「子どもの頃、コロコロじゃなくてボンボンを選んだ人はオタクになる」なんてよく聞きますが、皆さんは自分がいつオタクになったか覚えていますか?
僕が決定的にオタクの道へ踏み出したのは、忘れもしない小学5年生の冬……。クリスマスプレゼントにPCエンジンDuo-Rを買ってもらった時、確実に一歩踏み込んでいました。
それまでゲームと言えば、ドット絵の小さなキャラがわちゃわちゃ動くもの程度の認識だったのが、アニメさながらのど迫力なビジュアルシーン(当時はムービーでなくそう呼ばれていた)が展開されるPCエンジンのゲームに圧倒されたもんです。
僕がプレイしたPCエンジンのゲームの中で、特に印象に残っているのが『コズミック・ファンタジー』というRPG。今回は、オリジナル版の『1』と『2』が同時収録されている、エディアから発売された『コズミック・ファンタジーCOLLECTION』のニンテンドースイッチ版をご紹介します!
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『コズミック・ファンタジー』とは、1990年に日本テレネットから発売されたSF要素のあるRPGだ。
高山みなみさんや関俊彦さんといった、当時から既に大人気だった豪華キャストを起用したことでも話題を呼んでいた。が、小学生の僕が本作を手に取った理由は別にある。
それは……ゲーム中にお色気シーンが登場するからだ!
パソコンなんて持っていない小学生がエロ要素を手に入れる手段は限られていた。『コズミック・ファンタジー』ならパッケージは普通のRPGだし、年齢制限もない。
当時の僕が唯一合法的に所持可能なエロ要素だったのだ。
といっても、お色気要素は本作の魅力の一要素に過ぎない。
内容は前述の通り、銀河の平和を守るコズミックハンター・ユウを主人公とした、SF要素のある王道RPGだ。
当時は、RPGとしてもしっかり楽しんでいた。本当だ。
難点を言うとロード時間がやたらと長く、敵とエンカウントしてからバトルが始まるまで10秒近く、長い時ならもっとかかっていたと思う。
それが『コズミック・ファンタジーCOLLECTION』ではこの通り!爆速ロードだ!
オリジナル版をプレイしていた人なら、この爆速ロードだけで買う価値があるだろう。当時はそれくらい、長く辛いロードだったのだ。
プレイするのは20年以上ぶりだけど、爆速ロードのおかげでサクサク進むな。オリジナル版はエンカウント率がやたら高かったけど、『コズミック・ファンタジーCOLLECTION』では、調整されているのかそこまで高く感じないな。
基本的な部分はオリジナル版のままなので、最初のザコ敵でさえもやたら強かったり、意識的にレベル上げをしないと即死させられたりと、いかにも昔のゲームって感じが今では新鮮だなあ。
ちなみにこちらは、小学生の頃の僕が一目惚れをした、魔法使いの卵のアニーちゃんだ。今見てもめっちゃ可愛いな!
ただ、加入後すぐ離脱しちゃうので、当時は愕然としたもんだ(その後再加入する)追い打ちをかけるように、所有アイテムも容赦なく持っていってしまい、ダブルで愕然としていた。
『1』の主人公であるユウは、銀河の平和を守るコズミックハンターとして、仲間との出会いを経て、様々な敵と戦っていく。
もちろんお色気要素もしっかりあるぞ!
ちなみにメニュー画面では、サウンドモードやビジュアルモードが最初から閲覧可能だ。つまりお色気シーンも見放題ってことだ!
オリジナル版にもデバッグモードの裏技があったので、お色気シーンはいつでも見放題だった。「開発スタッフわかってる~!」と感謝したもんだったな。
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『1』と『2』合わせて20時間ほどでクリア出来ました。当時は、前述のロード時間のせいもあって、クリアまでに半年ほどかかっていました。
ロード時間の短縮以外は、良くも悪くも基本的に当時のままだったと思います。ゲーム中のセーブ以外にも、どこでもセーブ出来る機能くらいは欲しかったですね。
ストーリーやシステムにやや大味なところもありましたが、懐かしさも手伝って最後まで一気に楽しめました。
ちなみに『コズミック・ファンタジー3』以降のお色気シーンでは、大事な部分がきっちり描写されているので、ぜひ続編の方も復活して欲しいですね!
え?「どうせ謎の光で隠されている」だって……?
夢を……信じるんだ!
コズミック・ファンタジーCOLLECTION
(公式HPより引用)
公式HP:https://www.cosmicfantasy-game.com/
SwitchDL版:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000056303.html
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