夏だ!南方妖怪チンポ特集!チンポが出てる映画を観よう

南方妖怪チンポとは?鬼太郎映画を観よう!

現在、TOKYO MXにて過去作の傑作回を放送する「ゲゲゲの鬼太郎 歴代セレクション」の放送や舞台版の上演、そして来年2023年にはTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースにした映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の公開も予定されている、今非常に熱い作品「ゲゲゲの鬼太郎」
私(ガトリングチワワ)も幼い頃から、原作漫画のおどろおどろしくも繊細な画風で描かれる妖怪たちや、ヒロイックで頼りになるアニメ3期以降の鬼太郎などに心惹かれ、今でも好きなコンテンツの一つだ。

その歴史は長く、アニメシリーズは1968年から放送され、そこから約10年周期でリメイクされ続け最新作の第6期は2018年から2020年まで放送された。
そのアニメシリーズを基にした映画は現在8作存在し、その記念すべき劇場版作品の第一作目『ゲゲゲの鬼太郎(1985)』では同時期に放送されたアニメ3期をベースに、南方妖怪と呼ばれる外国の妖怪と鬼太郎ファミリーの戦いが描かれる。

その南方妖怪のボスとして登場したのが妖怪チンポだ。

(C)水木プロ・東映アニメーション

もう一度言う。妖怪チンポだ。

(C)水木プロ・東映アニメーション
ピエール瀧ではない

初出は、鬼太郎と海外妖怪との戦いが描かれるシリーズ『鬼太郎の世界お化け旅行』。

前述の劇場版で初のアニメ化が果たされた後は、第4期劇場版の『ゲゲゲの鬼太郎 大海獣(1996)』、第5期 71話「南方妖怪日本上陸!!」他、第6期 84話「外国人労働者チンさん」に登場と、3期以降皆勤賞の大人気妖怪なのである。

ゲゲゲの鬼太郎シリーズには、同じ南方妖怪として沖縄の伝承由来の「アカマタ」や「キジムナー」が登場するが「チンポ」に関してはそうした伝承や民話が基になっているわけではない水木しげる先生のオリジナル妖怪だ。

登場作品によって能力やキャラクター性は若干異なるものの、3本のチンポ(男性器の意)を持ち、そのチンポで空を飛んだり攻撃したりするのが特徴の妖怪である。

水木しげる生誕100周年記念を迎え、鬼太郎がホットな今、水木しげる先生が生み出した妖怪チンポについての理解を深め盛り上がっていこう!という目的の下、劇場版2作品を中心にチンポの活躍を紹介しよう。

『ゲゲゲの鬼太郎(1985)』

アニメシリーズ第3期は4本の劇場版作品が制作され、その最初の1作であると同時にアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」としても最初の映画作品となるのが本作。
そんな記念すべき作品において、強力な南方妖怪のラスボスとして登場したのが妖怪チンポなのだ。どんな判断だ。

初登場時にはネズミ男に対して「あなたのような物分かりの良い進歩的な妖怪」といった言葉を投げかける紳士的な姿が描かれるチンポだが、終盤自らがピンチに陥るとぬらりひょんと小競り合いをする器の小ささも描かれる。

(C)水木プロ・東映アニメーション

何と言っても映画のラストで「人呼んで3連チンポ噴射だー」と叫びつつチンポジェットで飛んでいく姿が印象的であると同時に本作のコミカルなテイストを象徴するようなキャラクターとなっている。

映画自体は24分と短い映画で、非常にテンポ良く物語が進行するが、映画のほとんどがチンポの部下である「アカマタ」と「やし落とし」との闘いを描くのに尺を使っているため実際にはチンポの出番は少ない。
それでも最後の最後で全ての意識が持っていかれるチンポの活躍にこの妖怪のポテンシャルの高さを感じずにはいられない。

戦闘における活躍はこの10年後までお預けとなる…

『ゲゲゲの鬼太郎 大海獣(1996)』

原作コミックの「大海獣」のエピソードをベースに、アニメシリーズの4期における鬼太郎ファミリーと南方妖怪との闘いを描く本作は、3期とは別人のチンポでありデザインも異なる。

(C)水木プロ・東映アニメーション

「妖怪チンポ」とやや甲高い声(CV:古川登志夫)で名乗りつつ、人間が乗るイカダを無慈悲に破壊するチンポには3期とも異なるユニークさを感じる。

(C)水木プロ・東映アニメーション

前作ではジェットを噴射したが、今作では謎の光弾(公式サイトでは火と記載されている)を発射するチンポに当時の子供達は驚愕したことだろう。
私(ガトチワ)もかろうじて記憶が残っているくらいの年齢の頃に本作を観た記憶があり、その頃は純粋に恐怖したのを覚えている。同時上映の「ぬ〜べ〜」も怖かった記憶がある。

巨大な怪獣(海獣)の身体にされてしまう鬼太郎の悲哀を描いた「大海獣」のエピソードに南方妖怪の日本への攻撃をプラスして描かれる本作は、先に紹介した1作目よりも大幅に長い50分の映画となっており、映画としても見所の多い作品となっている。

(C)水木プロ・東映アニメーション
派手なチンポ光弾

チンポの活躍も前作以上で、前述のチンポ光弾で鬼太郎と戦うシーンは非常に迫力があり、劇場版作品らしい派手な戦闘が繰り広げられる。

ただし、一つ残念な点としては、前作では南方妖怪のボスだったチンポだが、今作ではアカマタにそのポジションを取って代わられてしまっている。格落チンポである。

アニメシリーズ5期、6期でのチンポの活躍

アニメシリーズ第5期では、これまで強力な敵として描かれた南方妖怪アカマタが鬼太郎のメインの仲間(妖怪四十七士沖縄代表)に抜擢されたこともあり、チンポも地上波デビューを果たすこととなる。
主な登場回は71話「南方妖怪日本上陸!!」で、その他76話「最強タッグ!!南方&中国妖怪!!」など、南方妖怪が登場する回に度々登場する。

(C)水木プロ・東映アニメーション
チンポのようだがこいつはただのポ

ただし、5期で登場した際に名前が「ポ」となり、語尾が「〜っぽ」となっているだけのモブ妖怪であり、「南方妖怪5人衆」として雑にまとめられている。チンポを利用した攻撃もなく、チンポファンにはなんとも消化不良感が否めない扱いとなっている。

チンポファンはそんな消化不良を抱えたまま10年待った。

(C)水木プロ・東映アニメーション

そして、アニメシリーズ第6期の放送が開始。まさかのOPに抜擢された妖怪チンポ!まさにたのしいな たのしいな状態である。ちなみにチンポのチンポを隠している「丸毛」という妖怪は6期本編には登場せず、OPでチンポを隠すためだけに存在している。それで良いのか?丸毛よ。

否が応でも期待が高まる中、ついに84話「外国人労働者チンさん」にてその姿を現した。

(C)水木プロ・東映アニメーション

開幕、全裸なため日本の警察に逮捕されるという破天荒ぶりを発揮したチンポだったが、日本で仕事を探すものの面接で本名を名乗ると不採用にされるという悲劇を経て、本作ヒロインの提案を基に劇中では「チンさん」と呼ばれる。

フルネームが最後まで明かされることなく、名乗ろうとすると最後の1文字がSEや他のキャラのセリフでかき消されるなど徹底して名前を秘匿されているが、5期での消極的な姿勢とは異なり、開き直ってネタに昇華している様子が見て取れる。

(C)水木プロ・東映アニメーション

これまでのキャラクター設定とは異なり、基本的に善人として描かれるチンポが外国人労働者として不当な扱いを受ける本エピソードはネタの枠を飛び越え第6期屈指の名エピソードとなっているので、6期をまだ見ていない方にも84話は非常にオススメの傑作回と言える。

余談だが、本エピソードの脚本を担当した、市川十億衛門氏は6期鬼太郎にて妖怪が一切登場しない回として話題となった「SNS中毒VS縄文人」の脚本も担当しており、こちらも中々にパンチの効いた回なのでぜひ観ていただきたい。

君は何期のチンポが好きかな?

以上、アニメ鬼太郎におけるチンポの登場回をまとめさせていただいた。
現在(2022年8月)、第6期はAmzonプライムにて見放題視聴可能だが、その他はレンタルのためやや敷居が高いのがネックだ。
ソフトとしては、「ゲゲゲの鬼太郎 THE MOVIES VOL.1」に『ゲゲゲの鬼太郎(1985)』が収録、「ゲゲゲの鬼太郎 THE MOVIES VOL.3」に『ゲゲゲの鬼太郎 大海獣(1996)』が収録されている。それぞれ複数の映画作品が1枚のDVDにパッケージされているお得な仕様のソフトとなっている。

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