コスプレ再現ドラマからの脱却を狙った想像以上に野心的だった『実写版ONE PIECE』レビュー

どうも!ゲル山ゲル子です!

皆さんはワンピースって知ってますか?

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプで連載してる、100巻以上続く大人気漫画ですね。ゲル子も勿論読んでる…というか毎週ジャンプを購読しているので最新の所まで追っかけています。
単行本は気づいたときにはスゴイ出ていたので買ってないけど、毎週かかさず読むぐらいには好きな漫画の一つです。

そんなワンピースが8月31日にネトフリオリジナルドラマとして実写化されました。

これがまさかの面白かったんです!

正直観るまでは実写化に対して大分懐疑的で、そもそもNETFLIX資本のドラマや映画やアニメって豪華を装ってるけどどれも出来としては大したことないじゃないですか(個人の意見です)
NETFLIXがアニメに力を入れだした2018年で賛もあった「DEVILMAN crybaby」とか、個人的にはうーん…ってなっちゃってました。

だから、漫画やアニメの実写化云々にヘイトを持っていたというより「NETFLIXかぁ…」という部分で諦めてたんだけど、ハッキリ言って凄い良かったです。

ただ、勿論反対意見やなんかハマらなかったという人がいるのも分かる。
実際、結構実写ワンピースに拒否反応を示す人も居て、ゲル子の周りで言うと子供の頃ワンピースを読んでた人の方が拒否反応を示していて、現在のワンピースオタクは割と受け入れがちっていうのが不思議な現象だと思った。

じゃあ子供の頃好きだった人の解像度が低いのか!というと全然そうじゃなくて、ワンピースぐらい巨大なコンテンツとお話、長い間追いかけてると許容範囲が広い人も出てくるんだと思う。

実際、そのぐらい改変自体が多い実写化だったし、個人的には同タイトル同設定のものを別の漫画家が描いたワンピースという印象。例えば最強ジャンプに載ってる3頭身ぐらいのキャラのリブート作品や、古くはコミカライズ作品を複数の作家が描いていたりしたアレに近いと思いました。

今回はそんな実写ワンピースの良かった点とか、うーんどうだろう?って部分を話していきます!

滅茶苦茶いっぱいある改変は現実に落とし込む為

©尾田栄一郎/集英社

冒頭でも書いたんだけど、このドラマは改変が多い!
というより、素材が同じなだけで原作とははっきり言って別物と言っていい!

キャラクターは漫画やアニメより1~2トーンぐらい抑え目になっていて、特にルフィはかなり改変が加わっている。ハッキリ言うと知性が解りやすく付与されてる。

まずここが大きいハードルなんだろうなぁ~。
個人的にはこの辺「俺たちはコスプレドラマがやりたいんじゃなくて、ワンピースを『現実』にしたいんだ!」という気持ちがあるんじゃないか、と思ってます。
その影響で麦わらの一味をはじめ、この世界の住民はキャラクターキャラクターしておらず、個としての人間味がより増している。

©尾田栄一郎/集英社

原作のルフィは序盤は特にちょっとした事で動揺しないザ・王道少年漫画主人公なんだけど、ドラマ版はちょっとしたことで動揺したりするし、感情の動きがより細かく表現されている。

ゾロがミホーク戦の後に意識不明になったりした時に見せた心配と混乱や、いきなりマックスの怒りを見せるわけではなく歩みを進めるごとに段々と怒りが増していき「当たり前だ…」「当たり前だ…!」「当たり前だ!!」3連発とかは実に人間らしいなと思った。
こういった辺りから器の大きさこそ原作通りだけど、まだまだ駆け出しの海賊青年という人物像が見え隠れしてるのは良い改変だと思った。

©尾田栄一郎/集英社

麦わらの一味側の改変は当然として、それ以外の改変もかなり好き。ガープやコビー、ヘルメッポの海兵サイドも同時進行でドラマが進んでいくんだけど、これがいい!
これによる麦わらの一味って海賊というレッテルを張られているけど悪ではないのでは?という部分の見せ方良くて、漫画の読者に行動で示すだけではなくコビーたちの視点が入ってくるから説得力が増す。

コビーたちは原作で再登場した時には成長した姿を見せたけど、ドラマ版のルフィがやや未熟な部分を見せて成長を予感させるのに対し、コビーたちは完全な未熟からスタートしながら精神的な成長を見せ原作の再登場コビーのようになっていくのでは?と期待をさせてくれる。

あとガープとゼフが一緒に食事をするシーンがあって、そこでガープやゼフのキャラクター掘り下げがされてるのはスゴイ良かった…。カッコいいおじいちゃん同士の昔話を交えた渋い会話が良すぎる…。

これ以外にも序盤からバギーとシャンクスの関係が解ったり、前に出しても良い情報は結構惜しみなく出してくる。なので、キャラクター同士のつながりやバックボーンが増されてる。
こういう足し算がとても嬉しい。

実写ジョジョのアンジェロ脱走シーンとか兄貴ぃとの食事シーンで隙間が足されたのが好きな人はこういうの大好きだと思う。

変えない所と美術面の良さ

©尾田栄一郎/集英社

『改変多くて現実みたいにしてるっていうけど、キャラクターがコスプレじゃん!』っていう人もいるでしょう。
でも、そこを弄ったら流石に何者でもなくなっちゃうよ!

ゲル子はMCUやアメコミ映画がメジャーになるずっと前からアメコミ自体が好きで、その中でもX-MENが大好きだった。
でも実写化したとき、X-MENは黒のラバースーツ集団になっていて「誰なのこの人たちは!」って悲しくなった記憶がある
(勿論年代によってX-MENのコスチュームが違うのは知ってるけど、日本で有名な90sコスで観たいもん)

確かに見た目は一番の特徴で、視覚情報の強さってのは大きい。実写ONEPIECEは原作に比較的忠実な見た目なんだけど、ここだけは死守してくれて本当にありがとう!
これのおかげでキャラクターが原作とは違う性格であっても、アイコンとしての姿があるからブレが少なくて済んでる

矛盾してるけど、現実味に足を踏み入れながら原作も最低限は捨てないという選択肢をしているからゲル子はこの作品が好き。

©尾田栄一郎/集英社

特にビジュアルで言えばミホークはかなり良くて、これはドラマが始まる前から好評だった。
画像だけ観ると凄いひげしてる…

他にはウソップの鼻がナーフされてるんだけど、動きとかウソップっぽいんだよね。その辺ワンピースオタクの友達と「わかる~~~!」って言い合えて嬉しかった。

キャラクター全般解釈というだけなら違うものなんだけど、残そうとしている部分や演技がワンピースに寄っているのが嬉しいんだよね。

©尾田栄一郎/集英社

あとは美術の作り込みが素晴らしくて、バラティエはドラマの中でも結構出てくるんだけど、原作にあるような中立感は損なわず内装は予約必須のより大人なレストランになっている。
この辺はドラマを見てもらうとわかるけど、ゾロとナミのやり取りの雰囲気づくりに活かされてる。

他に出てくる建物なんかも美術は相当出来が良いので、実写ONEPEACE世界の入り方に貢献してると思う。

勿論ダメな部分もある

©尾田栄一郎/集英社

ここまで言っといてなんだけど、ダメな部分も結構ある。

カットや改変で原作と大きく離れたキャラが結構いるのは勿論マイナスには違いない。あくまで許容できる人にとってそのカットや改変による再構築がよく出来ているだけであって、マイナスな面は確実にある。

カットされた部分の大きな所で言うと、ドラマ版の後半は結構駆け足なのもあってドン・クリーク周りはアーロンパークのエピソードと統合されたり(でも個人的にあの扱いは好き)、クロネコ海賊団周りはカットが多く、この辺で単なる嘘つきではないっていうウソップの良さが結構消えてしまった(この辺原作だと一番根性見せてたので)

それ以外で言うとアクションのもったり具合
流れで観れば結構観れちゃうんだけど、アクションが凄いドラマのレベルでは無いかなという印象。これは少年漫画原作の本作としては明確にマイナスかなぁ。シーズン2があればアクションモリモリにして欲しい。
それでもミホーク戦なんかはかなり動きが良くて、調べてみたらアニメ版の動きを参考にしてたんだね。最高。

まとめ

©尾田栄一郎/集英社

改変はある、それも許せない人は全然許せないレベルで。
それでもやっぱりゲル子はこの実写化は成功だったと思う。

原作をただなぞるだけの歪な作品ではなく、実写の世界にワンピースを実在させようとするその心意気や、役者による演技のカバー。キャスティングは似ているからというだけではなく、実写に落とし込めるような人たちを集めているのがシーズン1を見ただけでもよくわかった。

あと、長くなるので触れなかったけどこれでもか!ってぐらい小ネタが多かった。なので、ワンピオタの人と普通にその辺キャッキャしながら話したい…

オタクも喜ぶ要素がありながら今までのNETFLIX出資の作品の中でも群を抜いて野心的であり、新しい日本原作実写化の答えが見れそうな気がする。

なので、はやくシーズン2を!
というかシーズン10ぐらいまで作って!

ONEPEACEはNETFLIXにて配信中!
URL:https://www.netflix.com/title/80217863

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