『あの日、兄貴が灯した光』のクォン・スギョン監督×『エクストリーム・ジョブ』脚色ペ・セヨン脚本のコメディ映画『ステラ SEOUL MISSION』が11月11日(金)より公開します!
時速たったの50kmで走るおんぼろレトロカー「ステラ」に乗った主人公が、目的のためなら手段を選ばない社長に命を狙われたり、自分を裏切った親友を血眼になって探すハートフルアクションコメディとなっていました!!!
映画『ステラ SEOUL MISSION』概要
取り立てには労を惜しまない、自動車金融業界のエース、ヨンベ(ソン・ホジュン)。 ある日、ボスであるソ社長(ホ・ソンテ)に任されたスーパーカーが、親友のドンシク(イ・ギュヒョン)の運転により消え去ってしまう。スーパーカーを奪った犯人だと疑われ、ソ社長たちに追われ始めるヨンベ。頼れる人も逃げ場所もない彼の前に現れたのは、父が遺した1987年型の古びた自動車“ステラ”だった。最高時速50㎞、残された時間は3時間―。唯一の希望の星ステラと共に、スーパーカーを必ず見つけ出す!(公式サイトより引用)
親友には裏切られ、社長には泥棒の濡れ衣を着せられる、けっこう悲劇的な展開…。なのに移動手段が時速50kmしか出ない詰み状態です。
そして、子のスピード感に比例するかのように、意外にも心温まるストーリーも展開されます!
登場人物
ヨンベ(ソン・ホジュン)


本作の主人公。自動車金融会社に勤めており、その仕事は主に取り立てがメイン。恋人と2人暮らし。親友に裏切られ、さらには濡れ衣を着せられたことで社長から命を狙われるはめに…。滅茶苦茶崖っぷちの状態なのにあまり緊張感がないのが強い。
ドンシク(イ・ギュヒョン)


ヨンべの同僚であり親友だが、社長に渡す予定だったスーパーカーを盗んで姿をくらます。「お前は本当に救いようがない奴だな」はよく聞くセリフですが、絵に描いたようにそんな感じの男です。こんな奴が同僚にいたら嫌だ第1位。
ソ社長(ホ・ソンテ)


自動車金融会社の社長。目的のためなら人の足を斬れと言い、部下の失敗を防ぐためなら殺せと言うトンデモさん。逃げるヨンべをあの手この手で追い詰めます。一方でネチケットをキチンと備える一面も。
某充電させてもらうバラエティ番組に並ぶ人との暖かなふれあい


追走と逃亡を合わせたアクションコメディの本作ですが、その道中はヨンべと地元の人との触れ合いが見どころとなっています。
ヨンべはソ社長から財布と車のキーを没収されますが、偶然にもヨンべの父の(数少ない)遺産である車「ステラ」に乗って逃亡に成功。しかし無一文の状態なので、お金やガソリン、食料は現地調達する必要があります。
ある時は親友ドンシクの行方を追うために、彼の実家でジャージャー麺をご馳走になり、また別の時はガソリン代のために牧場で働いたり…。とても命を狙われている男とは思えない、ゆったりとした時間も流れるのです。


↑この卵も人からもらったもの
そして逃走中に出会う人たちと関わることで、ヨンべはステラの持ち主であった亡き父のことを思い出しますが…。本作の裏テーマともいえる「父と息子」のドラマも見ごたえがあります。
逃走中のヨンべの出会いは、さながら某充電させてもらうバラエティ番組を彷彿とさせる、ほっこりしたドラマは必見。個人的にはアクションよりこっちの要素のほうがハマりました!
ギャップ萌え炸裂なホ・ソンテ


「イカゲーム」での好感度ゼロ男・ドクス役の演技も記憶に新しいホ・ソンテ。
『ステラ SEOUL MISSION』でも、血も涙もない鬼畜社長を演じていますが、ところどころ可愛い一面も見られます。
ヨンべを捕まえるために彼の実家までやってくる社長ですが、葬式にはちゃんと参加し、葬式が終わるまで(ヨンべの家で)おとなしく待っています。
ソ社長の手下たちは格闘術の見せ合いなんかをしているそばで、社長は一人囲碁を打っていました…。なんかもう、普通に休日の過ごし方みたいになっている…(そういえばホ・ソンテは格闘囲碁映画『鬼手』にも出演していたけど、本当に本人の趣味だったりして)
葬式は日をまたぐため、その日のソ社長はヨンべの実家でお泊り。見張りを部下に丸投げして自分だけホテルに泊まる…なんてことはしません。寝ている時の姿勢がめっちゃ良いのもポイント。


(↑)人の家で寝て起きたときの姿勢も美しいホ・ソンテ。しっかりヨンべに逃げられる。
本作に限らず何かと悪役が多いバイプレイヤーのホ・ソンテですが、本作はコメディ要素も強いため、ギャップ萌えが堪能できるキャラクターがツボでした。「イカゲーム」のドクス役で知った方は、かなり新鮮なキャラを楽しめるはずです!
個人インタビュー動画もあります。フィルター加工とはいえ悪役とは思えない美肌である。
父と息子とステラの関係にグッとくる要素も


冒頭にハートフルアクションコメディと書きましたが、これは誇張でもなんでもなく、ヨンべが時折思い返す父との関係にグッとくるものがあります。
ヨンべの父も借金を抱えて家族に苦労をかけてしまい、ある出来事をきっかけにヨンべは父と絶交状態になってしまいます。なぜヨンべが取り立ての仕事に就いているのか、父との確執が見え隠れするヨンべの言動にも注目です。
さらに、ヨンべはステラをまるで人のように話しかけるときがあります。本人も極限状態ゆえに「俺は誰と話しているんだ?」と一人ツッコミをしていました。
しかし不思議なのはコレだけにとどまらず、カーステレオから勝手に音楽が流れたり、ひとりでに車が動きだしたりも…!
こんな不思議な展開が続くことで、観客もステラに奇妙な感情を抱くようになり、ラストシーンはモノに愛着を持つ人が見ると涙してしまうかもしれません。


コメディやアクション要素だけでなく、息子と父の関係性、そしてホ・ソンテのギャップ萌え属性まで備えた『ステラ SEOUL MISSION』は11月11日(金)より公開です!
映画『ステラ SEOUL MISSION』作品情報


監督:クォン・スギョン『あの日、兄貴が灯した光』
脚本:ペ・セヨン『エクストリーム・ジョブ』
出演:ソン・ホジュン「応答せよ1994」、イ・ギュヒョン「刑務所のルールブック」、ホ・ソンテ「イカゲーム」
2022/韓国/韓国語/カラー/98分
映倫:G
原題:스텔라
英題:Stellar: A Magical Ride
配給ファインフィルムズ
©2022 Daydream Entertainment & CJ ENM All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/stellar/
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