豚バラ賛歌 ~韓国のおいしいを探訪~(英題:Korean Pork Belly Rhapsody)


独創的なドキュメンタリー作品が多いNETFLIXにまたもや傑作ドキュメンタリー作品が登場!
『豚バラ賛歌』のタイトル通り、韓国の豚バラ愛、探究心が凝縮されたグルメドキュメンタリーで、1話では「豚バラ」とは豚肉のどの部位を指すのかといった基本的なことから、豚バラが好まれるようになった歴史やどう調理すればより美味しくなるのかといった探究、豚の品種毎の味の特徴など、1話だけでもお腹いっぱいになれるほどの濃厚な豚バラドキュメンタリーとなっている。


安価に食べることができる豚肉が庶民に好まれたことや、カセットコンロによって卓上で調理するスタイルが確立したことにより広く普及した豚バラ-サムギョプサルの文化だが、近年の大きな出来事として2016年に韓国国内の豚の生産量が米を上回ったことが挙げられ、豚肉が主食といっても過言ではない豚肉大国の韓国では、より美味しく豚を調理するための飽くなき探究が日々行われている。
本作では、薬味や肉の熟成方法などのトピックが取り上げられるが特に面白かったのは調理器具へのこだわりだ。






オーソドックスな鉄製のグリルから、見た目にも美しいクリスタルグリル、ちょっとよく分からないラケット型など、単に焼くだけでなく、その焼く工程にも美味しく調理する工夫やエンタメ性を持たせているところに感心した。


そうした工夫は、卓を囲んで皆で焼く、それを自ら薬味で調理し食べるというサムギョプサルのスタイルにおける「コミュニケーション」の要素にも結びつき、文化として根付いた背景を伺い知ることができた。
しかし、本作には非常に厄介なポイントがあり、観てしまうと非常にお腹が空くのだ…
幸いなことに、日本にも新大久保を中心にサムギョプサル店が多数存在するので、ここではその中でも「元祖日本初サムギョプサル専門店」として知られる「とんちゃん」を紹介しよう。
元祖日本初サムギョプサル専門店「とんちゃん」に行った


新大久保にいくつも存在するサムギョプサル店の中でも人気が高い「とんちゃん」。
駅から近くアクセスも良好だ。
また、都内各地に展開しているので、新大久保以外でも美味しいサムギョプサルを食べることができる。
とんちゃんではグリルに「オンドル石」を使用しており、それは韓国では暖房にも使われる素材とのこと。
また、斜めに設置されたグリル上で、流れ出た油が端に溜まるようになっている工夫も見られる。


冷凍肉ではない「生サムギョプサル」であることもとんちゃんのこだわりで、実際食べてみると、脂身と赤身のバランスが程よく、脂身の食感はありつつもくどすぎないさっぱりした味わいが楽しめた。
サンチュやキムチ、ネギなど、付け合わせ・薬味の種類が多くそれらと豚バラとの相性は抜群。


また、肉を焼く工程は店員さんがやってくれるためサムギョプサル初心者でも安心して楽しむことができる。
『豚バラ賛歌』を観た後には間違いなくサムギョプサルが食べたくなるので、ぜひこの機会に番組で得た知識も活用しつつサムギョプサルを楽しんで欲しい。
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世代を超えて、韓国人に愛されてきた豚バラ肉。その歴史とさまざまな調理方法を探求してゆく、あふれんばかりの豚バラ愛がたっぷり詰まったドキュメンタリー。