「GHOST OF TSUSHIMA」の敵だけで映画まとめ記事を作ってみた~ハリウッド実写化を思って~

「GHOST OF TSUSHIMA」

「GHOST OF TSUSHIMA」のハリウッド実写化が報じられてから約3ヶ月。今のところ新たな情報はなく、そうこうしているうちに筆者もやっとラスボスを倒すことができました。今は装備が引き継がれる2週目に備えて、ひたすら蒙古兵の拠点に火を放ちまくっています。

 実写映画化にあたって筆者が気にしている点は「ゲーム内で登場する敵がどこまで登場するのか?」というものです。「GHOST OF TSUSHIMA」で主人公・境井仁を襲う敵は蒙古兵だけではありません。蒙古に寝返った牢人集団「菅笠衆」をはじめ、蒙古兵が飼い慣らす凶暴な犬、さらに野生の熊なんかも襲い掛ってきます。

 実写化の続報が待ち遠しい中で、今回はこの「GHOST OF TSUSHIMA」に登場する敵をテーマにした映画をピックアップ。正直「誰得?」と思われる記事かもしれませんが、実写化にあたって、改めてこれらの敵を倒す「對馬の冥人」の凄さを再確認しようと思います。

まずは「GHOST OF TSUSHIMA」の敵を紹介

映画をまとめる前に、まずは「GHOST OF TSUSHIMA」に登場する個性豊かな敵をご紹介します。

その①:蒙古兵

まずは主人公・境井仁が最も戦う敵、蒙古兵。敵のタイプも様々であり、双剣や槍を使う者から手筒花火みたいな火器をぶっ放してくる奴もいます。何の罪もない対馬の民を虐殺している場に出くわすこともあるので、ぜんぜんほっとけない存在です。

その②:熊

対馬の熊はメチャクチャ強いです。ぶっちゃけ初見だと蒙古兵よりも確実に殺されます。(蒙古兵が熊に殺されている現場に遭遇することも)ただし、飛び道具の所持数を増やすための必須アイテム「動物の皮」は熊ちゃんが一番多くドロップするので、見かけたら戦わざるを得ない敵キャラです。

その③:蒙古犬

蒙古兵が飼い慣らしている大型の犬。誰よりも先に仁を見つけて襲いかかります。熊ほど攻撃力も体力もないし、「動物の皮」もそんなにドロップしません。普通にしていれば結構かわいいビジュアルなので、殺すたびに罪悪感に苛まれます…。(クリア後の2週目では、アイテムによって仲間にできます。正直コレのためだけに2週目をしたい)

その④:猪

野生の熊と違い、仁を見て襲ってくることもあれば逃げていく場合もあります。基本3匹くらいの群れで行動しており、一匹を狩ると他の猪は逃げてしまうなど、敵キャラとしては強くありません。画像は逃げている猪を追ううちに友達になった仁。

その⑤:牢人

牢人を集めた集団「菅笠衆」は最初こそ仁と協力関係にあったものの、蒙古川に寝返ったことで敵となり刀を抜いてきます。蒙古兵より戦闘で技量を求められる敵でもあります。牢人と戦っていると「侍ゲーをやっているぜ!」と実感できるので、いっぱい討ち取りたいですね。

その⑥:鷹

チクり魔。蒙古兵が飼い慣らしている鷹で、攻撃こそしてきませんが、隠れている仁を見つけては蒙古兵にチクります。ステルスで華麗に敵を倒したいプレイヤーの不快指数を爆上げする存在です。

「GHOST OF TSUSHIMA」敵キャラだけで映画をまとめてみた

それでは紹介した6つの敵キャラで映画のまとめ記事を作っていきます。

その1【蒙古兵映画】『モンゴル』

「モンゴルをテーマにした映画ってあるのだろうか…」と調べたら、ド直球の作品がありました。チンギス・ハーンの伝記映画です。ハーン(別名:テムジン)を浅野忠信が演じており、衣装の完成度はもちろん、全編モンゴル語で話しているので日本人の面影は皆無となっていました。「GHOST OF TSUSHIMA」にも登場した、蒙古の野営にあるテントや禍々しい片刃の剣、防具のデザインも見られます。おそらく制作チームは本作も参考にしているに違いない…。多分実写化でも参考にされるだろうと思うくらい、衣装やロケ地の迫力が凄いです。

映画ではテムジンの右腕として「アルタン」という名のモンゴル人が登場しますが、ゲーム内でも同名の蒙古兵が登場します。ゲームのアルタンより映画のアルタンの方がすごい真面目です。ちなみに蒙古兵の空耳セリフとして有名な「どーしよー!(動画参照)」ですが映画内では聞けませんでした…。似たようなシチュエーションはあったのに…それだけが残念…(?)

蒙古兵が矢を射る直前に「どーしよー!」と叫ぶシーン。同じシチュエーションで賊が矢を射るときは、仲間に当たらないよう「避けろ!」と叫ぶので「どーしよー!」も同じ意味と思われます。

その2【熊映画】『ブラックフット』

熊VS人の代表作となると、レオナルド・ディカプリオ主演作の『レヴェナント』を真っ先に思いつきますが、それを紹介するだけではつまらない…(映画はめちゃ面白いのでお勧め)。今回は実際に起きた事件を元に制作された『ブラックフット』を選びました。山奥にある秘境を目指すカップルが普通の熊に出くわして、普通に襲われる話です。あえて(ゴア描写を除く)演出をいたずらに誇張せず、リアルな「森でうっかり熊に出くわした恐怖」を再現しています。

ゴアに関しては、メインビジュアルの死体以上にえげつない状態になっています…。また、熊の恐怖以上に楽観的かつナメたマインド(地図を持たない、携帯を置いていく等)でキャンプをする彼氏の方がホラーでした。こんな奴と一緒に山に行く方が死亡率上がりそう。謎に劇中の音楽がロックでカッコいいのもポイントです。本作を観ると、改めて熊と戦うレオ様や仁様のすごさを実感します…。

その3【蒙古犬映画】『VS 狂犬』

いかにも強そうなタイトルから少女と狂犬の壮絶なバトルを想像しがちですが、実際はかなり暗い内容です。体操選手を目指す最中、交通事故の後遺症で片腕がわずかに動かせるだけの四肢麻痺となってしまった主人公。そんな彼女の境遇や心境の描き方がとにかく陰湿です。自由に動くフェレットのそばで目の前の電話さえ取れない少女や、足が不自由になった男を下ネタにしたジョークが流れてくるなど…。

 また襲ってくる犬は飼い犬であり、ペットを飼っている人が観るともれなく鬱になります。筆者は猫を飼っているうえに「GHOST OF TSUSHIMA」の蒙古犬を殺す時でさえブルーな気持ちになるので、だいぶメンタルをやられました…。

その4【猪映画】『ボア』

『拷問男』のC・サンが監督・製作・脚本を手掛けたバトル猪映画。田舎町で噂される巨大な猪が目撃され、家畜を食い殺すだけでなく、人が行方不明になる事例も発生…。そんなことはつゆ知らず、その田舎町に訪れた4人家族とその娘の彼氏・母親の弟というカオスなメンバーが巨大猪に蹂躙されます。なぜか彼氏が娘の父親に終始タメ口というクソ態度なので「早く死なないかなこいつ…」と物騒な感情を掻き立てます…。(期待にこたえるかのようにひょうきんな死に方をする)

 何といっても見どころは巨大な猪とゴリマッチョ(N・ジョーンズ)の肉弾戦。猪は時々CGから実体化し、ハードなバトルを繰り広げています。レパートリー豊富な食い殺し(串刺し、テイクアウトなど)を披露するのもポイント高め。「GHOST OF TSUSHIMA」もそうですが、フィクションに限って動物と人間の肉弾戦は異種格闘技みたいで血沸き肉踊ります。

その5【牢人映画】『47RONIN』

キアヌ・リーヴスが天狗に育てられた「異端の子」として出演する牢人映画。「メインビジュアルにいる全身タトゥーの男が一瞬しか登場しない」「切腹のシーンが地味」などいろいろツッコみどころはありますが、何を隠そう本作のサントラを手掛けたのは「GHOST OF TSUSHIMA」と同じイラン・エシュケリ。『47RONIN』 のほかにも『アリスのままで』や『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』などのサントラも手掛けています。『47RONIN』は「GHOST OF TSUSHIMA」を彷彿とさせる音色や曲調が印象的。ぜひ実写化のサントラもイラン・エシュケリを起用してほしいと強く思える作品です。

ただ世界観は時代劇以上にファンタジー寄りのため「GHOST OF TSUSHIMA」よりNetflixアニメ「YASUKE-弥助-」あたりが近いです。あと『モンゴル』にも出演した浅野忠信がヒール役で登場します。実写版「GHOST OF TSUSHIMA」にも出演してほしいなあ。ハーンじゃなくて竜三がいいですね。(ハーンはマ・ドンソクがいいと思っているので…)

その6【鷹映画?】『サンダーアーム/龍兄虎弟』 

ジャッキー・チェンが「アジアの鷹」という二つ名を持つトレジャー・ハンターを演じたアクション・アドベンチャー。ジャッキーが監督・主演を務めるだけでなく、役名まで“ジャッキー”という入れ込み具合。キレキレの肉弾戦はもちろん、カーアクションや脱走劇も見どころです。大味すぎて細かい設定がガタガタなのもご愛敬。

 本作の何が「GHOST OF TSUSHIMA」と関係あるかというと、本作でジャッキーは高所から飛び降りた際、大ケガを負って緊急搬送されています(エンドロールのNG集で確認できる)「GHOST OF TSUSHIMA」もゲームとはいえ、仁が「これくらいなら大丈夫かな?」という高さから飛び降りて死ぬことも結構あるくらい、高所からのダメージ判定が厳しいです。ジャッキーは回復して撮影に復帰しているので、防御・回復力的にはジャッキーの方が境井仁より強いかもしれないですね。(何の話?)

「ブレス オブ ザ ワイルド」をプレイしていた関係で「パラセール開けば平気だろ…」と勘違いしては何度も死にました。

実写化ではどんな敵が出るのかな?

今回の記事を書いて感じたのですが、これら全部の敵を実写化で盛り込んでしまうと、侍映画じゃなくて異種格闘大会みたいになってしまう気がしてきました…。メインストーリーに関係する蒙古兵・菅笠衆は登場するとして、個人的には熊とも戦ってほしいなあと思う今日この頃。

そもそもオープンワールドのゲームを実写化する以上、敵キャラはもちろん、サブクエのキャラも実写化にあたってリストラの憂き目にあいそうな気が…。

…話が逸れてきましたが、実写化に向けて『モンゴル』『47ROUNIN』あたりを見ると公開までモチベが上がると思います。ぜひ!

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