うおーっ! 『トランスフォーマー/ビースト覚醒』超楽しかった~! コレだよコレ! やっぱトランスフォーマーの実写映画ってこうじゃなくちゃという派手で荒唐無稽な展開! だがあらゆる意味で過去6作とは違った毛色でものすごく楽しめたぜ~!
このあと詳しく説明するけど「見てみたいけど過去作が6つもあるのか 予習がダルいぜ」と思うかもしれないけど完全にコレだけ見られる作りになっているのでとりあえず見てこい! そして楽しい気分になれ! このあと私はずっとオタクトークをさせてもらうッ!
軽く解説したらなんかこう、ずっと早口で私が『トランスフォーマー』について『ビーストウォーズ』について、思いついただけのことをしゃべりまくるだけの記事です! 覚悟しろ、レビューとか感想とかそういう体裁にすらなってないような気がする。ネタバレもする。先生本気と書いてマジで早口だぞ。
ロード・オブ・ビースト覚醒
本作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は2007年よりスタートした『トランスフォーマー』実写映画シリーズの7作目。と、言っても1作めから連続していたストーリーは5作目『トランスフォーマー/最後の騎士王』でラスボスの存在を示唆しつつストップ……事実上の打ち切りとなっており、その後時間を巻き戻し、6作目としてリブートというかスピンオフというかな作品として『バンブルビー』が製作。『ビースト覚醒』はその『バンブルビー』の物語を引き継いでの作品となっている。
と、言ってもほんとに時系列上『バンブルビー』の続きってだけで、続編要素は「地球にオートボットたちトランスフォーマーが来ている(7年経ってる)」「バンブルビーは人間のことが好き」程度しか無いので、別に『ビースト覚醒』からいきなり見ても構わないし、マイケル・ベイによる5部作は見たいんなら見てもいいけど予習として見る必要はまったくないです。
あれを予習として見るんだったらじゃあ初代トランスフォーマーのアニメとビーストウォーズも全部見ろよ! みたいな話にすることだってできるんだぞってレベル。だからいいから『ビースト覚醒』見なさいよ!
「こうなったらいいな」と思っていたこと
さて本作の特徴はタイトルの通り、満を持して『ビーストウォーズ』のキャラクターが参戦すること! コレねえ、ほんとめちゃめちゃ楽しみだったんスよ……! 私、自我が芽生えたからはじめて触れたトランスフォーマーって『ビーストウォーズ』だったからさあ! いやほんと、むしろ「おいおいトランスフォーマーってクルマになるヤツもいるのかよ!」って思ってた時期がマジであったくらいだからね! 今じゃあ考えられねえな。
その後しっかり本家『トランスフォーマー』にもハマる機会を得て……いま考えるとこれも結構実写映画の影響が強いなあ。一応、実写映画が始まる前に初代『トランスフォーマー』は一通り見てたんだよ。千葉テレビで再放送やっててさあ!
あの、その時期に全国ネットでは『トランスフォーマーギャラクシーフォース』ってやつがやってたのね。その時期ちょっと新しいトランスフォーマーのアニメがやってる時期で、『ギャラクシーフォース』は3部作の3作めみたいな感じなんだけど、私は3作めだけ見たの。なんかやってんなって思ってたから。で、『ギャラクシーフォース』も大変楽しく見てたしオモチャも買ってたんだけどそのときなぜか千葉テレビで初代『トランスフォーマー』やってたんだよ!
コレがめちゃめちゃおもしろくてさ……ロボットアニメなのにロボットたちがすごく軽快なトークやジョークを交わしたりバトルが超絶ゆるゆるなのが衝撃的でさ~。もうドハマりよそこから。
そんなタイミングで実写映画始まったからさ、大興奮でもうそこから私はトランスフォーマーのオタクになるしか無かった……。永遠に発売され続けるオモチャを新旧問わず買い漁り、DVDやBlu-rayを買い、ときにはアメコミにすら手を出した……。
だからここで、原初の体験である『ビーストウォーズ』と、私にとって『トランスフォーマー』のオタクになってしまったきっかけとしてすごく大きな実写映画が合流するのってすごく感慨深いものがあったんだよね。
それともうひとつ! ただでさえ楽しみにしてた『ビースト覚醒』なのに、なんと今回の敵キャラとして「ユニクロン」が出るってんだからたまらねえ。
ユニクロンってのは全トランスフォーマーにとって不倶戴天の敵であり、惑星を食べ、自らも惑星に変形するという最強のトランスフォーマー。以前ムービーナーズでも記事を書いた『トランスフォーマー・ザ・ムービー』で初登場して以来、常に存在感を発揮してきた敵キャラであり、あと『ビーストウォーズ』や『ビーストウォーズネオ』、『ビーストウォーズメタルス』でも間接的に出てきたり、意識だけ出てきたり、部下だけ出てきたりとかしてたね。
実写映画では5作目、『最後の騎士王』のラストで濃密に存在を匂わせてくるクリフハンガーオチをやってきてやがり、当時「うおー! 新3部作のラスボスはついにユニクロンと戦うのかーッ!」と思ってたらシリーズ打ち切り&リブートで「ふざけんな!!」となり、それから私はずっと「早く『最後の騎士王』の続きを見せてくれ!!!」と叫び続けている……。
だからただでさえ『ビーストウォーズ』参戦で楽しみ状態の『ビースト覚醒』で『最後の騎士王』のリベンジ的な思いまでできてしまうのか!?!? とさらに期待は高まっていたんだけど結論を言うと……なんか、奇妙な形で「どっちも期待してたのと違った」んだよね。でも「すげー満足した」。なんだこの経験はッ!?
新たな道が生まれる幸せ
まず、これは見る前からある程度予想できたことではあったんだけど『ビースト覚醒』、『ビーストウォーズ』のキャラクターが出てくるとはいえ別に『ビーストウォーズ』を実写映画にしたらこんなカンジ! って映画ではなかった。あくまで実写映画『トランスフォーマー』にビースト戦士たちが出てきたら……という話だった。
でもそれ以上に予想外だったのは本作が……なぜか過去6部作と比べても圧倒的に「初代アニメシリーズっぽさ」を醸し出していたこと。なんでッッッ!?
こう、ユニクロンが出てくることといい、ミラージュとノアの交流といい、すべてのキャラクターの物分りがよく超高速で段取りが進んでいくカンジといい、クライマックスでノアとミラージュがやる「アレ」といい、最後に出てくる「アレ」といい……なんかめちゃめちゃ初代~ザ・ムービー~2010っぽさを感じるんだよ! あのへんでスローガンになってる「宇宙をひとつに!」も象徴的に使われてるし。なんで!?
そのへんの話に自然にビーストが合流してるカンジというか。そういえばスカージもいわゆる「ブラックコンボイ」的なキャラじゃなくて結構ヘタれててどっちかといえばG1スカージを感じさせたな。部下の小さいトランスフォーマーは「スウィープス」らしいし。
あとユニクロンの描き方もすごく『ザ・ムービー』っぽいというか『バンブルビー』並みに原点リスペクトしてる。だから『最後の騎士王』のリベンジみたいなのもとくに感じられなかったんだよな。それはそれこれはこれというか……。
じゃあそれらが不満だったかというと別に全然そんなことはなく、予想してなかった形で「超楽しい~!」という気分を味わえてすごく得した形になった。期待してなかったおもしろみを味わえたことで「またこの先が楽しみなトランスフォーマーが増えたぜ……!」って気持ちになれた。
なんだろうな。私、マイケル・ベイのトランスフォーマーシリーズが大好きだったんだよな。とにかくバカで、派手で、爆発して、めちゃくちゃで……。クソ映画バカ映画と言われがちだけど、それを否定する気にもならないし私も5部作のなかでちょっとこれは……とか私は好きだけど他人にはちょっと薦めにくい……みたいなのもあるけど基本的には超大好きなわけ!
だから『バンブルビー』に対してちょっと複雑な気持ちがあったんだ。プロローグ部分を除けば出てくるトランスフォーマーは少ないし、ちょっとハートウォーミングストーリーすぎて物足りない。爆発やバカ展開が足りない。何よりもマイケル・ベイトランスフォーマーにあった「異形のロボットデザイン」って魅力が薄れて、すごく昔のアニメリスペクトなデザインになったことに抵抗があった。いやいやいやあのエイリアン然としたデザインなのに、映像を見ると「ちゃんとトランスフォーマーだー!」ってなるのがいいんじゃんなの身体に馴染み感じが!
長い年月を経て完全に愛着を抱いていたのにいまさらハシゴを外さないでくれよカッコいいからオモチャは買うけどさあ! って感じですっげーーーー複雑だったの。
そこからの『ビースト覚醒』がさ……これがもうちょうどいいの!
『バンブルビー』にあった物足りなさが完全に解消され、かつマイケル・ベイのトランスフォーマーみたいに気が狂ってない! 正気を保ったまま話が進む!
本当に見事にベイトランスフォーマーを『バンブルビー』で希釈したらちょうどいいのができましたって仕上がりで驚いた! すげえちょうどいいじゃん!
あとそうそう、ミラージュがさ、ミラージュって最初のアニメだとF1カーじゃん。で、『ビースト覚醒』だとポルシェじゃん。だから初報でそれ聞いたとき「なんで!? ポルシェはミラージュじゃなくてジャズだろーがよ!」って思ったんだけど、劇中でミラージュがスキャン対象変えまくってF1になってくれたときうれしかった。「それそれ! それやってくれるんなら話は別よ~!」って気持ちになれたぜ。
あとあと! シリーズファンならおなじみの名前・モチーフのトランスフォーマーたちがどんどん出てくるなか中盤、唐突にストラトスフィアって耳馴染みのない輸送機のトランスフォーマーが出てくるじゃん。なんだこいつって映画見終わったあと調べてみたら、『リベンジ』のときオモチャでだけ出てたトランスフォーマーなのね!
実写映画シリーズ、人気すぎてオモチャいっぱい出たんですけど商品数を増やしたかったのか結構「映画に出てこないオモチャオリジナルのキャラ」が、わざと悪い言い方をすれば「捏造キャラ」がたくさん商品化されたの!
ストラトスフィアもその枠で、『リベンジ』冒頭でオプティマスを投下した輸送機がモチーフなのね(だからバンブルビーも降下バトルをやったのか!?)。そんな元々は「映画に出なかったけど映画キャラだと言い張ってるオモチャ出身のキャラ」を映画に出してほんとに映画キャラにしちゃうなんてすごくない?!
そしてなんかその姿勢が「もともとはダイアクロンというオモチャを別のアニメに仕立てあげたトランスフォーマー」という初代アニメの姿に重ねることができるような気がして胸熱。トランスフォーマーはずっとオモチャを大事にしてます!
そう考えると冒頭に出てきたエイプリンクも似たような立場かもしれない。あいつもスピンオフ的流用オモチャが出身、映像化ははじめてだもんな。
これからも実写シリーズを見せてくれ~!
そんなこんなで『ビースト覚醒』は大満足! 唯一心配なところといえば、日本ではあまりにも「みんな~! 『ビーストウォーズ』が映画になったよ~!」みたいな宣伝をしすぎてるところかなぁ~。『ビーストウォーズ』をちゃんとリスペクトして吹き替えに力入れてます! みたいな宣伝をしてるけど、とくにビースト映画ではないのでそれを期待して見に行った層とコンフリクトを起こさないか心配だ。
でも宣伝の仕方が悪いと言うつもりにもあまりなれなくて、昔ビースト見てたけどトランスフォーマーは明るくない的な眠ってる層を映画館に導くにはベストな宣伝なだと思う(映画に出てこない声優さん呼んだのすげーと思ったよ)し、あと日本語版主題歌がものすごく日本語版『ビーストウォーズ』主題歌リスペクトなうえに映画本編の劇伴とも馴染んでてスタッフロールでも耳心地が良かったのには感動を覚えたしすごく頑張ってる、力を入れてると思う。
それだけになんか……なんか歯がゆいものを感じる!! チーター(チータス)が喋ったところとかすげえうれしかったからもっとアイツにセリフが多ければな~! あと射撃武器があったらな~! 撃つべし聞きたかったな~!
なんにせよこれからも『ビースト覚醒』を踏まえた続編やそのほかのスピンオフも制作予定があるなどまだまだ実写『トランスフォーマー』シリーズは続いていくようなので楽しみにしていきたいと思います! いや、ほんと今後の楽しみがすごくデカくなったぜ。うれしいな~。
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