呪術×ギャルの異色作。呪術廻戦ブームの今『呪ギャル』を観よう!

呪術×高専と言う突飛な組み合わせを描き、現在アニメ・原作コミック共に大ヒット中の『呪術廻戦』。
同様に呪術をテーマにしながら「ギャル」要素を加えた異色のホラーモキュメンタリー作品が2015年にリリースされている。それが『呪ギャル』だ。

『呪ギャル ~芸能怨霊伝説~』

あらすじ

芸能界でのスクープを追う写真週刊誌記者の夏目大一朗。今回のターゲットは、若者たちからのカリスマ的な人気を誇るギャルアイドルユニット『リキッドドールズ』のマキとモエ。夏目たちはスクープ映像を求め、男性アイドルとの密会現場をおさえるべく尾行する。すると、撮れたのは、次々と男たちを呪い殺していくマキとモエの姿だった!?〝ドローン〟での極秘撮影やアイドル二人組の密会呪殺現場とは!?不思議な殺しの力を得ることができる〝呪いのネイルアート〟とは!?芸能界の闇が、怨霊の力を得たギャルアイドルユニットによって暴かれる!!

ホラー作品「ぞくり。」シリーズを手掛けた夏目大一朗が監督を務め、日テレジェニックにも選出されている「SnowDrops」の前田美里と、同じくSnowDropsのメンバー羽宮千皓が呪術によって男を呪い殺すギャルを演じた。

©︎「呪ギャル」製作委員会/(有)十影堂エンターテイメント

芸能関係のスクープを追う夏目監督とAD上河内が、ギャルたちによる呪殺に巻き込まれていくことでその背景が明らかになっていくというストーリーだが、呪いの描写や「呪術×ギャル」要素が新鮮で面白い作品となっている。

『呪ギャル』と『呪術廻戦』の共通点、一歩進んだ呪い描写

一般的に呪いや呪術というと、丑の刻参りのような儀式や何らかの道具や土地に忌まわしい力が宿るイメージがあるが、現在大ヒット中の『呪術廻戦』ではそうしたイメージを踏襲しつつ、拳に呪力を込めたパンチや時間外労働でパワーアップ、大量の魚を召喚して攻撃するなど、これまでの呪いに対するイメージが覆されるような一つ先のステージの呪い用方を描き非常にワクワクさせてくれる。

本作『呪ギャル』もどちらかというと『呪術廻戦』に近いようなアクティブな呪いの描写があり、ギャルの一人は呪いの力で物体を自由に操作することができる。それにより高所から落下させ殺害するなど呪いというよりサイコキネシス的な能力に見えるが、呪いと言うのだから呪いなのだろう。

©︎「呪ギャル」製作委員会/(有)十影堂エンターテイメント

最初の呪殺現場を目撃した夏目監督はその呪いの力でふわふわと浮かされるという体験をして、ギャルの呪力を直接味わうことになるが、その後AD上河内に呪いの恐ろしさを伝える夏目監督が発した「お前浮いたことあんの?」という言葉は非常に重みのある言葉である。

『呪術廻戦』同様、これまで見たことのない「呪い」を本作でも楽しんで欲しい。

呪術×ギャル、呪いのネイルアート

呪術×高専といった、本来結びつきづらい要素が結びついて生まれる『呪術廻戦』の面白さは本作『呪ギャル』でも同様に味わえる。

本作で主役級のキャラクターであるギャル2人は簡単に人を殺すことができるほどの強大な力を持つが、その力の源は「ネイルアート」であり「呪いのネイルアート」によって呪力を身につけたという設定だ。

呪力を持たない人間でも呪霊に対抗できる游雲などの呪具や、幽遊白書の画魔の化粧などを彷彿とさせる設定だが、呪力の発生源が明らかになったことにより「ネイルアートをダメにしてしまえば勝てる!」と命の危険を感じた夏目監督が除光液で闘いを挑む軽いバトル要素も楽しめる。

「呪い」と「ギャル」という全く異なる要素を自然に結びつける設定とそれを生かした展開により、これまで見たことのないような新鮮なホラーモキュメンタリーとして存在感のある作品になっている本作『呪ギャル』。
呪術廻戦によって空前の呪いブームの今ぜひ観て欲しい作品だ。

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