『放送デキナイ 禁断霊映像』検証パートがクセになる投稿系ホラーシリーズ

投稿ホラー映像を集めたオリジナルビデオは数多く存在するが、その中でもそうした映像を編集スタッフが検証するパートに個性がある作品はそれぞれの作品毎の味が出て面白い。
これまで本サイトで紹介した『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!』シリーズや『Not Found』シリーズ同様、検証パートに個性があるホラービデオシリーズを紹介しよう。

『放送デキナイ 禁断霊映像』シリーズ

2014年にリリースされ、5本のオリジナルビデオと劇場公開作品が1作存在し、『MEATBOWL MACHINE』や『口裂け女 リターンズ』の山本淳一監督が手掛けたシリーズである。

それぞれ10本前後の投稿映像が収録され、その内2~3本についての検証パートが付随する構成となっているが、検証パートの個性の強さ以前にツッコミどころの多い作品で、「禁断霊映像」と銘打っているものの「霊映像」は少なく、SF的なものやエスパー的なものが印象強い作品となっている。

例えば、1巻の記念すべき1本目の映像は「武装主婦」というタイトルで全身にアルミ箔を巻いた主婦を追った映像でいきなり「霊」とは無関係の映像だ。

その他、腕が武器に改造されている「サイボーグ(1巻収録)」や死者の霊を体に呼び戻す機械を取り付けたおばあちゃんが登場する「ラジオヘッド(2巻収録)」など霊とは無関係のおもしろキャラクターが多数登場するのも本シリーズの特徴なので、気になる方は併せてチェックしてみて欲しい。

肝心の検証パートでは、ADの小山氏と「エイザ」という女性が投稿映像を検証する。

基本的にひどく無愛想で敬語も使えないエイザだが、都市伝説やオカルト絡みのこととなるとテンションが上がり暴走する様子が描かれ、そうした言動からファンには非常に人気の高いキャラクターとなっている。

必見なのは2巻に収録されている「怪人アンサー」回だ。
儀式を行い怪人アンサーを呼び出すとこちらの問いに答えてくれるが、逆に質問された内容に答えられないと身体の一部を奪われてしまうという都市伝説「怪人アンサー」がとあるアイドルの企画で呼び出されてしまい、その検証のため同じ状況の中「怪人アンサーの儀式」を行うスタッフ一同。

怪人アンサーを呼び出すことに成功するが、エイザはアンサーに質問されてしまい絶体絶命のピンチに陥ってしまう。
その際エイザの発した「都市伝説に殺されるなら本望」という熱いセリフやAD小山との掛け合いは本作独自の面白さがある名シーンだ。

回を重ねる毎に、エイザと小山の漫才のような掛け合いが洗練されていくのも本作の魅力で、また、マイペースにとにかく検証がしたいエイザによって検証の取材が混乱していく様子も面白い。
そんなエイザの暴走を制止するものの、本人も怒りっぽいせいで取材相手と揉めることの多いAD小山も加わることで収拾のつかなくなるようなクセの強い検証パートが魅力のシリーズとなっている。

取り扱う投稿映像もクセが強く、検証パートのスタッフも非常にキャラクターの強い『放送デキナイ 禁断霊映像』シリーズ、「コワすぎ!」や「Not Found」シリーズファンの方にオススメのシリーズだ。

※現在(2021年1月)、シリーズ全作Amazonプライムビデオで視聴可能。

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