モーガン・スパーロックの30デイズ/スーパーサイズ・ミーの監督による「ひとり電波少年」的プロジェクト

2004年に公開され話題になったドキュメンタリー作品『スーパーサイズ・ミー』

監督であるモーガンスパーロック自身が「1日3食、30日間マクドナルドのみ」を食べて生活するという体当たりドキュメンタリー映画で、彼はその30日間で体重は11キロ増加、体脂肪率は11%から18%に、躁鬱、性欲減退、脂肪肝などの健康被害が生じた。
ファストフードが引き起こす健康被害について警鐘を鳴らすショッキングな内容のため世界中で話題になり、アカデミー賞の優秀ドキュメンタリー映画部門にもノミネートされた。

そして『スーパーサイズ・ミー』の続編として2019年に公開された『スーパー・サイズ・ミー2:ホーリー・チキン!』

1作目がファストフード業界に与えた影響は大きく、タイトルにもなっている「スーパーサイズ」1は撤廃され、マクドナルド以外のファストフード企業は健康志向な商品展開やプロモーションを行うようになった。
そこでスパーロック監督が目をつけたのは「チキン」の存在で、健康志向の代名詞として扱われるようなチキンについて業界にメスを入れていく。そのような内容となっている。
2作目ホーリーチキンでは、監督自らがファストフード店をオープンすることが主軸になっており、1作目のような「体を張っている感」が少なく、スパーロック監督の持ち味が減っていたように感じた。
そこで今回は、『スーパーサイズ・ミー』だけではないスパーロック監督の体を張った体当たりドキュメンタリー作品を紹介しよう。

モーガン・スパーロックの30デイズ

『スーパーサイズ・ミー』での「30日マック生活」と同様のスタイルで、いくつものテーマで「30日◯◯生活」を実践する体当たりドキュメンタリー『30デイズ』

本作は映画ではなくTVシリーズ作品のため各話50分弱で見やすく、またスパーロック監督以外も出演することが『スーパーサイズ・ミー』とは異なる。
1stシーズン各話のテーマは以下の通り

  1. 最低賃金で30日間
  2. アンチエイジングで30日間
  3. イスラム修行を30日間
  4. ゲイと一緒に30日間
  5. 自給自足で30日間
  6. 酒浸りで30日間

第1話「最低賃金で30日間」はスパーロック本人が、最低賃金(時給5ドル15セント)で労働をしつつ精神がすり減っていく様子が描かれた。終盤では精神のみならず身体にも悪影響が表れ、アメリカの公的医療保険制度の問題点についても言及される。
『スーパーサイズ・ミー』とは逆に、健康に良いとされるサプリメントをバカみたいに飲みまくる第2話「アンチエイジングで30日間」や、はじめはゲイのルームメイトに嫌悪感をむき出しにしていた敬虔なクリスチャンで保守的な男性が、違いを受け入れルームメイトと絆を深めていく第4話「ゲイと一緒に30日間」など、アメリカが抱える社会問題にメスを入れるドキュメンタリーにエンターテインメント性を持たせる手法で人気を博したスパーロックらしい作品として、娯楽作品としても非常に面白く仕上がっている本作。
2ndシーズンでは「刑務所で30日間」や「不法移民と30日間」など体当たり度も上がっている。

90年代に大ヒットした『進め!電波少年』を彷彿とさせる体当たり企画に、日本では「ひとり電波少年」という異名も持つモーガンスパーロックの魅力が詰まった本作。
TVシリーズのためやや知名度が低いが、『スーパーサイズ・ミー』や『電波少年』のような体当たり企画が好きな方にはオススメのシリーズ。

先日受けた血液検査で「脂肪肝」と診断され『スーパーサイズ・ミー』を思い出したので紹介したよ。
医者からは「酒飲むな、運動しろ」と言われています。
みんなも「脂肪肝」には気をつけような!

  1. 日本にはないラージサイズより上のサイズ

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