【実録!飲酒のメリットを検証】ほろ酔いで人生を豊かに…!
夏、ビールが美味しい季節になりました。
皆さんはお酒が好きですか?私は下戸なのでほとんど飲めません。「夏、ビールが美味しいです」とか適当なこと言ってすいません。そんな私でも気になっている「お酒映画」があります。
それは「血中アルコール濃度を常に0.05%維持すれば、仕事もプライベートもうまくいく」という仮説を検証する男たちを描いた『アナザーラウンド』(9月3日公開)です。
「北欧の至宝」と称され、『ドクター・ストレンジ』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』といった大作に出演したマッツ・ミケルセンが主演を務め、本年度アカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。
しかし下戸である私は思うのです。血中アルコール濃度0.05%って下戸には結構しんどくない?と。
お酒が好きな人からすれば夢のようなライフハックですが、下戸も果たして同じ検証をして良い結果が出るのかどうか…。
そこで今回は、下戸でも映画『アナザーラウンド』で取り上げられている仮説は成立するのか、実際にやってみました。筆者も(ラクして)仕事やプライベートを充実させてキラキラな人生を送りたい…!
それに下戸の筆者で立証できれば、お酒が苦手な人も映画『アナザーラウンド』を楽しめるのでは…!映画『アナザーラウンド』を(勝手に)応援企画と題して、私も体を張って実験します。
※記事執筆前に本作のオンライン試写会が行われていましたが、筆者はガッツリその機会を逃しているため、本編未見の状態で検証・執筆しています。
今回の検証内容
まずは、映画『アナザーラウンド』で行われる実験内容を見てみましょう。
これにならって、筆者の方でも以下の条件で進めてみることに。
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【仮説】
下戸の人間の血中アルコール濃度も常に0.05%(ほろ酔い状態)を保つのが理想
【検証】
- 飲酒が心と言動に影響を及ぼしそうな作業や行動を行い、シラフ時と比較する
- 主な検証は「仕事」「プライベート」からそれぞれピックアップして行う
- お酒に慣れないため、検証以外の時間は飲酒しない
【目的】
下戸でも映画『アナザーラウンド』の実験が有効なのか検証する
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せっかく記事にするので、なるべくシラフ時とほろ酔い時で比較できそうな検証を「仕事」「プライベート」と分けて用意しました。
- データ入力作業(仕事)
- スマブラSP(勝ち上がり乱闘)
仕事の面では、普段自分が行うデータ入力作業を本番に近い状態で再現し、時間内にどれだけの情報を入力できたか比較します。
スマブラはプライベート面での検証ですが、以前の企画記事でも検証材料として使ったので、今回もお世話になりました。(ゲームがしたいだけ)
そもそも血中アルコール濃度0.05%を維持するの大変じゃない?
とはいえ、同じお酒の量でも酔っ払う具合が人によって異なるように、そもそも0.05%が万人にとっての「ほろ酔い状態」なのかもよくわからない…。下戸が相手ならなおさらです。
そこで今回の検証では「公益社団法人アルコール健康医学協会」のページを参考に…
- 手の動きが活発になる
- 抑制がとれる(理性が失われる)
- 体温が上がる
- 脈が速くなる
などの症状が出た段階でほろ酔いになったとみなします。
↑検証用にアルコール検知器を購入したのですが、飲んで10分後には数値がほぼ0になってしまうダメっぷり…。筆者の使い方が悪いだけかもしれませんが、今回の検証では使えませんでした、という言い訳。
検証に使用したお酒
お酒に詳しい友人におすすめを聞いた結果、チャミスル(マスカット味)で検証することにします。お酒が苦手な筆者でも、ストレート(?)で飲めました。
あくまで「ほろ酔い状態を維持する」ことが目的なので、なるべくコスパよく行きたいところ。
どのくらいの量を飲めばほろ酔いになれるか知りたかったので、1回の飲酒量は25mlとします。(下戸なので…)
これで酔いが足りなければ、その都度25ml追加で飲むことに。イッキ飲みはダメ!ゼッタイ。
結果、筆者の場合は75ml飲んだあから20分あたりで酔いが回り始めました。早速検証開始です。
検証ROUND1
【仕事系】
まずはデータ入力で検証。主に入力するのはYoutube(映画の予告編)やサイトのリンクなど。あまり頭を使わずにできるものです。
この作業をシラフ、ほろ酔いでそれぞれ10分ずつ行い、作業量を比較します。
結果としては…作業量自体はほぼ同じでした。しかしシラフ時はちょくちょく集中力が途切れて、ガッツリ作業できた感じがあまりありません。これに関しては、筆者の忍耐力の無さがものを言う結果に…。
一方ほろ酔い時は頭がいい感じに回らず、こうした雑念のようなものが浮かんできませんでした。
しかし作業スピードがシラフ時よりも落ちたため、結果的に同じような作業量になったと思われます。
【プライベート系】
仕事系では思いのほか差はつかず…テレビゲームではどうでしょうか?
みんな大好きスマブラSPでは「勝ち上がり乱闘」のスコア(ホンキ度)で比較検証していきます。
※勝ち上がり乱闘とは?
勝ち上がり乱闘は、「いろんなあそび」の中にあります。 ひとりのファイターを選んで戦うモードで、ファイターによってルートが異なります。 6回のバトルを勝ち進み、最後にボスと戦って勝利すればクリアとなります。(引用元:https://gamepedia.jp/smbr/archives/1417)
この6回のバトルを短時間で勝つと「ホンキ度」と呼ばれるスコアが多く加算され、苦戦すればスコアは少ししか加算されません。
今回は「ファイアーエムブレム 風花雪月」からベレト/ベレスでプレイします。
調子にのって一番難易度の高い状態(ホンキ度5.0)からスタート…。
シラフ時でのプレイではラウンド5で敗北。ホンキ度は7.7となりました。ラウンド3もめちゃくちゃギリギリで勝利するなど、危なっかしい面もありましたが…。
一方で、ほろ酔い時はなんと9.7のスコアを記録(最大で9.9)こんな数字、今までどのフキャラでも出したことがなかったので普通に驚きました。一度同じキャラでプレイしているとはいえ、ここまでとは…。
シラフ時は変なプライドがあり勝ち方にこだわっていましたが、ほろ酔い時はそんなプライドを秒で捨て、ひたすらセコい攻撃(魔弓フェイルノートばっかり射つ)を繰り返して勝利を掴み取りました。格ゲーが強くなりたければほろ酔いになれ!
検証ROUND2
これだけでは寂しいので、ほろ酔い状態で過ごしたルーティーンの変化も書き留めていきます。
まずは家事。当日は洗面台の掃除を妻から頼まれていましたが、ほろ酔い時は「ROUND1」の【仕事系】でも書いたように、いい感じに頭が回らず「面倒くさいなあ〜」とか「後でやればいいや…」といった感情も消滅しました。何も考えずに立ち上がり、何も考えずに洗面器をスポンジで擦り続ける…。
掃除の仕上がりはさておき、“重い腰”を持つ人はほろ酔い状態になることで、すっと立ち上がることができると感じました。
またスマブラSPとは別のゲームでも遊んでみましたが、こちらも「俺は今、非生産的なことをしている」とか「もっと他にやることあるんじゃない?」という気持ちがありませんでした。ストレス発散でゲームをする人はほろよい状態でプレイすると、より効果的かと思います。
検証結果
結論:下戸でも映画『アナザーラウンド』の検証効果は(そこそこ)実感できる!
下戸が飲酒をすれば、かえって普段のポテンシャルが下がってしまうと危惧していましたが、節度ある飲酒量を保てばプラスの効果が得られそうです。
特に普段から抱えているネガティブな考えとか、行動を起こすうえで足かせになっている気持ちが酒の力でかなり軽減されました。もちろんその人のお酒の強さなど、個人差はあると思いますが…。
とはいえ、この検証効果を問題解決そのものに使うのは違うと思います。あくまで解決の足がかりにするのがちょうどよいでしょう。
『アナザーラウンド』の予告編でも、最初はいい感じの効果が得られてウキウキなマッツ・ミケルセンが、やがて家族から「最近酔っ払ってばかりだね」と指摘されています。
映画の中では、人生における問題を解決するうえで、お酒以上に大切なことが描かれているかもしれません。
検証中に思ったこと
ちなみに今回は3時間ほどの検証で合計175mlの飲酒をして、ほろ酔い状態を維持しました。しかし後半は25mlの追加飲酒が煩わしく感じるようになるほど、酔うスピードが後退したと感じます。
この状態、『アナザーラウンド』の予告編で見たどんどんアルコール度数を上げていく演出に似ているような…。
もしかして、彼らはもっと酔いたいのではなく、同じ飲酒量では効果が実感できなくなって余計にお酒を飲んだ…という感じでしょうか…?(あくまで映画未見の筆者憶測です。全然違ったら恥ずかしいなコレ…)
今回の検証を通して、映画『アナザーラウンド』からのメッセージを受け取る”準備”ができたような気がします…。下戸でもアナラン…楽しみです…!
映画『アナザーラウンド』作品情報
公開日:9月3日(金)
監督:トマス・ビンターベア
脚本:トマス・ビンターベア、トビアス・リンホルム
キャスト:マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン、マグナス・ミラン、ラース・ランゼ
製作:2020年(デンマーク)
上映時間:115分
原題:Druk
配給:クロックワークス
公式サイト:https://anotherround-movie.com/
【おまけ】本気でこの検証を日常に取り込みたい方に(自己責任)
検証効果があるのはいいとして、外出先で所構わずお酒を飲むのは人目が気になる…という方に、とっておきの方法を実践している映画があります。
映画『ガール・オン・ザ・トレイン』では、エミリー・ブラント演じる主人公が外出先でも人目を欺きながら飲酒をする場面が印象的です。
下戸の自分でも度数が高そうに見える透明な酒をウォーターボトルに注ぎ、まるで水を飲むかのようにストローで酒をすすります。これなら傍からは酒を飲んでいるようには見えない…。
とはいえ、彼女は酒を飲みすぎて事件に巻き込まれてしまいます。お酒をほどほどにしたほうが良いのは、どんな映画でも同じのようです。
〜おわり〜
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