【日本国民の生きた教科書】右翼ギャグ自主制作映画、国防挺身隊を知れ!!

 国防挺身隊ー!!!

『国防挺身隊』という自主制作映画を知っているだろうか。国防挺身隊の話をさせてくれ。

 数年前、俺はあるきっかけでこの国防挺身隊を知って大好きになってしまった。ぱっと見ちょっと(思想の)偏りがヤバそうに見えるかもしれない作品だが、100%大丈夫なので安心して話を聞いてほしい。きっとすでに知っている方は今頃ニヤニヤしていることだろう。

『国防挺身隊』他、安原伸監督作品が収録されているDVDのパッケージ。一見ヤバいが本当に大丈夫だから安心してほしい。

『国防挺身隊』は元々深夜番組の『三宅裕司のえびぞり巨匠天国』のために制作された映画で、監督は安原伸さん。残念ながら今年の春に亡くなられてしまった。

 タイトルになっている国防挺身隊とは、旧日本陸軍の格好をした「隊長」「上等兵」「原口」の三人からなる組織で、この挺身隊が日本を守るために毎回様々な国賊と戦いを繰り広げるという内容だ。あえてジャンルわけするならば右翼ギャグ作品だ。

 全四話(+第五話の予告編)が制作されており、各話は数分と短く忙しい現代人も隙間時間でサクサク見られるだろう。それでは国防挺身隊の魅力を紹介したい。

シンプルかつどうかしているストーリー 

 どの話も「挺身隊が街をパトロールする」「国賊を発見して闘う」「国賊を倒して日本を守る」とシンプルな勧善懲悪ストーリーの骨組みをしているが、「国賊の手口」「国賊の攻略法」「挺身隊のやることなすこと」が毎回どうかしているので連続で見ても何周見ても全く飽きることがない。

 第一話「挺身隊出撃」を例にとって見てみよう。

・街中で軍服を着て激しい訓練をする挺身隊、ポイ捨てされた空き缶を踏んで転んでしまった青年と出会う。
・空き缶が外国製の飲み物であることから、悪い外国人のゲリラ活動に違いないと断定。
・港で怪しいやつを発見する挺身隊。そいつは「私は日本を狙う悪い外国人だ」と名乗る。
・外国人は空き缶を船に積んで何万個も持ち込んでいる。「これでお前たちの国もおしまいだ!」
・挺身隊は罠にかけられ周りを空き缶で囲まれてしまう。原口隊員、踏んで転倒し戦死。
・「日本の文化を舐めるな!」と隊長、下駄を履いて外国人に立ち向かう。下駄の歯がうまいこと空き缶を跨いで転ばない!
・悪い外国人のもとへたどり着く隊長。「天誅!」悪い外国人をパンチ一発で殺す。
バンザーイ! 日本は救われた。ありがとう挺身隊!

 これらの内容が約3分間に詰め込まれている。短いしふざけまくった内容だが、挺身隊の三人の表情は常に真剣な上にやかましいほど声を張り上げて喋るので一度見たら二度と忘れないような迫力がある。
 この「シンプルな勧善懲悪の骨組み」「悪ふざけみたいなシナリオ」「日本軍人魂」の相性が本当に素晴らしい。

かっこいい挺身隊、個性豊かな国賊たち

 挺身隊は三人しかいない。全員旧日本陸軍の似たような服装だが、それぞれキャラクターが際立っていて一発で覚えることができるだろう。一番やかましくて強い「隊長」ツッコミ役の「上等兵」勇敢に一番に突撃して口からを流して倒れる「原口」
 やることなすことはメチャクチャだが、三人とも純粋な正義感で動いているのが気持ち良いキャラクターだ。

挺身隊の三人と本編に出ないおばちゃん二人のポストカード

 そして国防挺身隊の裏の主役は毎回登場する個性豊かな国賊たちだ。ライダーの怪人、ウルトラマンの怪獣、国防挺身隊の国賊。悪役が魅力的であることは良い作品の条件と言えるだろう。あの手この手で日本を陥れようとする国賊たちを紹介したい。

・まず先ほど紹介した悪い外国人。外国製飲料の空き缶で日本を滅ぼそうとしたぞ!
・日本の破壊を目論む反政府女ゲリラ。超巨大要塞(都庁)からの破壊光線で皇居を破壊したぞ!
・地元の建設業者と癒着する国賊国会議員、金の力で挺身隊を買収しようとしたぞ!
学生運動歴30年の左翼ゲリラ。鉄パイプ、地雷、迫撃砲で挺身隊を苦しめたぞ!

 そして予告編しかない第五話には宇宙人や巨大ロボが登場する。見てえ~~~。

短い中にギチギチに詰め込まれた暴力的な名台詞

 ストーリー、キャラクター、そして何より俺の心を掴んだのがその名台詞の数々だ。毎回過剰な大声で機関銃のように飛び出してくる名台詞を少し紹介したい。

「これはまさしく外国製!」(1話)
「敵は外国人だ! 何をするかわからんぞ!」(1話)
国賊に男女の区別なし!」(2話)
「国防挺身隊が右に曲がります。挺身隊は右にしか曲がりません」(3話)
「隊長!あんなところにアベックが!」(3話)
待てクソ外道!」(3話)
「金に罪はなし!」(3話)
この非常時にチャラチャラした車乗りやがって」(4話)
「根性なしに土産なし!」(4話)
見ねえやつは国賊だ!」(予告編)
「そして」(全話)

 何を言っているのかさっぱりわからないと思うが、これを挺身隊の大声で聴いていると本当に元気がでる。ぜひ大音量で楽しんで欲しい。

そして

 この国防挺身隊。ぜひ見て欲しい。万難を排して一度でいいから見て欲しい。だがしかし本作を視聴する方法は現時点(2020年8月)ではかなり限られている。

・ヤフオクで発売されている「安原伸監督『日本の総て』改元記念増補改訂版」のDVDを購入する。
・それを持っている友達に見せてもらう。
・YouTubeなどに違法アップロードされている動画を見る。

 映画系のサイトに掲載される記事として三つ目はオススメするわけにはいかない。オススメは絶対に一つ目の方法だ。DVDを買うことだ。国防挺身隊全話はもちろん、安原伸監督作品が他にもしこたま入っている。DVDのパッケージがちょっと怖いかもしれないが、絶対に大丈夫なので怯まないで欲しい。どれも素晴らしいが挺身隊以外の個人的なオススメは仮面ライダーの右翼パロディ「ライダー神風」だ。絶対に後悔しない買い物になるだろう。

 とにかく短い。そして元気が出る。忙しくて疲れてしまった人にこそ見て欲しい国防挺身隊。
最後に予告編の言葉を借りてこの記事を締めくくろう。

「見ねえやつは国賊だ!!!!」

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ナ月
熊本県という草と木しかないところに住んでおり、スイカのつるを使ってインターネットに接続しています。怪獣映画とホラー映画と面白おかしく人が死ぬ映画とかが好きです。あと趣味で他人の精通のエピソードを集めたりしています。よろしくお願いします。

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