みなさんはもう観ましたか?『ブラックシープ』
2006年公開のニュージーランド産映画で、カルト映画ファンの間ではやや知名度の高い『ブラックシープ(原題:Black Sheep)』日本では未公開でソフトも海外盤しか存在しない状態でしたが、「未体験ゾーンの映画たち2020」で公開され、この度めでたく国内盤が発売しました!めでたいですね!
今回は、日本でも観やすくなった本作を紹介いたします。
『ブラックシープ(原題:Black Sheep)』
要は羊版ゾンビ映画のような感じなのですが、遺伝子改造され凶暴化したバイオ羊と、それに人間が噛まれることで変貌した恐ろしい羊人間とで、二種のクリーチャーが楽しめる二度美味しい作品です。
本作の特徴は何と言っても実際に1000頭の羊が撮影に使用されていることで、冒頭、羊が道路に溢れタクシーが身動き取れなくなるという非常に牧歌的なシーンから始まり
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殺人バイオ羊が人々を喰らい尽くすシーンなど非常に高い羊感を味わうことができます。
羊ってかわいいんだなぁという気づきを得ましたね。
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リアル羊の他、アニマトロニクス羊(ロボット羊)も使われており、本作の特殊効果を担当したのはWeta Workshop(ロード・オブ・リングなどの制作で知られ制作会社!)で、本物と区別がつかないほど精工なアニマトロニクスを始めとした、CGを極力使用しない特撮技法が用いられ、ゴア表現にもとても力が入っている作品です。
アニマトロニクス羊は文句なしにハイクオリティなのに、羊人間は妙にチープな感じで愛嬌があるのも良いですね。
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全編通してコメディー要素が強く、下品なネタも多いですが、風刺的な内容も目立つブラックコメディホラーな本作。
バイオ羊に襲われ危険な状況の中、登場人物の1人、スピ系の環境活動家エクスペリエンス(すげえ名前)がアロマキャンドルを取り出して、落ち着くよう主人公を諭したり、人間を超える強さの羊人間を鍼の知識で倒したり…
バイオ羊の襲撃に合い、逃げ惑う群衆の中「羊に食べられるー助けてくれー!」と日本語で聞こえてきたり…
シュールな笑いが目立つ本作ですが、羊暴走のきっかけが動物愛護団体の行動によるもの1だったり、羊に偽装して羊の襲撃を避けたり2など、ホラー映画のパロディもちらほら見受けられるので、その辺りに注意して鑑賞しても面白いですね。
羊がフィーチャーされ、牧草地などのロケーションもとても美しく、国(ニュージーランド・フィルム・コミッション)からの助成金も受け、ニュージーランド拠点の制作会社の協力も有り制作された本作。
ニュージーランド感満載のB級ブラックコメディ映画『ブラックシープ』を日本でも観やすくなったこの機会にぜひご鑑賞ください!
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