『誰も眠らない森』(Nobody Sleeps in the Woods Tonight)
2017年に日本でも公開された『プレイグラウンド』のバルトシュ・M・コワルスキ監督作、ポーランド産ホラー映画『誰も眠らない森』。
本国ポーランドでは元々劇場公開が予定されていたが、時勢の影響もありNETFLIXスルーとなった映画が、10月28日より日本でも配信開始された。
あらすじとしては、人里離れた山奥で怪人に襲われる若者の姿を描いたもので、そのきっかけとなるネット依存対策キャンプに参加するにあたって登場人物は電子機器を没収されているため、外界から隔絶された状況で助けを呼べないという状況に至る。
全体的にどこかで見たことのあるような雰囲気が漂い、悪魔のいけにえや13日の金曜日を彷彿とさせる描写に新鮮さは少なく、よく言えば王道、悪く言えば単調な作品のため、配信スルー作品として気軽に鑑賞する分には良いかもしれない。
ただし、本作はあらすじにもある通り、「ネット依存対策キャンプ」に重点を置いており、ストーリー上その設定が生かされるシーンはめっちゃ少なく肩透かしを食うのだが、「ネット依存対策キャンプ」参加者としての雑なキャラ付けが非常に味わい深いため、ここで紹介する。
主人公ゾーシャ
凛々しく逞しい、非常に印象的な彼女だが、両親が車で走行中自撮りをしたことにより、両親を失ってしまう。
そのせいでネット・スマホに対してトラウマを抱えている…
ネット・スマホとの因縁が雑!!
そもそも、ネット依存とかじゃないよなそれ…
自撮りに両親を殺されたゾーシャの他にも、ネットに因縁のあるキャラが登場する。
ナードボーイのユレク
こいつはゲーマーで実況配信しているYouTuberだ。
何とチャンネル登録者90万人の大物YouTuberだ!!すげえ!!
「100万人オーバーだと流石に盛り過ぎかなぁ…」という雑な奥ゆかしさが何とも味わい深い。
主人公から「走れる?」と煽られる大物YouTuber。
ジョック風のダニエル
ダニエルはキャンプ参加者のアニエラとエロい感じになるのだが、そこでダニエルの童貞が露見する。
童貞を否定するダニエルの言い分は…
ネットでしたことある。
最近はVRとかでもよくあるらしいですからね…
以上、非常に雑なネット依存(?)の設定をつけられた本作のキャラクターたちである。
正味、本作のオススメ度はあまり高くないのだが、複数人でツッコミながら観る分には面白いと思う。
そんな映画『誰も眠らない森』はNETFLIXで配信中。
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ネットなしでは生きていけない少年少女が送られたのは、深い森の中で行われる依存対策キャンプ。だがそれは、命すら脅かす悪夢の始まりだった。