【検証】日本のホームセンターで映画『イコライザー』のラストバトルは再現できるか?

喫茶店でひとり読書を楽しむ夜。

そんなとき、可愛い女の子がガラの悪い男に絡まれていたので追っ払ったら、相手がロシアの巨大闇組織だった…。なんてこと、ありますよね?

女の子の前でいいところを見せようと頑張ったけど、ついには職場まで乗り込んできてしまい、職場にある商品で敵をやっつけきゃ自分が殺られちゃう…

今回は、そんなシチュエーションを乗り切れるように、映画『イコライザー』におけるホームセンターでの死闘を参考に、日本であの名シーンが再現できるのかを検証!

日本のホームセンターにあの道具は売ってる?商品の予算は?資材は?調べてみました!

『イコライザー』の「ホームセンターでの死闘」とは?(※ネタバレあり)

映画『イコライザー』とはデンゼル・ワシントン演じるロバート・マッコールが過去の経歴から身につけたスキルを駆使し、昼はホームセンターの従業員。夜は19秒で悪人を成敗するアクション映画です。

本作では、ひとりの少女(クロエ・グレース・モレッツ)を助けるどころか、ロシアンマフィアをたった1人で壊滅させます。

一般的なアクション映画とは異なり、マッコールさんは銃やナイフを一切使いません(ただし続編の『イコライザー2』では使用している)。

ホームセンターでの死闘とは、陳列された商品だけを駆使して、マフィアに雇われた6人の元特殊部隊を1人で倒すというものです。

今回は、このホームセンターでの名シーンを日本のホームセンターでも再現することはできるかを検証します。

実際に『イコライザー』でマッコールが使ったホームセンター商品

© 2014 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and Village Roadshow Films North America Inc./Village Roadshow Films (BVI) Limited. All Rights Reserved.

まずはマッコールさんがホームセンターで敵を倒すために使った商品をおさらい!

  • 有刺鉄線
  • 砂利
  • 剪定用はさみ
  • ワイヤー
  • バーナー
  • 電動ドリル
  • 酸素(缶)
  • プロピレン(缶)
  • ネイルガン

①有刺鉄線/砂利の併用トラップ

1人目の敵を倒した狂気の首吊りトラップ。
敵が来たところで首に有刺鉄線を巻きつけると、砂利の入った袋を重りにして、一気に宙に浮かせます。
トラップも怖いけど、首吊られている敵にめちゃくちゃメンチを切るマッコールさんも怖い。

②剪定ばさみ(ロングハンドル)

宙に吊られている仲間を見ているスキに、マッコールさんが商品棚の裏から剪定ばさみで敵の首を突き刺しました。

③ワイヤー/バーナー

トラップですが、相手のスキを作るための「おとり」。
ワイヤーの側でただ火を吹くだけのバーナーですが、マッコールさんが隠れてが銃創を塞ぐためにバーナーを使っており、その音をかき消している役割があると思われます。

④電動ドリル

おとりトラップに気を取られた敵にドリルをお見舞いします。
なんやかんや1番シンプルに使われた道具のひとつ。

⑤鏡(破片)

狙って使ったわけではなく、巨漢の敵と肉弾戦になった際に鏡の破片を使用。
敵のナイフを奪う方法もあったのですが、あえて鏡の破片でとどめを刺すのも「武器を使わない」マッコールさんの心情が反映されています。

⑥酸素/プロピレン

警備員のラルフィの協力を得て、電子レンジに酸素とプロピレンの缶をチンして大爆発を引き起こしました。
卵をチンして爆発するようなレベルじゃなく、普通に報道案件レベルの大爆発。

⑦ネイルガン

ラスボス、ニコライを撃破したネイルガン。
見た目(持ち手が前後にある)といい、使い方といい、ほとんどショットガンにしか見えない…。
何故か銃よりも、食らった相手がすごく痛そうに見えます。

【検証】日本のホームセンターで再現はできるのか?

© 2014 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and Village Roadshow Films North America Inc./Village Roadshow Films (BVI) Limited. All Rights Reserved.

映画『イコライザー』を鑑賞し、さっそく近所のホームセンターへ!

DIYはおろか、楽天で購入した家具さえ満足に組み立てられない筆者は、ホームセンターが「DIY館」「生活館」「資材館」と3つのエリア、2つの建物に分かれていることに驚きました。

ひとつのエリアで完結すると思っていたのですが、見て回るだけでかなりの時間がかかりそう…。

買い物リスト(?)を参照に、まずは「生活館」に突撃。
ところが1品目から出鼻をくじかれます…。

1品目は有刺鉄線を探したのですが、そんなものホームセンターはおろか、実際に使われているのを見たことがないと気づきました。

日本は治安が良いのでホームセンターには売っていませんでしたが、アメリカだと治安の悪い地域は、庭の柵にすら有刺鉄線を使うそうです。
作中のホームセンターに売っているのも、不思議なことではないのでしょう。

砂利はたくさんあったので、1人目の敵は砂利だけで倒すことに…。

2人目を倒す際に使った剪定ばさみは、めちゃくちゃ種類がありました。
プライベートブランドの商品もあり、値段も3000円前後とお手頃。
敵を倒すのにあまり予算をかけたくない人に最適。

基本的に刃の部分にはキャップがついているor先端が丸みを帯びているので、普段使いにも安心です。

個人的にはこの商品が一番強そうだなあと思いました。

バーナーに関しては、今流行りのキャンプコーナーにあるだろうと思っていたら、キャンプコーナーがない!

血眼になって探した結果、ものすごい小規模のスポーツ用品コーナーに、1品だけありました。
これでは銃撃を受けた際、バーナーを見つけた頃には失血死してしまう…。

より強力な「商品」を求め、資材館へ

「生活館」をあとにし、よりガチな工具が並ぶ「資材館」へ。

ワイヤーはバラ売りはもちろん、長さを自由に選べるように売っているものもあり、安心してデコイトラップを設置できそう。

デコイトラップにつられた敵にお見舞いする電動ドリルですが、こちらも剪定バサミ同様値段がピンきり。

ただ、やはり値が張るドリルは強そうだしデザインがかっこいい

「DIY館」にも電動ドリルは売っているのですが、やはり手軽さが売りなので、敵と戦うとなるとかなり心もとないです…。

また、作中でマッコールさんが使用していたのは、床や棚に自立して置けるタイプで、そうしたタイプだとまた値段が上がりました。

↑お店にあった一番高額な電動ドリル。

に関しては、作中のように鏡単体での販売だけでなく、リフォームの展示場で見るような洗面台がまるごと販売されていました。

よくアクション映画で見る、洗面器に敵の頭部を叩きつける戦法も可能に。

そして、有刺鉄線が売っていない段階でなんとなく予想はしていましたが、やはり酸素とプロピレンも日本のホームセンターでは売っておらず。
1人は丸腰で戦わなければならないのか…。

最後のネイルガンは、電動ドリル同様多くの種類が販売されておりました。
しかし作中のような、ショットガン風のネイルガンは見つからず…。

形状はかなり違いますがこちらのネイルガン、なんと釘が100本も装填できます。

なお、防犯・安全の面からすべての展示品にはチェーンが掛かっており、危険を伴う工具は売り場の入り口が1箇所しかない特殊なレイアウトになっていました。

さすが治安に対する意識の高い国、日本ーー。

それを受け入れることは、この企画記事の存在を否定することにもつながるのですが、改めてこの国で生活しているありがたみを感じながら帰路につくのでした…。

【結果】日本のホームセンターでは、6人中4人の敵を倒せる

© 2014 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and Village Roadshow Films North America Inc./Village Roadshow Films (BVI) Limited. All Rights Reserved.

以下、今回の検証結果をまとめてみました。

  • 日本のホームセンターでは、1人目は砂利のみで倒す必要がある。また、酸素とプロピレンもないので、なんやかんや肉弾戦になりがち。
  • 『イコライザー』に登場するホームセンターとは異なり、日本は販売するジャンルによって複数の建物に分かれている場合があるので、その場合は移動距離が増えてしんどい。
  • 実際の工具は盗難・事故防止のためチェーンがかかっており、有事のときにそれを外すのもしんどい。
  • 結果、6人中4人の敵を倒すことが可能。ただし、己の体力をまず磨き上げることが大事。

当たり前ですが、道具があっても、使う人間のスキルがなければ意味がありません。
使いこなせなければ、それは糸くずかビンの蓋…つまんで捨てるもの同然になってしまいます。

だからこそ、たとえ自分の装備や作戦が不十分でも、それを乗り越えるメンタルや体力こそが大切なのだと、この企画とマッコールさんを通して学んだ気がします。

「完璧よりも前進」

作中でマッコールさんが放った名言を胸に、明日からもがんばろうと思います!(何を?)

※本記事は、あくまで作中の設定を再現できるかの検証が目的です。実際に不審な人に追われたら、ホームセンターではなく警察に相談しましょう。また誰かが被害にあっている場に遭遇し、自力で解決が難しい場合も警察に相談しましょう。(自力の)完璧よりも(協力の)前進。

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TS○TAYA→ミニシアター勤務を経て映画ライターをやっています。 謎な映画まとめ記事や、ネタ系ドキュメンタリー映画が好きです。 インドアなのに映画Tシャツを見ると買ってしまうのが最近の悩み。 あと映画ライターと名乗っておきながら、考察記事を書くのは死ぬほど苦手…。(観るのは大好き) Twitter→@serial_mai

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