ズボラな人類はいっそのこと「鬼滅の刃」を 無限列車編 から見ちゃっていいんじゃないですか〜ミリしらで鬼滅の刃 無限列車編見てきたけどめちゃ良かった〜

 周りから「面白いよ面白いよ」と言われ続けてたんだがずーーーっと摂取してなかった。
 初めて「これかぁ〜!」と認識したのは2019年の5月。『マチ☆アソビ』目当てに徳島に行ったときだ。色々ポスターとか貼ってあって「人気なんだな〜」と思ったっけ。同時に、連載を追ってた人類たちから散々「こんなにアニメで人気出るなんて思わなかったね〜」みたいな話を聞いた。「これこれこういう理由で流行らないと思ってたよ(だから俺たちが支えなければ……)」みたいなこと言ってたっけな……。え、なんの話かって? 『鬼滅の刃』だよ『鬼滅の刃』。

 で、これがまた私、例によってその後も見なかった。何も「なんか流行ってるし見なくていいか……的なひねくれた感情を覚えていたわけじゃない。ただズボラだっただけだ。「興味はある! そのうち見るぜ!(見ない)」という状態をずーーーっと続けてただけ。
 こんな理由で見てない名作が山のようにあるんだよね。映画で言えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか『ロード・オブ・ザ・リング』とか……その他もろもろ。ド定番だろうが見てないものは見てない。そんで会話の流れで「悪い、それ見たことないんだよね〜」と伝えると「な、なんで……!?」と言われてしまうんだ。なんでだろう……。億劫だからです。積極的に見たくないわけでなく、消極的にただ見てない……。何かきっかけがあれば見るんだろうが……多くはイイカンジのきっかけに恵まれることなく、「他にやることあるから……」というふわふわした理由でどんどん後回しになっていく! 『鬼滅の刃』も私にとってそんな作品だった。NETFLIXでアニメ全編見られるのに〜!

あらゆるコンテンツに対して大体これ。(『鬼滅の刃』第1巻より)

 このまま、鬼滅もなんとなくそのうち見てみたいね、暇さえあれば……という感じで一生摂取しない作品になってしまうのかな〜という気持ちを抱えながら生きていたある日。私は歯医者に行くために外出していた。歯のクリーニングをし、帰りにカフェに寄り、仕事を始めた。そのカフェは池袋・グランドシネマサンシャインの下にあるカフェだった。
 コーヒーを啜りながら「いま、この上で鬼滅の刃の映画やってるんだよな〜」と
 なんとなく考えた。その時、ふと思いついたんだ。

「映画、見ちゃえば? 今」

 原作もアニメも全く摂取してない状態でいきなり映画を見る! 多少乱暴だが……アリじゃないか!? 今、チケットを予約してしまえば逃げられないし、いきなり物語の途中から見てしまえば「あれはどういうことなんだろう」って気になることがたくさん出てきて本編を見てみたくなるかもしれんし、人気を請けて作った最新の作品のうえに劇場用アニメという、製作側も気合が入ってるであろう逸品で最初に味わうというのも楽しい! 天丼を頼んでいきなりエビからかぶりつくかのような快感だ。いいぞ、いいことづくめだ! 見るしかない! 周囲からは「やめろ」「めっちゃ途中だぞ」「すごいところで終わるからまずアニメを見ておくんだ」など散々言われたが、こういう「環境」に背中を押された私を止めることはできん。速攻で40分後の回、それも「どうせ見るなら火力が高い方がいいな」と思いIMAXを予約した。こういう時は手加減しない方がいいんだ。

なんかこんなんなってました(劇場前の天井がでかい画面になってる)

 そういうわけで『鬼滅の刃 無限列車編』、ミリしらで見てみたんだけど……面白かった! いや、面白かったというより……カッコよかったな! 鬼殺隊、かっこいい〜! って小学生になっちゃった。私も煉獄さんみたいに炎出して戦いてぇ〜! って思ったよ。IMAX、それもかなり前の席で見たのもよかった。画面が視界に収まりきらない感じでさ、戦闘シーンの炎や水のブワーという感じが大迫力で良かった。技に呑み込まれるみたいで気持ちよかったよ。
 特に未見の人向けの解説コーナーとかはなかったけど、インターネット上でコンテンツの受動喫煙をある程度してたこともあってか「何がなんだかさっぱりわからん」ということはなく終始楽しく見られたよ。終盤の展開ではしっかり涙腺が緩んだりもしてしまった。「私もがんばろ……色々……」って思っちゃったよ。初見でもしっかり面白かったです。

 で……何が言いたいかと言うとさ、単に鬼滅の刃の映画面白かったってのもそうなんだけど、こういう機会を得たら物怖じせずに特攻した方が豊かなんじゃない? ってこと。今回、ミリしらで映画を見るにあたって周囲から「いや〜、そういう鑑賞の仕方は作品に対して不誠実なんじゃない?」と言われたりした。でも先述の通り、私はこれまで「1から見た方がいいのかな〜」と悩みながらその一歩を踏み出すきっかけがなくて1年半以上を鬼滅わからずで浪費してきちゃったわけ。触れる機会を発生させることが自力でできなかったんだよ。ズボラだからさ。

 だから今回、なんとなく「あ、映画見ちゃお!」って気持ちが発生しなかったら多分今後も鬼滅に触れずに生きていくことになってしまっていたと思うんだよな。私は、その選択の方がよほど作品に対して不誠実だと思う。どんな形でも、制作側ってのはひとりでも多く作品に触れてほしい、知ってほしいと思ってるはずなんだよ(もちろん違法試聴とかは論外だけどね)。
 かの『ニンジャスレイヤー』も、「水戸黄門を第1話から見た人はあんまりいない」という言葉で「とにかく最新作からでもいいから読んでみてくれ」と伝えている。それに私場合、例えば『ドラゴンボール』だってマンガやアニメの第1話から見たわけじゃない。なんか、どこからかは覚えてないけど見始めて、後から「ふーん、悟空って昔は宇宙人とかじゃなくてレッドリボン軍とかと戦ってたんだな」とか確認した覚えがある。そういうふうに「途中から触れた作品」とか、あるいは「メディアミックスで知った作品」っていっぱいある。元ネタは知らないけどスーパーロボット大戦で好きになったロボットアニメとかね。
 作品って、別に1から順にとか、元ネタをしっかり追ってから見る必要ってまったくないんだよ。むしろ、途中から見たり、スピンオフとかから見てから原点に遡っていくのも楽しい。そんで、みんなも実はそうした入り口から入っていった結果沼にズブズブになった作品だってあると思うんだよね。
 だからなんというかな……今『鬼滅』流行ってるけど見たことないし、映画やってるらしいけど思いっきりテレビアニメの続きらしいからアニメ全部見てから見に行った方がいいかな〜って人類が見たら、いっそいきなり映画から見るのもアリだと思うよ。「いきなり映画から見るのおすすめ!」とまでは言わないけど、順番に見るのが重荷になるくらいならいきなり映画から見るのも選択肢に入れていいと思う。そしてわからないなりに面白がっちゃってもいいんじゃないかな。まあもちろん、「いきなり映画から見たらわけわかんなくて微妙だったわ〜」ってこともなきしにもあらずだけど、とりあえず私は楽しめたってことで……(弱気)。
 と、いうわけで私は今NETFLIXで少しずつ鬼滅を見ています。映画でも見た時も思ったけど禰津子ちゃんが可愛くて好き。「ああ……ネットでよく見たあのセリフはこんな流れで出てくるのね」とかそういう感情も後発組だからこそ感じられて楽しいぜ。とりあえずこんな感じで鬼滅についてはミーハーめに付き合っていこうと思います。映画を見に行ったおかげで取りこぼさずに済んで本当に良かったよ。

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