるでしょう。

そんな迷ってる方に朗報です。編集部は漫画もアニメも全部の作品を通っているので紹介できます!
ただ、判定に難しい作品も当然あるので好きな人はごめんなさい・・・。

どうやって紹介するか悩ましいので今回は作品発表時系列で紹介していきます。
ただ、流石に量が多すぎるのでかなり絞ります!
具体的には漫画では作者である石川賢没後のものは含みません。理由としては基本的にはそれ以前のものとは交わらない事が多い(交わるのもありますが)のと、結構単独で楽しめるのでゲッター入門向きかは怪しい(ある意味そこから興味を持つって意味では入口向きかも?)ので今回は含まず紹介していきます。

その前に、大分入り組んでるので軽めに作品ごとの相関図をお見せしましょう。

ね?入り組んでるでしょ?
それでは紹介していくぞ!

アニメ版ゲッターロボ(1974)

©ダイナミック企画・東映アニメーション

原点のアニメであり、当時としては流行し始めたメディアミックスを取り入れた本作。漫画版もありますが、それは後に…。
日本初の変形合体ロボという、今のロボットアニメでは当たり前の事を最初にやった凄い作品でもある。

内容としては、思い入れのある人には申し訳ないけどやっぱり今現代観るには少し厳しい場面が多い(当たり前だけど50年近く前の作品なので)
ただ、この初代を観ていて凄い感動したのは神谷明の声が凄い良い!
スーパーロボット大戦でもこの初代ゲッターロボの声をやられるのだが、そちらはそちらでとても良い!のだけど、やはり当時の声の良さは段違いで良い…。
ロボットアニメ、ゲッターロボ両面の歴史のキーパーソン的な作品なので、昔のアニメをすんなり観れるならおすすめ。

ただ、このゲッターロボの世界観は続編の「ゲッターロボG」までなので後に派生していく事が無いから一旦置いておいてもいいでしょう。

漫画版ゲッターロボ(1974)

メディアミックス展開の初代ゲッターロボの漫画。所謂「ゲッターロボサーガ」と言われるようになる方の作品で、ゲッターロボのエネルギーに使われるゲッター線が物語性を持つことになっていくという点がある。
アニメ版を軽視するわけではないが、今まで続くゲッターロボのイメージはこの「ゲッターロボサーガ」から生まれたので出来れば通って欲しい1作目だ。

キャラ設定もアニメ版と大きく違っていて、全員野蛮…というわけではなく結構話数毎にキャラがブレる。特に隼人は最初「隼人の校舎」という、校舎を不良仲間と占拠したり目や耳を素手で千切ったりするヤバすぎる面があったのだが、段々アニメと統合されて行ったのかクールキャラに。
竜馬もワイルドなキャラだけど、アニメのような優等生とまではいかないけど比較的まともになっていく。

ストーリーもアニメ以上に重く、途中主人公の竜馬が重症の末行方不明になり現れたと思ったら洗脳されたり、その穴を埋めるべくムサシがゲッターを暴走させて自爆するといったかなりハードな路線。(アニメもそれに近いけど、漫画版は絵面が凄い…)

読んでほしい!のだけど、実はこのゲッターロボサーガは残念ながらkindleにはなっていない。電子書籍化しているのだが、一部のサービスのみ?
書籍自体はバージョンによってプレ値になっているので調べてみてもいいかもしれない。集めやすいのは双葉文庫版で、こちらは加筆もちゃんとされている。

小学三年生版ゲッターロボ(1974)

これは石川賢のものとは違う桜多吾作の描いたゲッターロボ。当時は作者の違う漫画がいくつもあったりしたので、今でこそ違和感はあるかもしれないけど当時はままある感じだ。
あまり話題に上らないが、この桜多吾作のコミカライズは素晴らしい!
脱線するが、マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーのコミカライズもやっているがそちらも素晴らしい漫画になっていて大本を知っているほど衝撃の展開になっていく。

こちらもある程度ゲッターロボを知ってからの方が良いだろう。
今メジャーでないのは決して作品としてダメだったとか闇に葬られたわけではなく、あくまで石川賢版をベースに後の作品が作られていったからというのもある。
ちなみにゲッターロボ大決戦ワイド版という本に収録されたりもしているのでちゃんと読める。(こちらも電子書籍無し)

面白いのだが、入り口としてはあまりおすすめできないかも。

アニメ版ゲッターロボG(1975)

©ダイナミック企画・東映アニメーション

ゲッターロボ(74)からの続編で、主役機もゲッターロボからゲッターロボGに乗り換える。
この乗り換えするというのも当時にしてみれば画期的で、マジンガーZからグレートマジンガーへ変わる時主人公が変わるのが普通なのだがゲッターロボではムサシを除き変わっていない。
前作の項でも触れたがゲッターロボというのが非常にエポックメイキングな作品であったかがよくわかる。

だが、前作の項目でも言った通り50年近く前の作品なので今観るのはややしんどめ。ただ、シャインスパークを始めて使う回は是非観て欲しい。緊張感があって凄い好き。

漫画版ゲッターロボG(1975)

漫画版ゲッターロボ(74)の続編で、結構色々加筆されたりする作品なので媒体によって印象も変わる。
今回は双葉社のゲッターロボサーガ準拠で話していく。
話がシームレスになっていて、前作のボスであるゴールの対決からゲッターロボGが登場する。
また、このアニメ版では情けない死に方のゴールが漫画版では情けなさの意味合いが違っていてなんならカッコよさすらある。

個人的に前作同様おすすめで、特に加筆された双葉社版の宇宙での決戦は作画含めて熱いので是非。

小学三年生版ゲッターロボG(1975)

小学三年生版ゲッターロボ(74)の続編で、桜多吾作らしいとんでもないラストを迎える。
ある意味それが極まっているのが桜多吾作版グレンダイザーなのだが、それに比べるとまだありそう…という感じ。

読んでほしいけどこちらも前作同様色々漁ってから読んでほしい。

アニメ版ゲッターロボ號(1991)

一気に年代が90年代に飛んできました。アニメとしても現代…とまではいきませんが観やすい感じに。90年代に入ったのでギリギリ1号影がついて場面によっては2号影も入っているからデザイン面等の古さはありますが要所の作画は結構現代的。

肝心の内容ですが、どこからも繋がらず、どこへも繋がっていない単独のテレビシリーズ。
元々マジンガーシリーズとして企画されてた影響もあったのかあまりゲッターロボ感もない。というか、そもそもゲッター線で動いてない。

後にもつながらないっていう乱暴な言い方だけど、あんまりゲッターロボとしておすすめするものでもないからおすすめ度低め。

でも個人的にかなり好きな部分が多くて、最初は画像のようなカラフルさもなく戦闘機同士の合体も無い。あくまで試作品としてのロボットをなんとか戦闘で使えるように武装を追加したりしてようやく1クール終わるころにゲッターロボのように改修される。
この、段々と強く改造されていくのめちゃ良くないですか?

あと、アニメ版の號のここ!

このパーツいいよね…

漫画版ゲッターロボ號(1991)

アニメ版とは全く違う設定で、石川賢のゲッターロボサーガの一つ。なので漫画版ゲッターロボG(75)の続編である。
ゲッターロボのパイロットである隼人が博士ポジションになっていたり、デザインはアニメに近いものになっているのでゲッターロボ感が無いのだがちゃんとそれにも理由が設けられているのが見事。

特にここからゲッター線に物語性がつく事になるので「はじまった!」となること請け合い。
有名な「わかってきたぞ」もここから

ここから先の作品(OVA含め)に影響を大きく与えた作品でもあり、出来れば触れて欲しい…のだけどやっぱり電子書籍は一部のみ。

漫画版真ゲッターロボ(1997)

ゲッターロボサーガの1つで、こちらは発表時期はゲッターロボ號より後だけど、ゲッターロボ號の前日譚となっている。
単独でも十分楽しめるけど、何故初代ゲッターチームが分かれる事になったのかが分かってしまうので読むならゲッターロボ號からがおすすめ。(そこそこ矛盾も生まれてるので単独で読んでも可)

タイトルの真ゲッターロボはゲッターロボ號からの登場だが、星を手づかみしそうな巨大すぎるゲッターロボ「ゲッターエンペラー」はここから登場
また、この真ゲッターロボシリーズはスーパーロボット大戦アンソロジーに掲載されていて、マジンカイザーのコミカライズもあったりアンソロジーだけどオリジンが載ってるという不思議な時代だった(確かスパロボFぐらいのアンソロジーだったはず)

真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日(1998)

今やゲッターロボと言えばこの作品を指す人も多い、現代のゲッターロボのスタンダードにまで上り詰めたと言っていい通称チェンゲ。
真ゲッターロボを乗機として、今までのどのシリーズとも繋がらないが登場人物の名前や経歴は近いものがあったりそれを逆手に取っていたり。
新規から入った人も勿論、古参にも(反発する部分もあったが)ある程度受け入れられた。
声優も一新し、よく4話から作画が悪くなるとネタにされる作画も3話まではOVAとしても特別ズバ抜けているだけで、4話以降も当時のOVA基準あるので実は悪くない(TVシリーズ以上劇場版未満になっている)

そういった意味で一番入りやすく、1クール分と見ごたえもあるのおススメ

真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ(2000)

この作品が今MADで有名になったやつです。
OVAシリーズの一つですが、チェンゲとは世界観が異なり話数も4話とかなり短めです。
内容もゲッターロボの基礎をやってるような作品で、入りやすくはあります。
ただ、過去作品のオマージュが多くてこの作品としての独自性がやや薄かったり、OVAなのにTVアニメの作画レベル(2000年代基準)で作画も良くないという事。

そこさえ抜けば、基礎知識やオマージュがふんだんにあるのでかなりおすすめの作品です。

漫画版ゲッターロボ アーク(2001)

ゲッターロボサーガ最新作にして最終作になった本作。漫画版ゲッターロボ號の続編で、遂に漫画版真ゲッターロボやゲッターロボ號で語られた一端が遂に明らかに!…とは残念ながらならず雑誌の廃刊等が重なりここから!という場面で終わってしまった。
のだけど、本作で明らかになった事も多くあったり相変わらず風呂敷を広げるのが上手くてワクワクして読んでしまう。
もうここまで来たらゲッターロボサーガ全部読もう!

新ゲッターロボ (2004)

OVAシリーズの最終作かつ、既存のゲッターロボではなく新しいデザインのゲッターロボが登場。でも、話も実にぶっ飛んでいて石川賢っぽい作風で個人的にはかなりおすすめ。
ただ、全体を見た時にやっぱり単独かつ繋がりが無い。ゲッターらしさが強いからおすすめではあるけど最初に見る感じでもない。

話数的にも見やすいし、話も面白いので2番目か3番目ぐらいに触れて欲しい。

アニメ版ゲッターロボアーク (2021)

メディアミックスではなく、現状唯一の石川賢版アニメ化作品。
オリジナル展開や合間に挟む行間的な要素は良いのだが、如何せん作画が悪く当時は結構叩かれ気味だったし新規には当然入り込む余地も無かった。

原作愛は感じられたのだけど、クオリティは決して高くなく作画以外の面でもテンポの悪さや作劇的な部分のクオリティはいまいちだった。
更にゲッターロボサーガの一番後ろという意味でも最初に入るにはなかなか難しい作品だ。
そういう意味でゲッターロボというコンテンツが好きになったら追っ掛けて欲しい。
ということで今回紹介する中でも最後の方に観るのをおすすめ。

結局どう見ればいいの

色々紹介してきましたが、結局どれ観ればいいのという方にまとめです。
漫画ながら『石川賢版のゲッターロボ』から発表順がおすすめ、アニメなら『真ゲッターロボ 世界最後の日』から。
それを観てから、『新ゲッターロボ』や『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』のOVAで原点を知りたいならアニメ版『ゲッターロボ』で、変わり種がよくなってきたら『小学三年生版ゲッターロボ』等他の作品を…。

今回紹介した作品以外にも様々な展開をしているので是非ゲッターに触れていってください!

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