どうもこんにちは!インターネットお絵かきねこちゃんの、みんとあいすです。
前回の記事を書いていて、「もしかして自分、男の娘が性癖なのでは…?」ということに気づきました。いや、そもそも男の娘と女装男子は違うし、むしろ女装男子のほうが好きかもしれない。
一見美少女だけどたまに垣間見える男らしさ。だけどそこらの女顔負けの女子力の高さ。女装は男にしかできない、最も男らしい行為とも言われていますね。そんな女装男子が好きだ!
というわけで今回は女装男子成分を存分に摂取できる、「海月姫」という映画をご紹介いたします。


『海月姫』あらすじ
人生において男は不要だと考えるオタ女子集団「尼~ず」の面々が集まる、男子は立ち入り禁止のアパート天水館。そこに暮らすクラゲオタクの月海(能年玲奈/のん)は、熱帯魚ショップでひと悶着(もんちゃく)あったところをファッショナブルな女性に助けてもらう。次の日の朝、ひょんなことから彼女が女装をしていた蔵之介(菅田将暉)という男性だとわかって驚がくする。それを機に、蔵之介は男性であることを秘密にし天水館に出入りする。月海たちと蔵之介が交流を深める中、天水館の取り壊しが決まってしまう。
趣味に人生をかける人なら一度は夢見る理想郷。オタク専用シェアハウス!その名も「天水館」。気の合う趣味仲間と悠々自適でストレスフリーな生活。ここにはクラゲオタクの月海をはじめとしたさまざまなオタク女子たちが暮らしています。


このアメリカンな感じの尼ーず良き。
天水館のイカれたメンバーを紹介するぜ!
和物オタクの千絵子。常に和服を着用しています。天水館の管理人代行で、尼ーずのしっかり者。裁縫が得意。


三国志オタクのまやや。武将口調。手足が長く、妙な動きをします。常に前髪が隠れていますが、作中後半で驚愕の事実が判明。


鉄道オタクのばんばさん。部屋にプラレールを走らせており、鉄道や高級肉に目がない。アフロヘアではなく天然です。


枯れ専オタクのジジ様。中高年男性が好きで執事カフェや名曲喫茶巡りが趣味。政治家の写真なんか大好物。


クラゲオタクの月海。主人公。イラストレーターを目指して上京してきた18歳。部屋中にクラゲのイラストを飾っている。なぜかよく軍人口調になって敬礼してる。


謎に包まれた正体不明のBL漫画家、目白先生。イリオモテヤマネコ並みの出現率と噂されており、映画版では一切姿を表しません。会話はすべてドアの隙間から出し入れする筆談。尼ーずたちに漫画原稿を手伝ってもらったりして生活費を援助していたりします。
全員ニートで独身。”男を必要としない人生”を合言葉に、男子禁制の天水館で、「尼ーず」として仲良く共同生活をしています。全員全く方向性の違う趣味ですが、同じジャンル同士で衝突することがない分、その方が仲良くやっていけるのかもしれません。
ある日クラゲオタクの月海がペットショップに立ち寄ると、命の危機にさらされているタコクラゲを発見。ガラの悪い男店員を前に挙動不審になった月海は、オタク知識とコミュ障を炸裂させてしまい、叩き出されてしまいます。
声のする方を振り返るとそこには…月光に照らされた美少女が!!!


その正体はファッションが好きなパリピ大学生、鯉淵蔵之介。オタクとは正反対のオシャレ陽キャ(しかも男)。男子禁制のこの館にとってはどの要素をとっても異物でしかない存在です。
タコクラゲと一緒に天水館の仲間入りをすることになった蔵之介改め、蔵子。そして週に一度、天水館で行われる鍋パーティーに蔵子が。


「オシャレなおなごと鍋をつつくなぞ地獄の晩餐じゃ~~~~~!!!!」陰と陽、相容れない存在に、「早く帰ってもらえ!」と拒否反応を示す尼ーずたち。そんな彼女たちに、「みんなでたべようよ~」「ここの人たちってみんなオタクなんだ?」「てかみんな何歳?団塊ジュニア?」「仕事は何してるの?まさかニート?」フレンドリーかつ、若さゆえに、禁句とも言える言葉を無邪気に刺してきます。蔵子…恐ろしい子!
蔵之介の兄、修。政治家の父の秘書を務めており、真面目で弟(蔵之介)思いの兄です。実は当初、修を演じる長谷川博己目当てで観たようなものだったので、ドラマ「鈴木先生」ファンにはたまりませんね。メガネ!スーツ!


鯉淵家の運転手、よしおもいいキャラしてます。披露宴の司会でもなんでもござれのスーパー有能運転手。修とは幼なじみで、お仕えしている身でありながら、「しゅうしゅう」と呼ぶほどの間柄。実は大の車好きでもあります。愛車を触ると激怒したり、父に頼んで最新型にしてもらおうかと条件を付ければ簡単に(しかもいい笑顔で)秘密をあっさり漏らしてしまったりします。「しゅうしゅうは童貞です!」


ここすきポイント


蔵子が月海におめかしをしてあげるシーン!!地味子から美少女になるビフォーアフターと、女装男子の技量の高さが味わえるシチュ。ほんと好き。まるで姉妹のような距離感、いちゃいちゃ感も微笑ましくていいですね…ギャルが地味子にメイクしてあげるシチュの上位互換だと思ってます。女装男子によるメイクアップは。
そしてシーンごとに毎回変わる蔵子の髪型、ファッション。そのバリエーションは多く、どんなスタイルも着こなしてしまう蔵子が素敵すぎる。ロングヘアもショートヘアも、清楚風もギャル風も美しい~!




モブのギャルよりかわいい。だが中身は男だ。
悪役女狐おばさん、稲荷。


修にハニートラップを仕掛けてきたり、立ち退きに従わない尼ーずたちに悪態をついたりと何かと意地悪なおば…お姉さん。初見時はあまり好きになれませんでしたが今見ると好みですね(ニッコリ)谷間から睡眠薬取り出したり、ベッドの上の既成事実自撮りで顔のシワが気になるからと何度も撮り直したりするシーンが好きです。なにより、作中トップレベルに感情表現豊かなのがかわいい。なんだかんだ憎めない…そんな悪いお姉さんも性癖かもしれない。
ギャップがすごい
蔵之介がファッションショーのモデルに指名したのは、まさかのまやや(三国志オタク)!


ビフォー
まややのコンプレックスである切れ長の目ともやし体型を、むしろ長所として初めから見抜いていた蔵子。蔵子によるモデル歩きのレッスンを経て見事にドレスアップ!!目隠れキャラが実は美人というギャップ大好物です。


アフター!
蔵子とのファッションショーも様になってます…!
能年玲奈演じる月海も可愛いし、菅田将暉の女装もレベルが高いし、素敵な作品です。確かに前半は地味ですしイタタ…なシーンもあるかもしれませんが、後半の美しい映像がより映えるためのスパイスだと思って最後までぜひ見ていただきたいと思います。個人的には篠原ともえが枯れ専オタクのジジ様を演じていることにエンドロールまで気づかず、驚きました。
あれ、なんだか前回も同じように陰キャに共感してない!?オタクだから仕方ないね…
後から調べて分かったことなのですが、TVドラマ化、アニメ化もされている今作。原作の漫画は読んだことがありますが、ここまでメディアミックス展開されているとは知りませんでした…!特にドラマ版では原作が完結した後に制作されており、原作通りに最後まで描かれているそうなのでアニメ版、ドラマ版共に観てみようと思います!
それでは~
※2020年7/15日現在、NETFLIXにて配信中です。
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