フランソワ・オゾン監督最新作「Summer of 85」原作本『おれの墓で踊れ』映画化を記念し文庫版、電子書籍版発売決定

『おれの墓で踊れ』文庫版、電子書籍版8月11日(水)発売

フランス映画界の巨匠フランソワ・オゾン監督最新作「Summer of 85」(配給:フラッグ、クロックワークス)の日本公開を記念し、原作『おれの墓で踊れ』(エイダン・チェンバーズ作、浅羽莢子訳、日本での初版1997年)の文庫版、電子書籍版の発売が2021年8月11日(水)に決定した。
『おれの墓で踊れ』は、英作家のエイダン・チェンバーズが1982年に発表した青春小説の金字塔で、日本では徳間書店より1997年に単行本として発刊。以降、ヤングアダルト文学の記念碑的作品としてロングセラーとなっている作品。

【『おれの墓で踊れ』あらすじ】
16歳の少年ハルは、船を転覆させた時に18歳の少年バリーに助けられ、恋に落ちた。だが常に一緒に行動する幸せな時間は、長くは続かなかった。バリーはハルを重荷に感じ始め、激しい口論の直後、事故で死んでしまう。混乱し自分を責めるハル。そしてバリーとかわした誓いが甦り…? 巧みな構成で恋を失った少年の混乱と再生を描く青春小説。

徳間書店 児童書編集長 小島範子 コメント

「おれによりかかるな、重たいんだ」残酷な言葉を残して、あいつは事故で死んだ…。
これは、『おれの墓で踊れ』1997年初版刊行時の帯の文章。まさに作中の主人公ハルと友人バリーの関係が表れた一文です。当時、この帯にひかれて手に取った十代も多かったそう。オゾン監督は「自分が最初に映画を撮るならこの物語」と語っており、映画の隅々まで原作への敬意が感じとれます。映画を見た方にはハルの心の機微がわかる原作を読んでほしいですし、先に本を読んだ方には、映画で情景や空気感を味わってほしいと思います。

著者プロフィール

エイダン・チェンバーズ Aidan Chambers
1934年イギリス北部生まれ。15歳から文章を書き始める。ロンドンで教職課程を終え、この物語の舞台となったサウスエンド・オン・シーで英文学と演劇を教え始める。60年代にはグロスターに移り、教師を続けながら僧院の僧となる。僧院での生活で「沈黙と熟考の大切さ」を認識したという。68年に児童書の書評専門誌の編集に携わっていた夫人と結婚、70年には夫妻で出版社を興し、児童書の書評誌の出版を始め、現在も各国の優れた児童書をイギリスに紹介。この業績に対し82年にはエリナー・ファージョン賞を贈られた。『ブレイクタイム』(1978・未訳)、『おれの墓で踊れ』(徳間書店)、『ザ・トール・ブリッジ』(1992・未訳)等、寡作ながら質の高い作品を送り出す作家として注目を集め、『二つの旅の終わりに』(徳間書店)でカーネギー賞とプリンツ賞を、2002年には国際アンデルセン賞を受賞した。

商品情報

【タイトル】おれの墓で踊れ
【著者】エイダン・チェンバーズ 作 浅羽莢子 訳
【発売】徳間書店

<文庫版・電子書籍版>
【発売日】2021年8月11日(水)
【定価】880円(10%税込)
【判型/仕様】文庫判/416ページ
【ISBN】978-4-19 -894666-1

映画「Summer of 85」 8月20日(金) 全国順次公開予定

フランソワ・オゾン、映画製作の原点となった小説を映画化
運命の出会いと永遠の別れ、狂おしくも切ない初恋に溺れたあの夏─
少年同士の瑞々しい刹那の恋に魂が震える、最高純度のラブストーリー。

Summer of 85
8月20日(金)公開
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、
グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開
キャスト/フェリックス・ルフェーヴル、バンジャマン・ヴォワザン、
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、メルヴィル・プポー
監督・脚本/フランソワ・オゾン
原作/エイダン・チェンバーズ
音楽/ジャン=ブノワ・ダンケル
配給/フラッグ、クロックワークス
公式サイト https://summer85.jp/ 【PG-12】

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